01 強者
はっきり言って、適当です。あと、初心者です。何分、なにかしらご迷惑をおかけする、はずです。
ゴリョーショークダサイ。
ますだいらは、自身の城で悩んでいた――もうすぐ、自分より強い者が来る、と。そのような事が、なぜ分かったのか――強いからである。理由は聞かないで。
地球に迫っている何か。ますだいらは、決意する。
守らなければ、と。
*
広大な大地に一人、目を閉じながら腕を組むますだいら。奴はここに来ると、確信していたからである。
「久しぶりだな、まっすー」
「……遅いぞ、堕天使天使」
背後に突如として現れたのは、ミスターS。ますだいらと同じく、奴と戦うためにやって来たのだ。
二人は知り合いで、よく星の一つや二つを滅ぼしながら戦った仲である。ますだいらはミスターSに協力を頼んでいたのだ。
「お、あんたら早いねー」
「貴様が遅いだけだ、サードトリプルソードマスター」
さらに、サムライヘアーの男がやって来た。サードトリプルソードマスター武乃である。同じく二人と互角に戦えるほどの実力者だが、彼だけは地球人。地球最強を名乗ってもいいであろう。
「……で、奴はいつ来る」
「残念だが――今だ」
突然、大地に何かが衝突した。砂煙でよくは見えないが、一つだけ、分かることがある。
まるで隕石が落ちたかのように、地面が削れていたのだ。
砂煙もやみ、徐々に姿が露にとなる。筋肉質で、肌も人間と同じ色をしている。違うのは――異質なブリーフ。何と、黒であった。それに頭がハゲている。
「ワレ、ハ……キュウキョクナルモノ。コノホシヲ、ホロボス」
「さて、誰から行く?」
「俺は力を確認してからじゃないと死ぬ。ホラ、人間だし」
「――私から行こう」
と静かに、しかし冷酷さを醸しながら言ったのは、ミスターS。両腕と首の骨を鳴らしたあと、その神翼を広げる。
「キサマ……ジャマヲスルキ、カ」
「あぁ、その通りだ。かかってこい」
静寂。だが、彼らに息を飲む者や、恐怖に怯える者などいなかった――自分の強さを、知っているからである。
それと同時に、奴の強さも何となくは分かっていた。ただそれが、恐怖という方向ではなく、狂気なる喜びだっただけの事。普通の人間とは、次元が違いすぎるのだ。
「さあ、早くこ――」
ミスターSが挑発をしようとした、その時であった。何かが、彼の右腕を超絶なる速度で引き千切ったのである。
だが、ミスターSは叫ぶどころか驚きもしない。
それもそのはず、
「おいおい、痛いことをしてくれるなぁ?」
切断されたはずの右腕が、元通りになっている――再生していたのだ。
その時間、わずか一秒。
何かは、理解ができなかった。ふと気がつけば、白黒の翼を生やした者が両腕を組み上げ、自分の頭上にいるということが。
遠くにいた二人にも届きうるほどの、風圧。ミスターSが、何かの頭にその腕を振り下ろし、大地に打ち付けたのである。
「グ、グガァ……!?」
何かのその声を聞き、ミスターSは思う――殺れる、と。
「終わりだ」
「――――ナンテナ」
血しぶき。それは何かの頭から吹き出したものではない。
ミスターSの両腕からであった。
そして、身体が麻痺反応を起こす。
「……!?」
「グ、グゲゴガガガガ――」
突然、何かが右腕を構える。すると風船のように、あるいは危険を察知したフグのように、膨張していくではないか。
巨大になりすぎた。その大きさは、ミスターSや何か自身を遥かに超える。そして――
「グギャァァァァァ!!」
さっきの風圧を凌駕する衝撃波に、二人は驚く。しかし、それと同時に笑っていた。仲間を傷つけられたことでではない。
仲間が強すぎることに、だ。
「笑わせてくれる」
「オ、イオイ」
地面に亀裂は入ったものの、ミスターSはなんなく巨腕を、その片手で受け止めていた。
瞬間、巨腕が破裂する。
緑色の液体を噴出させ、もがき苦しむ何か。しかし、それは数秒で終わり、ミスターSを睨む。
すでに掴んでいたのは、ミスターSの頭であった。だが胴体と分離されたわけではないようで、突進されながらもミスターSは、余裕の笑みを浮かべる。
「久しぶりに、楽しめそうな相手だ」
はい、自重します。