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⑵『引力と磁場』

⑵『引力と磁場』



当然の如くやってくる、明星において、俺は俺の引力を信じるべきだろうか。いや、べき、という言葉では匿い切れない程の、自己の引力の作用だろう。自分の歴史のついての述懐は、俺が俺だったと、明言出来るかという、一種の権利に掛かっているといっても、過言ではあるまい。



そしてまた、自己が世界に先導されて、導かれる処の、磁場が、俺を俺としていることが、自然界の神々から還元される、悪習を乗り越えた、善習のことを、導きとして、信じていることである。ジーザスが観念的なのは、其処に磁場があるということだろう、現実的観念の磁場。



俺は俺を確かめ損なったのかもしれない。しかし、それでも良いのである、というのも、やはり、依然として、自己は自己だからである。そのことは、或る種の発見であった。俺は俺以外になれない、という自同律が、逆説的に、俺の運命を救ったという、宿命を見たことが発見だったのだ。

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