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女は美し、私は笑い  作者: 直野
16/38

感触

もっと深く

もっと暗く

『触れてみたい』


自分を不細工だと肯定する女はどうしてこんなにも悲しいのか


ベンタブラックよりも黒くマリアナ海溝よりも深い心に触れてみたい


言葉の鎧を纏い塩分濃度の高い雫の心と会話したい


傷跡で原型を留めてない過去と今はまだ真っ黒で真っ白な未来を見てみたい



『性的な映像』


絵や映像として出来上がった性的な映像が苦手だ

それを文にしたものを読むと性の素晴らしさや恐ろしさにほれぼれとするのに

その厭らしい文字と心地よい文を形にしてしまうと


彩度が異なる肌色が絡み合うその光景は暴走したエイリアン同士の喧嘩だ


それなのに顔をとろけさせ語尾にハートマークが付きそうな声で喘いでるとなる


私はその光景が気持ち悪くて身震いしてしまう


私は考える

いつか愛し合える人と出会いそういうことになったとき

私はその行為にも気持ちわるいと思ってしまうのか


私は考え

私は恐怖する



『憎み恨み呆れた』


コンビニ美女に恋をした

あと5年早く生んでくれなかった親を憎み 女が頬を染めてしまう顔をくれなかった神を恨み

それらの欠点をそのままに憎み恨むことしかしない自分に呆れた


後輩のアイドルに恋をした

あと1年遅く生んでくれなかった親を憎み 女が惚れてしまう性格を設定しなかった神を恨み

それらの欠点を横目に憎み恨むことしかしない自分に呆れた


隣の席の君に恋をした

彼女と同じ年に生んでくれた親に感謝し 彼女が好こう顔と性格を与えてくれた神を敬拝し

それらの利点に安心して何もしない自分に恐怖した

優しく手で包み込む

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