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精霊剣士の物語 ~Adasutoria~  作者: 伊藤 睡蓮
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精霊剣士の物語 〜Adasutoria〜其の五

どうも、作者の伊藤睡蓮です。投稿が大分遅れてしまい、本当に申し訳ありません。受験やらポケモンやらしてたらこんなに遅れてしまいました。次回はもう少し早く投稿したいと思います。自分も話の内容あんまり覚えていなかったのでもう一度最初から見てもらっても構いません。

あらすじ

 秋翔と夏音、春香は3人でイプシロンタワーに向かった。そこで電車ジャック犯を見つけた秋翔は追いかけたが、電車ジャック犯に捕まり、過去について尋ねられる。


9,〜秋翔の過去 後編〜

紅葉(くれは) 秋玄(しゅうげん)は目の前に立つ黒マントの男に神経を集中させていた。

奴の動きが全く読めない。それに下手したら後ろにいる息子たちを殺されてしまう。


「まさかお前がこんな所にいるなんてな。”ナイトメア”。」


「………。」男は何も答えなかった。しかし黒く大きな鎌を振り上げた。


「カグツチ!火纏(フーラップ)!」剣に火を宿した。


「……闇纏(デスラップ)。」鎌に闇を纏わせた。

ナイトメアは地面に鎌を叩きつけた。すると地面が割れ、割れ目からドス黒い衝撃波がこちらに向かってきた。


「紅一閃!」紅い火は闇の衝撃波をなんとか相殺した。


「やっぱ噂通りの奴で間違いないらしいな。お前……悪魔と契約しただろ?」


「………。」男はやはり何も答えない。


しかし奴が悪魔と契約した確信はあった。


「カグツチ、ちょっと本気出した方が良さそうだ。」


「のようだな。しかし、子供はどうする?この近さでは少々危険だぞ。」


「あぁ、それなら大丈夫だ。」そう言うと、

秋翔たちの隣に紅葉(くれは) 優姫(ゆうき)の姿が現れた。


「秋翔が走って遊園地に戻って行っちゃうから心配したんだよ。警察も中々通してくれないし……。まぁ無事ならいいんだけど。あ、夏音ちゃんは警察の人に預けてきたから安心して。」

と警察への愚痴を言いつつ秋翔たちの無事を確認していた。


「ママ、もう少し離れて、それから……。」


「分かってるわよ。ミズハノメ、お願い。」

すると地面から水の壁が秋翔たちの前に現れた。


「ありがとうママ、助かった。行くぞカグツチ!」


「おうよ!」


ナイトメアはさっきから一歩も動いていなかった。しかし、ただ立っていただけではなかった。足元に術式を張っていたのだ。かなり高度な術式だと見て分かった。


「……呪鎖(カースチェイン)。」

ナイトメアの背後から先端が尖った黒い鎖が何本も出てきた。そしてその全てが俺に狙いを定めていた。


その鎖が動き出すのと同時に奴もナイトメアも動き出した。どうやらあの鎖の射程はそれほど長くはないらしい。


などと考えていると鎖がこちらに向かって飛んできた。ジャンプで躱すとまた別の鎖が何本もこちらに飛んできた。


紅連閃(くれないれんせん)!」向かってきた鎖の全てを破壊した。しかし、ナイトメアの姿が見えなかった。


後ろだと気付いた時には鎌を振りかざしていた。まずい……ここで死ぬ訳にはいかない!


