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【詩集2】夜の砂漠の旅人

祈りたい雨の夜

作者: 野鶴善明

泣いているように

泣くように

祈りたい雨の夜


 言葉のナイフ

 君を切り裂いた

 想いとはうらはらに

 ふしあわせばかり探したから


 君のさびしさに気づいていたのに

 僕は気づかないふりをしていた

 ひとりぼっちが

 君の心をもろくした


 雨音が僕たちの言葉を吸い取って

 僕たちは見知らぬ他人になる

 役目の終わった愛が

 雨の鋪道を流れていく

 

 君はなにか言いかけた唇をつぐみ

 僕に背を向ける

 君は闇を歩き出す

 夜の雨へ歩き出す

 

 引きちぎった夢から

 新しい夢が生まれればいい

 しあわせになれ

 君はきっとしあわせになれ


泣いてるように

泣くように

祈りたい冷たい雨の夜


 

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