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42.5-5.午後5:00-7:00 お疲れ様パーティー開始!

42.5-4の続きです!

僕、帰ってもいいですか?


この問いかけを覚えているだろうか...。僕は...問いかけたのかな?そんな質問...。それくらいにまで今や焦燥しきっている。何故かって?


何故なら...何故なら...。


「本日はお集まりいただきおおきに。幹事を任された、西宮一姫どす。今からうちのえらい好きな桂馬はんの勉強部でお疲れ様パーティーを始めます。」


遂にお疲れ様パーティー、いや、お憑かれ様パーティーが始まってしまったからDeath。


「いやぁ~眼福な光景ですなぁ~親友。」


「そうだな。僕以外の男にとってはなぁ!」


コイツの名は西村慧。僕が今巻き込まれているふざけたゲームの考案者の一人である。このゲームさえなければ、このパーティーは楽しいものとなっていただろうに...。


少なくともお前にとっては早乙女という高嶺の花をいくらでも見ることが出来るからな。『乙女神に落とされ隊』の隊長としてこれ以上ない絶景だろうよ...。


なぁ、そろそろ入学式の再戦していいんだぞ?このパーティー会場という絶景スポットを拳と拳との語り合いの場にしてもかまわないんだぞ?


そして修羅場時間についてだが...。


「桂馬様。途中結果の報告へとやってまいりました。現在、修羅場時間は7時間を超えています。おめでとうございます。とうとう罰ゲーム内容はキスへと突入しましたね。そのまま唇までゴールインして下さいませ!」


とうとう罰ゲーム内容に『キス』というワードがホールインワンしてしまったのである。嫌だぁぁぁ。今まで碌なキスがないから物凄く寒気がするぅぅぅううう(27話目、36話目参照)。


「なお、ゲストとして西村慧、北七陽葵、ほんで...不本意どすけどスペシャルゲスト枠としてきつ...ゴホンゴホン。早乙女愛莉も迎えとります。」


一姫は一姫で早速、愛莉を煽って修羅場の種を発芽させようとするんじゃない!ああ、愛莉は愛莉でそれを受けてスイセンの花を咲かせている...。


「あの。一応、俺は勉強部の部員でゲストではないから」


「陽葵はん。よろしゅう。」


「畏まりました。南村、覚悟。」


「おいおいおい。それはいくらなんでも理不尽じゃ...ぐぼぁぁあああ!!!」


西村が一姫の台本のセリフに異議を唱えようとしたが、その前に一姫の命令を受けた陽葵によって強制的にチェストされる。正直言うと、これで僕のクソゲー強制参加による怒りの罰が当たったような感じに思えて溜飲が下がった気がした。


「ウフフ♪今日は楽しいパーティーになりそうだね。」(まずあの狸はピーッする。そして今日の日付が変わったら、今度は頬とか頂いちゃおうかなぁ~♪)


楽しい?恐怖の間違いではないでしょうか?後、さりげなく左腕に胸を押し付けるように抱き着こうとするな。ああ、今度は一姫の右手が側に立てかけている太刀へと伸びようとしているから。


愛莉は愛莉でより抱き着きを強くして密着しようとするな。こんな時にも甘酸っぱい匂いがするが、それを受け入れてしまうとまた修羅場時間を稼ぐことになる...。ファーストキス消失()へのカウントダウンを始めさせる危険な香りをしていて、別な意味で落ちそうになる...。


「6~7月のあいさに様々な問題、詳細的に話すと狐の転校(1章1部参照)やら狐のふざけた真似事(1章3部参照)やらがおました。」


これって、乾杯の挨拶だよね?本来なら盛り上がるかどうかを決める最初のターニングポイントとして非常に重要かつ責任重大なシーンなのに、ただ遠回しに愛莉に対する問責にしか聞こえないんですけど...。


「ほんでも、皆で期末テストを無事に迎え、乗り越えることが出来たこと、誠にめでたい思いますえ。」


その無事に迎えるかどうかを脅かしたの。あなたとそこに伸びている六番隊隊長が主犯であることを忘れないで...(1章2部参照)。もし後処理がもう少し遅れたら、期末テストすら行われずに夏休みが短くなるという事態になったかもしれなかったからね。


「ほな皆はん。グラスを持っとぉくれやす。」


グラスと言っているが、実際は中に入っているのはブドウジュースである。酒なんて入っているわけでは断じてない、よね?誤ってブドウワインとか入っちゃいましたオチとかあったら最悪だからな!?(22~24話参照)


「このパーティーでは日頃溜まってるストレスやら全てえずき出し、目一杯飲んで、食べて楽しんどぉくれやす!ほな勉強部のご活躍とうち達の期末テストのご健勝を祈念しまして乾杯!」


「「「乾杯!!!」」」


早速、僕は勇気を出して一口飲む。うん、普通のジュースだな。一先ず安心だ。


「はーい。桂馬くーん。こっち向いて♪」


左隣から声がかかり、その方向を向くと、愛莉がローストビーフの刺さったフォークを突き出していた。


「あきまへんよ?そっちは不吉な方向となってんで。さぁ、桂馬はん。こっちを向いとぉくれやす。桂馬はんは何にもせずに、口を開けるだけでええどすさかい。」


そして右隣から声がかかったため、その方向を向くと、今度は一姫がサーモンの刺身の刺さったフォークを突き出していた。


肉VS魚。それはご飯VSパンと同様、どちらを選ぶかでその人の好みが判明する古くからの究極の選択。しかし僕はどちらも選びたいくらいに平等に好みである。焼肉も寿司も捨てがたい欲張りやさん、それが僕なのだ。


だから、僕は次のように答える。


「大丈夫。自分で食えるから。」


「「却下♡」」


どうやら、僕の行動権はこのパーティーには存在しないようだ。その証拠に、左手は愛莉の左手で、右手は一姫の左手でそれぞれ恋人繋ぎにより塞がれてしまっているのだから。


このまま僕は、両者が満足するまで食べさせられるのであった。

お読みいただいてありがとうございます。


ブクマやこの下の星でポイントをつけて応援していただけるととても嬉しいです。


どうぞ、よろしくお願いします!

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