「カグツチ!」

右手をナイトメアの方に向け、至近距離で剣に纏った炎を拡散させた。自分も少しダメージをくらうが、これしか方法がなかった。2人そろって地面に落ちていった。


「……まさかここまでやるとは。」ナイトメアが俺の前で起き上がりながら喋った。


「ようやく喋ったな……。ナイトメア。」


さっきの炎でナイトメアにも少しはダメージがいったはずだ。


「あの攻撃で君は死ぬと計算していたからね。それを乗り越えたんだ、少しくらい話をしないと申し訳ない。」


「随分と上から目線な言い方だな。お前の目的はここの施設の破壊……なんだろ?」

ナイトメアの顔は仮面で覆われていて分からなかったが、驚いているのはなんとなく分かった。


「よく分かったね。そう、僕の目的はあくまでも施設の破壊、君じゃないんだ。だからここで大人しくしていれば君もその後ろの子供や奥さんだって死ななくて済むよ。」


そう来たか。つまりまだ奴は本気を出していない。それに、このままでは後ろの秋翔たちにも危険だ。ママの水壁でも防げるか分からない。

しかし施設の破壊も放ってはおけない。


後10分もすれば仲間の特殊部隊も到着する。……それまで耐えることが出来れば……。


「答えは決まった?死ぬのか生きるのか。」


「………もちろん生きる事を選ぶ。だが施設も子供達も全員守らせてもらう!それが俺の役目だからな!」


「そうか、残念だよ。」


ーーーこれまでの父さんとナイトメア?の戦いを見ていたが小学生の俺から見ても、父さんが押されているのが分かった。


「しゅう、パパなら大丈夫よ。パパは強いから。」


「うん。そう思いたいけど…あいつ何か嫌な感じがするんだ。まだ何か隠してるような…そんな感じ。」


「そう…やっぱり家族だと考えてる事も似たような感じなのかな……。」

母さんもどうやら同じような事を考えているらしい。そんな事を思っていると、父さんとナイトメアとの戦いがまた動き出した。


「しゅう、ここから動かないでその子と一緒にいなさい。」最初聞いたときは意味が分からなかった。しかし暫くしてその意味が理解できた。


「もしかして母さん、ナイトメアって奴と戦う気?」


「そうよ、このままじゃこの場にいる全員が危ないからね。パパもちょっと心配だしね。」また嫌な感じがした。このままどこかへ行ってしまう、そんな感じだ。

母さんは小さな魔道書を取り出し、「準備はいい?ミズハノメ。」と言った。


「もちろんです、優姫。」とミズハノメが答えた。


ーーこの状況は少しマズイな。カグツチの全力を出してもおそらく勝てないだろう。せめてあと少し時間を稼げれば……。と考えていると、


水槍(オーランツェ)Ⅲ。」と声がすると、背後から3本の水の槍がナイトメアに向かって飛んでいった。ナイトメアはその槍を全て鎌で防いだ。


隣を見ると優姫がこちらを向いていた。

「サポートします。」それだけ言うと優姫は前を向いた。


 「お前をここに立たせないようにしていたんだが、すまない。」

 あまり優姫を巻き込みたくはなかったが、今の状況を考えると2人で戦うしか方法が見つからない。

 「あまり無茶はしないでください、と言っても相手が相手ですしね。……私も無茶をしなければいけませんね、子供たちのために。」


「そうだな。俺も最大限の無茶をする。」とつぶやき、動いた。


「おしゃべりは終わった?」とナイトメアが余裕の表情を浮かべながら言った。油断したいる今がチャンスだ。


俺の全力を出し切る。


ーーー父さんと母さんが一緒に戦っている。こんな光景をみるのは初めてだ。2人でなら絶対に奴に勝てる。そんな事を考えていると父さんが俺に背中を向けながら、

「秋翔、パパをよく見ていろ。」と言ったが、秋翔は最初から俺を見ていたようだ。


「精霊の加護(ベラーダ)。」


ーーー精霊の加護、父さんはそう言った。すると父さんは光に包まれた。


「これが精霊の加護だ。人と精霊との絆で為すことができる技だ。」


