新たに進むべき道は
時間は進む
片目は閉じたまま 片目は開き前を見据える
「ま そうだな簡単に言えばあいつの心臓やらの臓器を全部機械で作っちまうんだ」
「僕は何をすればいいの?」
「簡単だお前には馬車使っていいからお使いに行ってもらう」
そう言ってリュークは僕に場所をしるした地図を渡した場所はディザイアの南 薬局 雑貨屋 洋服店
魔法道具店 他にも色々と店がひしめき合っている
「さて俺はここでハルビの遺体を腐らせないように入れ物と薬品を作るお前はそれの買い出しと機械の部品を買うんだ」
もうひとつメモを渡された沢山の名称がずらりと並んでいる
「それじゃハルビをよろしくね」
「お前は買い間違いしないよう気ィつけろ」
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買い出しは終わって リュークがハルビの遺体入れを完成させたところだ
ここからは手伝うことができないので
僕はディザイアで修業することにした
主に魔法だ 魔法は種類自体は少ないが
使う本人の想像力次第というところもある
焔の魔術を使っても形は自由に操れる
例えば花火のように時間差で爆発をさせたり
ビームのように一点集中で焔を飛ばしたり
術者に任せられるのだ
僕はこれから手に守れる範囲でいいから守るために修業を積むんだ
リュークは完成には5年の歳月がかかると言っていた
リュークも医者だ あの街には人はたくさんいる
子供も大人も 医者としての仕事をしながらなので
5年なのだろう
その間に僕は強くなる
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僕はディザイアにいる
魔法は専門学校に特別入学で入り習っている
なんと僕にはかなりの才能があったようだ
魔力を作るには呼吸を一定にしなければならないらしい
いくら魔力総量が多くても息が上がって使えないのでは意味がない
僕は息が上がらない そして 魔力総量も多い
攻撃方法の創造性も中々
そして全属性も難なく使える
属性の得意不得意は呼吸の波長なのだとか
家はアパートのようなところの一室を借りている
お金はSランク冒険者として仕事をして稼いでいる
今ではドラゴンを一人で一匹を倒せてしまう
討伐報酬でお金は困っていない
そしてリュークの方だ 彼は老けてしまって
顔には深いシワが刻まれている
作業はぼちぼち進んでいるらしい
研究所に入ろうとするが止められる
きっと薬品だらけで使用者本人にしかわからないような
レイアウトになってて部外者を一切入れて無いのだろうか
この二年間僕は 学校で技や知識を学び
冒険者となり実戦経験を積む この練習で
強くなってきた 今では カラフルスターと
異名が付けられている
なんでも全属性を多彩に使う姿から
カラフルなのらしい
そんな毎日と変わらないある日
学校からの帰り道僕は忘れもしない
忘れるわけが無い 忘れられるはずが無い
そう 「彼女」セシリア の姿を
大都市ディザイアの街中
冒険者が行き交うストリートの中で見つけた