鬼課金で自画像を盛りまくったら、分不相応なイケメンが旦那になりました!~心は醜いですが、顔は美しいはずです~
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「この素人めが!誰ですかこの、ズッキーニは!」
緑生い茂り、木漏れ日が地面に水玉をつくる、そんな和やかな夏の午後。
ガレンキエール王国は西のはずれ――――白い外壁が陽に照らされ、一層美しく輝くアガッタ城の一室で、長女シロノ・アガッタは悲鳴をあげていた。
「何ですか この絵は……中顔面が長すぎます!
女性の鼻の下は、短く描くことが礼儀だと 初等教育で教わっていなくて......?」
「で、ですが...」
「だまらっしゃい!唇もこんな貧相じゃないわ!よく見て、ぷるんとしているでしょう⁉
それとも何。この私に、もっとヒアルロン酸をぶち込めっていうの⁉」
シルクのレースで飾られた上質な居間。
そこで肖像画を描くために雇われた画家が、怒涛のしっ責を受けていた。
「あなたはロマン主義の画家だと聞いたから依頼したのに、なんなのこのザマは!
せめて正確に写実してくれた方が、まだ美しく見えてよ!これじゃロマンスもクソも、あったものじゃないわ!!」
見かねた執事長が画家を退避させ、怒れる令嬢にカモミールティーを渡すも やはり怒りは収まらない。
シロノは出来上がった絵画を、勢いよく踏みつけ、大粒の涙を落した。
「こんなもの、こんなもの……私はこんなに、醜いの...?」
ひと思いに暴れて落ち着いたのか、鏡台に向かうと腰を下ろして息を整える。
「鏡よ鏡……」
ガレンキエールの隣国には、この世でいちばん美しい存在を映し出す鏡があるという。
伝承を思い起こしながら、シロノは口ずさんだ。
「この世でいちばん美しいのは...誰?」
「そう、妹」
鏡に映る自分の顔を見つめながら、シロノは自分と瓜二つの双子の妹に思いを馳せた。
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私には双子の妹クローネがいる。
こっそり入れ替わってお茶会に参加してもバレないほど瓜ふたつの容姿で、小さいころから以心伝心の存在だった。
妹は、とにかく美しい。
白い肌。触れただけで折れてしまいそうな、細く儚い たたずまい。クルミのように大きく丸々とした瞳。赤く熟した唇……。
女の私ですら、クローネと話す時は緊張してしまうほどだ。幼少から美しかったが、5年…10年…と時を重ねるほどに、彼女はどんどんと美しくなる。
双子ですもの、容姿は私だって、そんなに悪くはないはずだ。
だが、彼女の美しさは そんな外面的な特徴だけには とどまらないのだ。
そっくりな私たちであったが、学院に入るとすぐ、その違いが浮き彫りになった。
テストがあれば、いつだって主席。1年生の時から生徒会に推薦される人望。
運動をさせても、いつだって1等。令嬢の中だけでなく、子息の中でも1番のタイムで長距離を走り切った時なんかは、騎士を目指すクラスメイトが悔しさのあまり「1日中走って鍛錬だ!」と言い出して、止めるのが大変だった。
絵画をさせても、音楽をさせても、とにかく私はクローネに敵わない。
挙げ句の果てが、先日のお父さまの発表――――
ローネスト男爵の嫡男カパスを妹の婚約者とし、彼に次期公爵位を継がせるという。
跡取り息子のいない我が家の爵位は、本来 長子である私か、私の婚約者がつくはずであったところを……。
特段お父さまに嫌われる心当たりはないから、単純にクローネの方が公爵家に足る器量だと判断されたのだろう。
単純な実力不足。そう言われているようだった。
ああ、せめて彼女が姉で、私が妹であったらよかったのに。
妹の婚約者となるカパスが、別の方であったらよかったのに。
奇しくも彼は、幼少より一家ぐるみでお付き合いがあり私が長年、お慕い申しあげている殿方だった。
何より私を苦しめたのは……
「お姉さま!シロノ!」
「大丈夫、きっとこれには何か理由があるのだと思うの。
お父さまは以前から、シロノには社交界以外の才能、ものづくりや創作があると自慢気におっしゃっていたから、きっとその才能を伸ばして欲しいというメッセージじゃないかしら…!」
天使のようなシロノの、その優しさだ。
