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想造世界(イマジンワールド)  作者: あらんじょー


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第19話温かく優しい友の声を

僕の家にはお父さんとお母さんがいた。


 母さんは僕にとっても優しくていつも一緒に遊んでくれる。


 お母さんは僕にとっても優しくていつも美味しいご飯を食べさせてくれる。


 お父さんは僕のことが嫌いでいつも虫をみるような目で見てくる。


 お父さんの声はとっても大きくていつも何を言っているのかわからない。


 今日もお酒を飲んで大きな声でお母さんをいじめてる。


「●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●!!!(あ゛あ゛ああああ!!クソが何があの野郎何が俺のために仕事場をやるだよ!俺の会社から仕事を奪ったくせによおお!!!)」


「●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●!!(お前らのせいだ!お前が俺を哀れんでこっちに来やがったせいで俺にケチがついたんだよ!お前かのせいで!)」


「・・・・●●●●●●●●●●●●●(・・・・すまねぇ悪かった酒のせいで思ってもないことを!ごめんな!)」


 最後には申し訳なさそうな顔で謝っているような気がする。




そんなある時僕は母さんに暗い部屋に連れて行かれた。


 母さんは怖い顔で僕の服を掴む。


「やめてよ●さん!」


「あいつが!あいつに!!やれって言われたの!!やらないとあいつに!」


 母さんは、僕のズボンを引っ張る。


「あいつのよりはマシ!あいつのよりはマシ!あいつのよりはマシ!」


 その後のことは覚えてないただ血はでていないけど今までで一番痛くて苦しかったような気がする。


次の日お母さんは宙に浮いていた。


 お母さんの首に紐があってブランコみたいに揺れている。


 お父さんは新聞紙とのこぎりとハンマーを持って来て僕に渡した。


「●●●●●●(こうなったのはお前の責任だお前がやれ)」


 


僕はお母さんを降ろした。


僕はお母さんを新聞紙の上に寝かせた。


僕はお母さんの目を閉じさせた。


僕はお母さんの服を脱がした。


僕はお母さんの首にのこぎりを当てた。


僕はお母さんの●●を開いた。


僕はお母さんの目を取った。


僕はお母さん●●を取った。


僕はお母さん肌に包丁を入れた。


僕がお母さんをバラバラにした。 


僕がお母さんをぐちゃぐちゃにした。


僕がお母さんを────


僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕がぼくがぼくがぼくがボクガボクガボクガボクガボクガボクガボクガボク───────




全部が終わって掃除をしている時、母さんが帰ってきた。


「●さんおかえり」


「ごめんね!イヅミこんなことになって!!ごめんね!!ごめんね!」


 母さんは僕を抱きしめて泣いていた。


「あなたは幸せに生きて。愛してるわ。」


 そう言って母さんは僕が使っていた包丁を持ってお父さんのところに行く。


「死ね!!!」


「●●●(何しやがるこの糞ガキ!!!)」


 2人の怒鳴り声と部屋が壊れる音が聞こえる。


「うっ!」


 誰かが倒れる。


「●●●●●●●●●(悪い子にはお仕置きが必要だな!)」


「イヅミ!!逃げて!!」


 母さんの声とともに僕は走った。


 僕は、走って走って家の方向がわからなくなるくらい走った。

交番の人が真っ赤な僕を捕まえた。






「●●●●●●●●●(何かの間違いです兄さんがそんなことをするはずが!)」


「現場の状況や息子さんの反応からしてそう見るのが妥当かと。」


「●●●●●(僕のせいだ僕がもっと3人の状況に気づいていれば。)」


「零士さんが気に病むことはありません。と言っても難しいでしょう。私たちのの方で何かできるようなことがあれば出来るだけサポートさせていただきます。」


「●●●●●●(イヅミ君はどうなるのですが?)」


「先ほどの状況を見ての通り双子の弟にあたる貴方を父親と誤認してしまっています。」


「現状貴方が関わって症状が悪化してしまう可能性があります。今は観察を兼ねて私達の施設で保護させていただきます。よろしいですか?」


「●●●●●●●はい!(よろしくお願いします。)」


 怖い声は遠くへ行った。


 もう一つの声の人がやってきた。


「こんにちは、イヅミ君。今日はこれから君と仲良くなりたい友達を連れてきたんだけどあいさつしてもいいかな?」


「うん。」


「いいって!さあシブキ自己紹介出来る?」


「ひ、ひととせしぶきです。よ、よろしくおねがいします。」



────────────────────────

槍の上に立ってイヅミはナイフを構える。


 「イ●●(イヅミ!)」


 自分へのトラウマを未だ克服できていないと判断していた零士は、この想定外の光景に次の一手を誤った。


(早く削がして医療を抑えなくては!いやっ!だめだあの時私はすでに槍の威力を抑えるためにすでにそれは使ってしまっている!!混ぜて動きを止めなくては)


 零士の固有魔術の節制の杯は右から左に注ぐと対象に対してのあらゆる物を削いだり浄化させることができる、左から右に注ぐと混ぜたり淀ませることができる。ただし、連続して同じ箇所に注がせるには最低でも3分の時間を要する。




すぐに零士は左から右の杯に注いでイヅミの動きを止めようとする。


 しかし、動揺による一手を誤った一瞬を逃さない者がいた。


 ザクッ!


 零士の手からまるで赤い水晶ののうような血の塊が生え突き破る。


「決まった!これがあたしの新必殺技血の結晶ブラッドクリスタル!!あたしの身体に何か入れられた時に思いついたの!」


 イグニスは零士の背中に矢を突き刺した時その一部を零士の身体に潜伏させていざという時に結晶として身体を貫くようにさせていた。 


「●っ!(ぐっ!)」


 痛みに耐えかね杯を落とした。


 イヅミはこの隙を逃さずナイフを零士の胸に狙いを定める。

目を開けるのが怖い。あの顔がまた僕を睨む。


 耳を傾けるのが怖い。あの声がまた僕を怒鳴りつける。




 先生の声が聞こえる。


「イヅミ君。君はもう大丈夫です。あなたはもう彼に怯えなくてもいいほど強い。それでも目を開けるのが怖いなら友達を信じればいい。僕の自慢の息子ならきっと最後に君を頼る。」




 僕の大切な親友の声が聞こえる。


「イヅミ俺たちを信じろ腹をくくれ!」


 その声は何よりも力強く温かく包まれるようだった。

 目を開けろ(こわいこわい)耳を傾けろ(イヤだイヤだ)


 目を開けろ(大丈夫)耳を傾けろ(僕はつよい)


目を開けろ(大丈夫)耳を傾けろ(友を信じろ)




目を開ける。


(はは、思ったよりもぜんぜん似てないや)


 イヅミは、ナイフを零士の胸に突き刺す。


「●っ!」


「イヅ●。つよ●なりま●●ね。」


「うん。」


「い●親友をも●てましたね。」


「うん!僕はもう大丈夫だよだから心配しないで!」


(ああ、あずささん、ひなさん。あなた達の息子はこんなにも立派になりました。私の手の届かない程に。)


「ありがとうイヅミ。ツキミさんとは戦えませんでしたが満足です。」


 戦いの終止符を祝福するように七色の光が2人を優しく包んでいた。

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