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プロローグ0

単純な話です。

まだなんの面白味もないですが、よろしくお願いします。

少女の人生は平凡でした。

勉強や運動に秀でてるわけではないし、芸術面でもかなり苦手分野でした。

芸能人のように有名でもなく、そこら辺にいる普通の人間でした。


ただ、はたから見たらその子の運命は平凡そのものでしたが、少女自身は平凡よりは自分が不幸だと思っていました。

さて、なぜ少女は不幸だと自信で思ったのでしょうか?

少女が生まれたのは平成12年の2000年ベイビーの年に生まれました。

産まれてくる体重も平均的にすくすくと育ってきました。


彼女は幼い頃は内気でした。2つ上の姉に意地悪されても何も仕返しもせずに大人しくしていました。けれど内気な性格はある瞬間から凶暴な子に変わってしまいました。

産まれてから伸びに伸びきった髪の毛を切ってからは性格が変わったように姉に仕返しをしていました。


少女曰く、目の前にかざっていた髪の毛が短くなって視野が広くなって気持ちも軽くなったから心のスイッチが入ったと言っています。

それほどまでに妹を凶暴なまでに追い詰めた姉はすごい神経をしていましたね。


それから少女は保育園に入ってからは保育園児達をいじめにいじめ抜きました。

同じ歳の近くの園児たちを怖がらせて、先生が手を出せないほどやんちゃをしていました。

欲しいものがなければ無理やり奪い取り、奪い取られた子が泣けばうるさいと言って、叩き髪の毛を引っ張り毎日のように泣かせていました。


そんな凶暴な少女が改心したのは小学生の時でした。

小学生1年にあがって、家族からは勉強を教わり他の子と同じぐらいの子に変わりました。

前まではイラついただけで人を叩いたり癇癪を起こしていたのが無くなり、まるで別人のように小学校生活を過ごしていました。

小学校では友達が出来き、親友も出来ました。

少女はやっと普通の子に慣れました。


けれど中学校にあがってからは、一段と少女自身は不幸だと思いました。

それは、学校に合わず不登校になってしまったからです。なぜそのようなことが起きたかと言うと、中学校での難しい勉強や定期的にあるテストそれと部活でした。それらが少女の心を蝕んでいきました。

皆さんはたったそれだけで自分不幸だと?学校生活なんてみんな送っていたし、ただ普通にすれば良いんだよと思ってますね。けど、少女は上手く普通の使い方が分からないまま成長していました。

家族からはもちろん学校に行けと言われ、姉には相談してもウザいと蹴散らされてしまい少女は絶望の中にいました。

「もう、死にたい。」と呟き、けど死にたいけど死にたくないと思い悩む生活をしていました。

部活は武道をやっていて、痛みは怖い事や苦しい事が分かっていた為、死ぬのがより一層怖いと。

少女は学校を行かなくなってからはぶくぶくと太っていきました。3ヶ月で10キロ太ってしまい、家族からは家畜や豚と言われて、痩せろと言われましたが、一向に痩せる気はなかったようでした。


高校は私立に通うようになりましたが、先生と揉め事を起こして、通信学校へと編入して、バイトをしながら生活をする人生を送っていました。

堕落な生活をして、キラキラしている有名人を見ると自分が醜くてなんでまともな人生を送れていないのだろう。と卑下になり、また不幸だと思いました。


少女自身何も頑張っては居ないと思うけど、頑張ってた時期もあるそう思い、甘い考えのまま過ごしました。

ニーチェの言葉で神は死んだと言われていますが、まさにその通り。と少女は思い、だって私は不幸だし、神様なんか全然助けてくれなもん!いるんだったら、やり直したい。と毎日思うようになりました。

ある日、出かけ先に行って少女は観光を楽しみました。そして、楽しんだ後に階段から落ちて亡くなってしまいました。


階段を踏み外す瞬間少女は思いました。

痩せとけばもっと動けたのにな。失敗した。そう思い、痛みと苦しみの暗闇に落ちていき、存在も無くなりました。

見てくださってありがとうございます!

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