せめて!シロノがここで「ハッ、あなたが姉だなんて恥ずかしいわ」とか悪態をついてくれさえすれば、恨むことができたものを……。
こんな、天使のようなあなたを憎んでしまったら、それこそ私が悪魔のようじゃない。
「でも、どうしたって、クローネばかり…」
…ごめんなさい、クローネ。
1ミリでもあなたを恨もうとしてしまう情けないお姉様で。あなたはいつだって私の味方でいてくれたのに。私は、私はーーーー
自称ロマン主義画家が残した自分の肖像を見て、シロノは深いため息をついた。
何かひとつでも、クローネより優れたものがあれば。
自分に自信を持つことができたなら。
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何人もの画家を呼んでは帰らせ、呼んでは帰らせ…気づけば半年以上が経とうとしていた。
その金払いの良さと 仕上がりへのチェックの厳しさから、画家コミュニティの中ではシロノは「鬼のパトロン」と噂になっていた。
嘘か本当か、かれこれ100人以上の画家が絵と一緒に自信をポキリと打ち砕かれたれ、彼女が納得のいく絵をかけたものには多額の報奨金も出るという。
ある者は面白がって名乗りをあげ、またある者は恐れを抱いて忌避し――だんだんとアガッタ城を訪れるものが少なくなってきた頃、ひとりの男が屋敷のドアを叩いた。
「私は、ネオモダン・カンリュウ・オルチャン画家です。東方が生み出した特別な模写技術を学び、どの令嬢も、ご満足いただける肖像画を専門に描いております」
「口で言うのは簡単だわ、今まで来た多くの画家も、そう言って来たのだもの」
シーツを重ねて羽織っただけのような、近隣の国では見られない衣服をまとった壮年の男を見て、シロノは興味を抱きつつも牽制した。
「ほくろは?」
「とります」
「たるみは?」
「ひききめます」
「肌の目元の左右非対称は?」
「あわせます、輪郭も正中線に合わせ微調整します」
美的感覚は、お互い近いものがあるのだろう、ふたりは段々と興奮してヒートアップしてきた。
「目は!」
「蒙古襞をなくし、目尻を2ミリ伸ばし、エクステ加筆でボリューム感をだします」
「鼻は⁉」
「鼻筋を細くし、鼻先は若干下げることで鼻の下が短く見えるように錯覚させます」
やるじゃない、と口角を上げほほ笑みながら、シロノはなお続けた。
「まだよ、ポートレイトは単純に顔だけが良い分ければなく、バストアップゆえに身体とのバランスも重視されるーー上半身については如何様にお考えで?」
「...胸は、あえて大きくしません」
「...!」
「その代わり、バストのアンダーラインを十分細めることで、くびれを作り女性らしさを演出します
そして首筋から肩のラインは、僧帽筋のボコボコ感が出ないようなだらかにし、首も若干細く長くいたします」
「…決まりね、あなたに任せるわ」
東方から来た男は「ハハッ」とこの国にはない拳と掌を合わせるポーズで応じた。
「ただし、お値段が少々高いのですが……1,000,000ペルンでも、よろしいでしょうか」
「はい、こちらを」
シロノはその場で、5,000,000ペルンの価値があるリングを指から外して渡した。
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東方の画家――ソウが描いた絵画は、期待以上のものだった。
あまりの絵の美しさに、交友関係がある一部の貴族にしか渡していないはずの複写は瞬く間に国中に広がり、自分には分不相応な婚約願いの手紙が、ひっきりなしに届くようになった。
「『あまりに完璧なあなたの姿に、一目で恋に落ちてしまいました』……完璧…その言葉はクローネにこそ、相応しいのに」
今までもこういった手紙が来なかったわけではない。ただあまりの物量に、彼らが私の絵画を見て反応をしたのだということは明らかであった。
送り主も錚々たる面々だ。伯爵家以上の身分――侯爵や公爵位をお持ちの殿方もいれば、王国騎士団に所属する騎士様…。
これがすべてクローネではなく、私に?
生まれて初めて、クローネよりも秀でたものを得た気がした。
ソウが描いたオリジナルの絵画を見つめて、込み上げる思いを抑えることができなかった。
いつも私の先にはクローネがいた。何をやっても、注目を集めるのはクローネ。
それが今、自分が注目されている…?
