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想造世界(イマジンワールド)  作者: あらんじょー


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第75話 大勝利

要塞は本格的に崩れて来ていた。


「着いたぞー!」


 「乗り込め乗り込め」


 「僕の瞬間移動で戦艦を中継地点にすれば全員帰ることはできそうですね。」


 爆発する箇所が近くなっていく。

 そんな中出口とは逆方向にかける人物がいた。


「イグニス!」


「待って!まだシブキが帰ってきてない!」


「そっちは囚われてだいぶしんどかったろ!俺らが何とかするからあんたは先に逃げてくれ!」


「まだ戦ってるかもしれないんだよ!放って「失礼します。」おけ───。」


 言い終わる前にイグニスは目の前から消えた。


 

「すみませんね。」

「俺達はギリギリまで待つか。」


飛び立った戦艦格納庫にはイヅミとリオの人格を得た星人のみだった。

ガチャッ

「「?」」






 白い花の匂いがする

 しかしそれも少しずつ眠気と共に薄れていく

 自分が消えていきそうになる

 それに恐怖はない

 その恐怖も眠気に包まれていく


 まぶたの先が赤くなる


 その光が彼の意識を取り戻す。


 開けた目の先には無数の七色の球体が彼の前にあった。


 その球体は1つになり1人の人間の姿になる。


「やあ、お疲れさん。世界の救世主殿。」


鍵師が敬礼をして立っていた。


「やっぱり君は面白い。僕のお気に入りの世界にはいつも君がいるからね。…よいしょっと。」


 そういいながら鍵師はシブキを背負う。

「お気に入りには死なれちゃ困るからまあこのくらいなら審判者も許すだろう。」


 鍵師の前に現れた扉の鍵を開け中に入っていく。



────────



「本当に大丈夫なんだよな?」

「ウルサイ、オデノデータヲ信用シロ。」


 イヅミとリオ達は戦艦の操縦をヒューゴに任せて脱出を図っていた。


「・・・・・・・・・。」

 崩れていく要塞を4人は窓から見る。

 残骸の中に殺された星人達が見える。

 もしかしたらあの中にシブキがいるかもしれない。

 そんなことがよぎった。


 「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


 その時4人の頭上からとんでもなく大きな声が聞こえた。


 ゴンッ!

そして、天井から何かがぶつかった音も聞こえた。


 「なんだ?」


 4人は確かめるために上へと向かった。


 「…死ぬぞ…オレ…ほんとに死ぬ。」

 「まぁ、きみの身体傷つく前に直したからそれで許してよ。」


 「戦艦の中に飛ばせよ。」

 「小さくて動くものは苦手なんだよ。」


そこにはシブキと鍵師がいた。

状況から察するに戦艦の上から落ちてきたのだろう。

シブキは後ろを見ると4人がいた。


 「あっ…どうも。…えっ…ふげっ!」


 イグニスはシブキの服を掴んで揺さぶる。


 「どうもじゃない!…こっちがどれだけ心配したと思って。」

「まてまて!オレさっき、思いっきり身体ぶつけたんだよ!今揺らすのマジでヤバいから。」


 2人の光景をシブキとイヅミは何も言わず微笑み、ツキミは力が抜けたように腰を抜かした。


─────────────


 「敵要塞陥落!敵要塞陥落!総ての戦艦の撃墜に成功!我々人類の勝利だ!繰り返す!我々人類の勝利だ!」



「ふぅ~。」


「おつかれ。何か飲むか?」


「さっきトルボに飲み物頼んだ。30秒すれば来るだろ。」


「それよりもシブキ!お前もなんか言えよ!せっかくのMVPの1人なんだからよ。」


「えっ!?」


「ほらっ…マイクオン。…この戦い勝利に導いた春夏秋冬紫吹からお言葉があるそうです!…ほら。」


「…ん〜…え〜…だっ大勝利ぃ!!」

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