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49日

「49日がきたらやっぱり成仏するのですか」私が問うと「この世に未練がなくなると、又は貴女の事を強く現世に留まるよう願っている人がいない事かな。但し、悪い事、殺人や暴力を生前行なった人は強制的に連れられていくらしいよ」「私達はもうすぐ49日だから無事成仏する予定。」

「そうなのですね。いろいろありがとうございました。」「あっそうそう、黒いもやで覆われている霊には気を付けて。あれは世の理に逆らって強い悪の力で留まっていればいるいわゆる悪霊だからね。」

「いろいろありがとうございます。私もがんばって未練を晴らして成仏しますね。」とほほえんだ。

家に帰ると母がまだ泣きじゃくり、それをなだめている父の姿があった。父の顔にも涙の跡が幾筋もあった。「お父さんお母さんごめんなさい。」私も泣けてきて2人に抱きついたが、その手は虚しく中を切った。

「幽霊でも眠くなるんだ。」私はいつの間にか深い眠りについていた。

次の日、学校にいってみた。穂香は登校していないようだった。教室の雰囲気もやや沈んでいた。あちこちから声が聞こえる。

「あいつもいい奴だったのに淋しいよな、バカだったけど。」「そうよね。クラスのムードメーカーだったよね。優しかったよねバカだけど」「ちょっと失礼じゃない?」私は男の子に平手打ちをするがその手は虚しく中を切った。と思ったら男の子が「あ痛っと」頬を触った。「どしたの」「なんか虫に刺されたみたい。」まさか夏美が?夏美ならやりそう。今もここにいたりして」「いや、いるんですけど」教室が少し明るくなった気がした。その後も学校に行ったり墓場で談笑する日々が続いたが穂香は登校して来なかった。

そして49日法要の日、朝から法要の準備がされ、親戚やクラスメートが集まるも穂香は来ていなかった。私もあの日以来穂香に会うと悲しくなるから家まで行くことはしていなかった。やがて読経が終わり、解散となった。やがて私の前に光が輝き、1人の小僧さんが現れた。「そうか、いよいよ私も成仏か」

思えばいろいろ会ったなあ、もう少し生きたかったたよ。穂香とも、もっと一緒に居たかったよ。」泣きじゃくる私に小僧さんが一言「ごめんなさい」






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