舞い上がるような気持ちと一緒に、憂鬱な気持ちもあった。
「この絵を見て興味を持ってくださった殿方は、実際の私を見たら、どう思うかしらね」
この絵よりも醜く、ましてや自分を良く見せようだなんて邪な気持ちで、この絵を描かせた現実の自分。
会って失望される訳にはいかない
惜しい気持ち以上に、自分への恥ずかしさが込み上げてきた。そして「よし」と決意を固め、机に向かって筆を執ると、すべてに丁寧な、断りの手紙を書いた
いかに自分がダメな人間なのか…。
妹に嫉妬をするような、ダメな姉なのか。
ただ周りに認められたいがために、有り得ない額を払い、この肖像画を描かせたこと。
自分を恥じていること。
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とある屋敷では、定例の夜会が開かれていた。煌びやかなシャングリラに照らされて、
いかにも育ちが良さそうな貴族たちが、仮面をつけダンスに興じている。
「おいタモン見たか?アガッタ嬢の肖像画、この前コピーを貰ったんだが……」
「ああ、俺も見たよ」
アガッタ伯爵家の<ふたりの>令嬢の評判は、社交界でも有名だ。
何でも、バイオリンのコンクールに出れば、姉妹で1位2位を独占し、学院でも試験順位は常にトップで1位2位…。この世代の令嬢たちの間では、どんなに頑張っても<3番手>にしかなれない、とそう囁かれている。
その優秀さと美しさからアガッタの宝石と揶揄される双子は、国中の子息からの耳目を集めていた。
当然、彼女たちには多くの見合いの申し入れがあったそうだが、まだ幼いふたりには勉学や他の令嬢たちとの交流を大切にしてほしいというアガッタ伯爵きっての思いがあったようで、ふたりの手元に届く手紙は、ほんの一握りだったという――
運よくシロノ嬢まで届いた手紙も<とある理由>からすべて、丁重に断られていたそうだ。
そんな娘を溺愛する伯爵の静かな牽制により、アガッタ嬢たちが適齢に達するまでは、誰も声をかけられずにいたが…
彼女が学院を卒業するタイミングでこの絵を公にしたということは「声をかけてもよい」という暗黙の了解。
双子の妹は、既に一家に強いつながりのある公爵子息と婚約をしたとのことだが、姉シロノは今だ、そのような話は聞かない。
これを機に、多くの子息たちが婚約を申し入れているようだが、断りの手紙を受け取る者が後を絶たないらしい。
「俺も先日手紙を送ったが、丁重で 腰の低い断りの文を受け取ったよ」
上等な燕尾服に身を包んだ友人は、決して身分が低いわけではないのだが、どうやらダメだったようだ。
「お前の申し入れを断る令嬢が存在したとはな」
その慎みの深さから<謙遜の心が強い>という噂は本当だったようだ。
「フッ、ますます欲しくなった」
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殿方からの結婚ものお申し出を丁重に断った後、本当の醜い自分を偽ってまで、良く見せようとしていたことへの情けなさと一緒に「もう嘘をつく必要はない!」という解放感も嚙みしめていた。
何かひとつでも自分に自信を持つために、いろいろと試してみはしたが…どれも自分には向いていないということが、ようやくわかった。
「1番には、たぶん一生なれない」
一種の諦めではあったものの、意外にも気持ちは晴れやかだった。
愚かな自分と訣別するため……決意を新たに、私はお父様の執務室へと赴いた。
「お父さま、私留学をしたいと考えておりますの」
妹のことは大切にしたい、でも、ずっと一緒にいるからこそ、あの子と自分を比べてしまう、それが私の中に良くない心を生んでいた。
大好きなクローネをを大好きでいるためにも、自分のことも大好きになるためにも。
「留学をさせてはいただけないでしょうか。
誰も、私を知らない異国の地へ――――」
「…なぜお前ではなくクローネの婚約者に、我が爵位を継がせるか わかるい?
シロノ、おまえはきっと、この家から離れた方が幸せになれる気がしてしまったのだよ」
お父さまは、優しいお父さまは…涙を目元に湛えたまま続ける。
「おまえはいつだって、クローネを思い、一歩引いてくれたね。
意図していたとしても、意図していなかったとしても。いつだってクローネに華を持たせてくれた。
私は父親だから、どっちも心から大切だし、愛している。
だがね、シロノ。君がずっと日陰にいる必要はないんだ。
君も輝いていいんだよ」
そういってお父様は、真紅の蝋で封がなされた手紙の束を私に手渡した。
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ガレンキエールの隣国ルブランでは、豊かな山脈の麓に位置し、新鮮な空気と透明度の高い水で知られている。
自分への自信のなさから、化粧や寝る前の手入れをするのが習慣だった私は、この国の資源を用いて 女性向けの <お手入れ道具> を作るべく勉強をしている。
伯爵家の令嬢が、このような民間の職人学校に通うのは異例中の異例らしいが、堅苦しくない気のいいクラスメイトに囲まれて、なかなかに楽しい修行生活だ。
好きな勉強をするため――でもあるが、ルブランに来たのには、もう一つ理由がある。
あの日の手紙の内容は、それはもう、思い返すのが恥ずかしいほどの…ラブレターだった。
『君は空から舞い降りし女神の生き写しだ』とか『その純白の、雪原のように光り輝く その長い髪を、あわよくば手に取って口づけをしたい』だとか
『金色の瞳の神々しさは、太陽の神アプロをも凌ぐ力を持っている』だとか…。
コホン。
いけない。思い返すだけで、何だか頬が火照ってしまう。
実は あの手紙に対しても、私は他の殿方と同じように、丁重に…謝辞とともに断りの返信をした。
だが、その殿方はというと、それはもう「この方は1日40時間 机の前に座っているのだろうか?」と思うほどの分量とペースで、ラブレターを送り続けてきた。
1日おき、ならまだいい方で、時には24時間が経つ前に 次の返信が来ることも。
そのあまりの押しの強さと甘言に、ついに根負けしてしまった私は、こう、お手紙を返した。
――――ルブラン王国 <第二王太子>モタン・オズボーンさま
あなたさまの好意にお応えできず、誠に申し訳ございません。
何度断っても、まったく諦められないとのこと、かしこまりました。
今後も、あなたさまと結婚することはできませんが、そこまでおっしゃるようでしたら
来月から、留学のために 貴国に滞在いたしますので
その際に、一度お会いするということで、ご容赦頂けますと幸いです――――
そして、この国に来て、半年が経った。
「シロノ!!!!!」
「学校は終わったかい? 朝の4時から待っていたんだから、そろそろ終わったよね?
