四話 初めてのお友達
僕、木村さねちか改め、エイル・リヒトフォーフェンは孤独だった。
47年間、彼女も友達もいなかった。
別段必要としなかったし、友人を作ることは、人間強度が下がる気がしたからだ。(西〇維新のパクリ)
しかし、周囲をオークに取り囲まれたこの状況は悪夢そのものだった。
いったい♪ 全体♪ どうして♪ こうなった♪ ハイ!
「突然歌いだしたぞ? この人間のメス!」
「気〇いだ! 伝染するぞ!」
「やべえやつだ! 逃げろ!」
僕を取り巻いていたオークが次々と逃げる。
トヘロスと同じ効果があるらしい。
母曰く、「お前の歌声は幽霊が歌っているようだ」と。
そんななか、いったい♪ 全体♪ どうして♪ こうなった♪ ハイ! と歌い、不思議な踊りを踊りながら、この場から逃げることにした。
「「いったい♪ 全体♪ どうして♪ こうなった♪ ハイ!」」
なん……だと!? ハモっているオークがいる?
その歌声に振り向く。
そこには一匹、いやいかん差別的表現だ。一人のオークが踊り、歌っていた。
「いったい♪ 全体♪ どうして♪ こうなった♪ ハイ!」
「いったい♪ 全体♪ どうして♪ こうなった♪ ハイ!」
オークの街で、オークとがっちりと握手。
そのオークは握手しながら言った。
「リズムでわかったぜ! お前が日本人で俺と同じ転生者だと。俺はガリガリで、死んであのフェイトとかいう野郎に、再トライにチャンス! とか言われて、俺はこう言ったんだ。「ムキムキのマッチョになりたいです!」と。そうしたらこのざまさ。首をいきなり刎ね飛ばされてオークにされちまった。おっと自己紹介がまだだな。俺は大塚。ここではオーツと名乗ってる。よろしくな」
「俺は木村さねちか。なろうやカクヨムで小説を書いてるが、さっぱりヒットしないんで、いろいろ試してみたが、結論から言うと俺は文章というか、日本語の文法がオカシイ。よろしくな、オーツ」
初のパーティー結成だった。俺は上半身も下半身もソリストなのだった。