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東方恋符の時間軸 (二次創作)  作者: 冷水
プロローグ
2/19

牧瀬紅莉栖の幻想入り:前篇

3人の男女が机に向かっている。


その内の白衣の男性は、酷い悲しみの形相をしながら、宣言をあげる。


「・・・全て・・・・・仲間たちに感謝を・・・・・・・・・・犠牲・・・・・感謝を、せ・・・・・・・再構築される!」


所々聞こえづらいが、その白衣の男性が、厨二病的な宣言をあげることは、珍しいことではない。


カチ、



それはキーボードを叩く音なのか、それとも世界そのものの歯車がかみ合った音なのかは、分からない。


そう、牧瀬紅莉栖にとって、それは同じ意味なのだ。


バタン!


牧瀬紅莉栖は扉を開ける。


ハァ、ハァ、息切れが激しい。


心臓の鼓動も、何もかもが安定しない。


だけど、私は言わなけばならない。


「紅莉栖!」


男性の叫び声が聞こえる。


「岡部、私・・・・ぁ・・・・」


その瞬間、牧瀬紅莉栖はこの世から消える。


視界がゆがむ。


それは涙のせいでは決してない。


世界が再構築される。


自分が消える。


----あなたのことが、好きです



その言葉は、幾千、幾万回繰り返しても決して届かぬ幻の言葉。


その人の思いが、届く瞬間は絶対にやって来ないという絶対の証明。


人の思いが、世界線を越えられなかったという事実。


それでも、少女に悲壮な感じは微塵もない。


口づけを交わしたあの日、自分が消えてしまうことには、もう折り合いは済ませてしまったから。




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