この後は暇?王都においしいティラミスを出すカフェを見つけたんだ、一緒に行こうよ!」
…。モタンさまは、到着以来、毎日のように私に会いに来てくださる。
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初めてお会いした日。
開口一番に「So beautiful…!!」と言いますので、「とんでもございません。外見こそ、親の美しさを少しは引き継いでいるかもしれませんが、内面は…妬み嫉みに溢れた醜いものでございます」と返した。
「その慎ましさだって、真の淑女らしくて好きだよ」「客観的な事実ですから」
「あの絵画も美しかったが、実物はそれ以上だ…!」「5,000,000ペルンもかけた絵が、私に負けるはずがございませんわ」
「わあ、爪先まで細やかな手入れが行き届いているね」「…ツ!」
突然手を取られて、思わず固まってしまった。
「これは爪に何か塗っているの?キラキラで、綺麗だ」
「…これは<マニキュア>というもので、粘土の高い樹液に花から抽出した色素で彩りをつけております…」
モタンさまは私の指先に釘付けで、手を放してくれそうにない。
好きなお菓子をご褒美に貰った子供のように目を輝かせるモタンさまを見つめながら
「あの、なぜ私なのでしょうか。私を美しいというのでしたら、双子の妹クローネの方が、勉学や運動、芸ごとはもちろん、所作といった社交術まで すべてにおいて優れております」
ずっと、胸に引っかかっていたことを尋ねた。
どうしても、考えてしまう。私にそっくりで、私より秀でた妹がいるのに、私を選ぶのはなぜ?妹には既に婚約者がいるから、妥協してのことかしら?
こんな卑屈な心が醜いと、ずっと知っているけど やめられない。
「…たしかに、最初こそ 興味を持ったきっかけは、君が優秀で美しいと噂の<アガッタ姉妹>であったからだ」
でもね、モタンさまは続けた。
「どんな高位の貴族からの手紙でも、どんな甘言をもちいても手に入れることのできない、そんな難攻不落な君の心が、とにかく欲しくなってしまったんだ。
君が断った手紙の中に、ガレンキエールの王太子も含まれていたのに、君気づいていたかい?」
そう言うと、モタンさまはとにかく嬉しいように笑った。
「アイツと友達なんだけどさ、もうとにかく悔しがっていたよ。それを聞いて俄然、君に興味がわいたんだ」
…理由は、分かった。
「でも…」
「伝わっていないのなら、何度でも言おうか」
「俺が好きになったのは、君なんだ」
「俺が恋に落ちたのは、君なんだ」
「俺が大切にしたいと思ったのは、君なんだ」
「俺が触れたいと思ったのは、君なんだ」
「俺は――」
そこまで言うと、タモンさまは一度息を大きく吸い込んだ。
「君と、結婚したいんだ」
私の心は、醜いと思う。
すぐに嫉妬をするし、そのくせ自分に自信がないし、毎日愛を伝えられないと自分に価値がないと思い込んでしまう。
醜い私だけど、でも、この方の前でなら<美しい私>でいられるかしら――。
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城下町の商店街で、子どもたちが戯れてながら、童謡を口ずさむ。
――――鏡よ鏡
この世で一番美しいのは誰でしょう
私でしょうか?
いいえ
あなたでしょうか?
いいえ
一番なんて他人と比べているうちは
美しくなんて、なれないの――――
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