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⑶『引力と磁場』

⑶『引力と磁場』



自分の前方と背後に、自己の人生の影を見る時、そこに、巨大な引力の運動が垣間見れる場合がある。それは、俺の、俺という人生の命題を、叶えたり果たしたりすることへの、一種の疑念と期待を、同時に含蓄していることが、多々あると思われるのである。



何度も言うようだが、俺は俺の人生以外を生きれないという、自同律から、その反復運動を逸脱してしまった人が、充分に世界を変容させる意味を持っていることは明らかで、果たしてそれは、自己ならぬ他の自己、つまり、自己の歴史の、俺という俺にしか、為せない業の様に思われてくる。



勿論、自他共に、闇の中の暗い方向から、ずしり、と重く圧し掛かる、一種の幻惑において、それが畢竟、運命だと唱える、運命論者に、逆らうつもりはない。寧ろ、運命論者に同意しながら、その自己歴史のレースを生き抜くこと、それは、俺という、俺やお前にしか、出来ないのだから。

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