その力はナイトメアを圧倒していた。一気に立場が逆転していた。


「おかしい、こんな力は計算外だ。」ナイトメアはそう言った。


「この力には発動条件もあるから最初からは使えなかったんだ。ナイトメア、お前の負けだ。」


「呪鎖Ⅱ、闇纏。」さっきよりも多い鎖が闇の力を纏っていた。しかし、


「無駄だ、そんな力はもう通用しない。」

剣を一振りして全ての鎖を灼き払った。凄まじい威力だった。


「まさかここまで強くなるとはね、ちょっと遊び過ぎたかな?一旦退却か。」


ヘリコプターの音がする。上を見ると特務部隊のヘリが見えた。


「ナイトメア、もう終わりだ。降参しろ。」


「それは無理な相談だ。」父さんとナイトメアが睨み合った。


その時、ナイトメアのいる少し後ろの草むらが揺れ、夏音が顔を出した。


……どうしてここに?確か母さんが警察に預けたって。母さんも驚いていた。


ナイトメアも気づいたらしく、にやりと笑った。


「逃げろ!夏音!」叫んだ時にはもうナイトメアは夏音に迫っていた。


水球(オーバル)!」母さんの魔法で夏音を包んだがナイトメアはそれを簡単に切り裂いた。


「さよなら、お嬢さん。」ナイトメアはそう言って鎌を振り上げ、躊躇せずに振り下ろした。


…… 振り下ろされた鎌は夏音ではなく、夏音を庇った父さんを切りつけていた。父さんはそのまま夏音に覆い被さるように倒れた。


母さんはナイトメアに反撃しようも魔道書を構えたが、ナイトメアが呪文を唱えた。

「悪魔の悪夢(サタンアイ)。」ナイトメアはそう言うと母さんにてをかざした。


その瞬間上から特務部隊のヘリからの応援部隊が駆けつけた。ナイトメアは鎌を地面に叩きつけ、煙を巻き起こし、姿を消した。


ーーー目を覚ますと俺は病院のベッドで寝ていた。1人部屋だった。体を起こすと横には夏音がいた。どうやら俺は疲れが出て眠っていたようだった。

あれから1日経ったと夏音は話した。


「俺の父さんと母さんは?」と聞くと、


「しゅう。ごめん。」と急に夏音は泣きながら俺に抱きついてきた。


「その事については私が話そう。」と入り口の方で声がした。そこには知らない顔の男が立っていた。


「君にはこの事実を受け止めてもらった上で今後の事を決めてもらう。」


「なんだよそれ?お前が誰かも知らないのに急にそんな事言われても信用できねぇよ。」


「そうだったね。私は君の父さんと同じ特務部隊の赤城(あかぎ)だ。君の父さんの上司的な立場にいる。」名刺?と呼ばれる物も渡された。どうやら本当にすごい人らしい。


「信用できる人なのは分かった。あんたの言うことは信じる。」


「そう言ってもらえるとありがたい。ではまず……君のお父さんは亡くなった。その子を庇ってね。」と夏音を見た。


亡くなった?死んだってこと? 確かにあの時、父さんは夏音を庇ってナイトメアに背中を切られた。考えがまとまらなかった。


「そして君のお母さんは……生きている。」

母さんは生きてる事を伝えられた。よかった。


「しかし、何故か目を覚まさない。身体に異常がある訳ではないが、まるで死んだように動かず、眠っている。精密検査のため、我々特務部隊の本部のあるアメリカに搬送された。」

言葉が出なかった。少し前までは何の変哲もない家族だったのに、たった1日で全てが崩された。

赤城という人が言っているのは全て事実だろう。信じたくはないが……。


「ごめん、私のせいで……しゅうのお父さんが……。」違う、夏音のせいじゃない。でも口には出しづらかった。


「君はこれからどうする?お父さんもお母さんもいない。君は1人で生きられるのか?」


「俺は……。」1人で?そんなの無理だ。死んだ方がマシかもしれない。


今まではいつも母さんが家事をしていた。とても優しい自慢の母さんだ。今は会えない、話すこともできない。父さんはほとんど家に居る事は少なかったけれど家にいる時はいつもキャッチボールとかしてくれた。かっこよくて自慢の父さんだった。憧れの人だった。今はもういない。


