第17蝶の羽は魔法のようで
巨大な炎の嵐、セキュリティのハッキングにより社内は混沌と化していた。
「やられましたね。まさか彼の能力がここまでとは。さて、これからすべきことは。」
零士は、次の手を考え窓を見る。
「っ!」
零士の背中に血で出来た矢が突き刺さる。
「おはようございます社長。ずいぶんと気持ちのいい朝ですね。」
先ほどまでぐっすりと眠っていたイグニスが起きて矢を放っていた。
(彼女は、私の魔術で眠らせはず?)
(なんとなく予想はつきますが念の為)
「節制杯よ!」
零士の手元に2つの杯が現れる。
「混ざり─淀み─」
零士は手元の杯の液体をもう片方のに注ぐ。
零士の固有魔術の節制の杯は、生き物や物質に別のものを混ぜ合わせるまたは削ぎ落とし浄化させる。
先ほどまでイグニスはこの能力で睡眠薬を混ぜ合わせて眠らせていた。
しかし、イグニスは次の瞬間身体から血を噴き出した。
(やはり血液操作で睡眠物資を排出していたようですね)
噴き出した血が矢となって襲いかかる。
零士は壁に飾ってある散弾銃を取り出す。
その散弾銃は、上に1つしたに2つの銃口のあるトリプルスレッドだった。
(久々に撃ちましたがやはり最高ですね。改良案を出した甲斐があったというもの)
「とわいえこの状況遊んでいる場合ではありませんね。」
零士社長机のボタンを押ず。すると最初の会合の時と同様に床に穴が空きそれに入る。
零士は落下しながら本を取り出す。
すでに会社のほとんどの防御セキュリティがリオに奪われタレットやレーザが社長に撃ち込まれる。
「状況は最悪。万事問題なし。」
零士は本を取り出す。
「グリモワール──夏の夜の夢より抜粋オベロンの羽!」
「さらに、グリモワール──ピーターパンより抜粋ティンカーベルの粉を併用。」
すると零士背から七色に輝く蝶の羽が生える。
零士の身体はまるで重さを失ったようにふわりと浮き弾丸とレーザーを躱しながら会社を出る。
零士は会社を見下ろす。
「さてどこまでいけるか。」
「みんなとんでもないことやってんな。オレもなんとか役に立たねえと。ん?あれは?」
シブキは、会社の上層を飛んでいる零士を見つける。
「あんなところに。でも、オレの槍ならきっと撃ち落とせる。」
シブキは槍が最高の位置に当たるように狙撃ポイントへ向かう。
「…そちらにいるのは。シブキ!」
「お!ツキミこの状況はあいつと2人でやったのか?」
「はい、なんとか。シブキのお友達はすごいですね。」
「おう!あいつは普段はあれだがやるときは絶対に俺達の予想の斜め上を突き抜けるんだ。」
「それでシブキこれからなにをしますか?」
「あそこに飛んでる零士兄ちゃんをこの槍で撃ち落とす。」
「確かにそのやりなら確実当たるはずですね。」
「ああ、だが当てたい箇所に当てるにはもう少し近づきたい。それになるべく奇襲を成立させたい。」
「それならわたしが彼と交戦します。シブキはその隙に。」
「分かった。」
2人は会社を出て絶好のど良い狙撃ポイントを探す。
幸い目標の的は大きく狙いやすい。見つかりにくい場所を探すことができればきっと狙えるだろう。
「あそこがちょうど良さそうだ。」
シブキは、会社から少し離れたビルをさす。
2人はそこへ向かう。
突然、月桜城の一部が切断される。
「!??なんだ?!」
「なんてことです!よりによってこのタイミングでバレてしまいました!五老大臣に!」
「しかも今のこの感じ晋作様と梅子様です!」
「ごめんシブキあの2今から人を止めなくちゃいけなくなった!」
「そうか行ってきてくれ。」
「はい。すぐに戻りますからどうか。」
ツキミは全力疾走で城へ向かう。
「とりあえず何としてでもあそこへ行こう。」
シブキはビルへ向かうその後のことは着いてからかんがえるそんな考えのもとビルへ向かう。
「あと少し。」
「あれ?しーくん?」
「ここにくると思っていたよ。シブキ。」
「はあ?!!!」
「父さん!母さん!何でこんなところに?!」