父さんだったらどうするだろう?きっと……

下を向かない。夏音や周りの人達に心配をかけない。


「1人じゃ何も出来ない。だから周りの手を借りる。そして大人になったら返す。そして、父さんや母さんの仇をを討つ。」


「いい答えだ。君ならきっと出来るさ。」


「しゅう!私、強くなってしゅうの敵討ちの

手伝いをする。」さっきまで泣いていた夏音が力強くそう言った。


「 精霊使いになって父さんを越える精霊剣士になってみせる。」



ーーー俺の全ての過去を知っていた。目の前にいるこの男。


「お前はどうしてそこまで俺の過去を詳しく知っている?」


「実を言うと、僕の仲間に死んだ人間の過去を知ることのできる精霊使いがいてね。その子から協力してもらったんだ。」

本当に何者なんだ?


「さてと、そろそろフードくんにはご退場願おうかな?」

やばい、このままではあの子が殺されてしまう。


その時、「もうそこまででいいんじゃないですか?」と聞き慣れた声がした。そこにいたのは生徒会長の神崎零架だった。


「生徒会長⁈……それより今なんて言いましたか?」


「秋翔くん、ごめんね。それから貴方も。」とフードを被っていた武精学園の生徒に声をかけた。


「もう変装はしなくていいんじゃないですか?赤城さん。」赤城さん、今生徒会長はそう言った。


「そうだったね。」男はそう言って顔に手をかけた。ビリビリと紙のようなものが破ける音がし、男の素顔があらわになった。歳は経っていたが間違いなく俺の知っている赤城さんだった。


「赤城さんがジャック犯?」


「そうきたか、答えはNOだ。詳しく話したいが場所が悪いかな。レストランにでも行こうか。そこのお嬢さんも。」そうして俺たちは訳が分からないまま、近くのレストランへ向かうことになった。


ーーーレストランに着いた時に何より驚いたのはそこに夏音と春香がいたことだった。どうやら生徒会長が俺に会う前にここに連れてきたらしい。夏音の隣の席に座り、俺の前の席には生徒会長と赤城さん、フードを被っていた短髪の女の子が座った。


初めに口を開いたのは赤城さんだった。「さて、秋翔くん。どこから話してほしいかな?」


「そうですね、色々聞きたいことがあり過ぎてどこから話してもらったらいいか俺にも分からないんですけど……。」と言うと、


「それでは私が話すべきだと思う順番で話そう。まずは君のお父さんの記憶を何故私が知っているかについてだ。ただこの事はさっきも言った通り、私の部下に人の記憶を見るこ

とのできる精霊使いがいてな。その子に頼んで君のお父さん、秋玄君の記憶を見たんだ。」


「どうして記憶をみる必要があったんですか?」と夏音が訊ねた。


「いい質問だね、夏音ちゃん。随分賢くなったじゃないか。」と言われ、夏音は頭の上に手を当てて照れていた。


「その答えとしては、ナイトメアと似たような力をこのイプシロンで確認したからだ。おそらく悪魔の力だろう。そこで君のお父さんは悪魔の力と戦った可能性があったため、記憶を覗かせてもらったんだ。」

ナイトメアと似た力……。その言葉を聞くだけで手が震えた。


「あの……よく知らない私が質問するのも変な感じなんですけど、悪魔って何ですか?精霊とはどう違うのですか?」次は春香が質問した。


「悪魔とは精霊とは真逆の存在、精霊は人と契約を結ぶことにより人に力を与える。悪魔は契約するのでなく、人の大切な物を取って人に強大な力を与える。精霊よりも力はあるが、コントロールをするのが非常に難しい。こんなところかな?」


「悪魔ってやっぱり恐いんですね。」

春香が少し怖がりながら言った。聞きたい事はまだある。赤城さんに話しかける前に、赤城さんから話しかけてきた。


「次に秋翔くんが聞きたい事はなぜ私が電車ジャック犯の姿をしていたか……だね?」


「はい、そこだけが今のところ謎めいて…」

「その事については私が話すわ。」生徒会長が話に割り込んできた。


「そう言えば生徒会長と赤城さんって知り合いだったんですね。」夏音が言った。


「”ある事件”がきっかけでね、そこで知り合ったのさ。」赤城さんが不十分すぎる説明をしてくれた。


「電車ジャック犯だけど本物の犯人は昨日既に特務部隊が捕まえてたのよ。一番の鍵を握っているのはこの子よ。」と隣に視線を向けた。さっきからずっと黙って話を聞いていた。


「この子の名前は時雨真冬(しぐれまふゆ)。武精学園の2年1組の生徒よ。」


「 時雨?どっかで聞いた事があるような……。」俺と春香は頭を傾けて考えた。


すると夏音が「武精学園の学園長の苗字と同じ……もしかして、学園長の娘さん?」


「ピンポン、ピンポン!大正解!そうです。学園長の娘さんなんです。」


「生徒会長、はしゃぎすぎです。」夏音が冷静に言った。生徒会長は軽く咳払いすると、


「この子は近々行われる武精学園のチーム戦に1人で参加するつもりなの。


「1人で⁈そんな無茶な。」と言った瞬間、真冬に冷たい視線を浴びせられた。


「そう、無茶だけれど彼女にはチームに誘ってもらう友達がいないの。彼女はクラスで孤立してるからね。」


「そんなズバズバと隣にご本人がいるのに言ってもいいんですか?」率直な感想を俺は述べた。


「だって事実だもの、彼女もそれぐらい分かってるわ。そこで私は彼女、真冬にチーム登録の時にこう言ったの。”紅葉 秋翔という男を休日の間ずっと監視してバレなかったら1人で出場することを認める”とね。」


「勝手に何人の休日を覗かせてるんですか!」


「だって秋翔くん、優しいんだもん。だから土曜日に起きたジャック犯を利用して赤城さんに変装してもらって真冬がどう行動するかを見ていたの。そしたら秋翔くんを助けに行ったから流石に私も驚いたわね。」


「あの時は私も少々驚いたよ。生徒会長から聞いていたことと少し違ったからね。」

真冬は下を向いたまま動かない。


「紅葉秋翔、葉月夏音、弥生春香、貴方たちにお願いします。この子をチームに加えてあげて下さい。」生徒会長が頭を下げた。真冬も流石に予想していなかったらしく、驚いて口を少し開けていた。


「生徒会長も副会長と秘書の3人でチーム組んでましたよね?どうして私たちなんですか?」


「それはこの子のためよ。この子は学園長の娘、クラスでいじめを受けてる。そんな子が私達のチームに入ったらそれこそ学園長の立場を利用したとか噂になるわよ。だから信頼できる貴方たちに頼んでいるの。」


「なるほど……。別にいいぜ。むしろ大歓迎だ。理由が分かったからそれ以上の説明はいらねぇよ。お前らもいいだろ。」


「こういう事はリーダーである私が決める事だと思うんだけど……まぁ考えてる事は同じね。」


「いいと思いますよ〜。これで4人揃いましたね。」


「貴方たち、ありがとう。」生徒会長は隣を見た。


「というわけで貴方は約束通り、このチームに入っていただきます。いいですね?」と真冬に訊ねた。


「………はい。しかし、私はこの人達と仲良くするつもりはありません。」そう言って立ち上がり、レストランを後にした。


「これはこれは、時間がかかりそうだね。まぁ頑張りたまえ。用があったらまた呼んでくれ。」赤城さんもレストランを後にした。


仲良くなるにはまだ難しそうだ。だけど上手くやれる。そんな気がした。



改めまして、作者の伊藤睡蓮です。今回は秋翔の過去の後半を書いてみました。また、新しい登場人物も登場しましたね。今後の展開、どうぞお楽しみに〜。漢字や誤字脱字等がありましたらTwitterもやっていますので教えていただけると幸いです。では今回はこの辺にしたいと思います。

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