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猛暑日

作者: 尚文産商堂

ただただ茹だりそうだ。

外に買い物をしに出掛けただけだというのに、ここまで夏を直接感じるとは思わなかった。

このままだと、買い物途中で干からびるか、ゆでだこになるかのどちらかと考えると、ふと街頭テレビが目に入る。

普段は広告を垂れ流しにしている、駅前の巨大なモニターだが、今の時間は、正午ということもあってニュースをしていた。

そこで、この辺りが、今日の日本最高気温を観測したことを知る。

それを聞くと、さらに暑さが増してきたような気がしてきた。

こうなると、もはや買い物どころではない。

私は、近くの喫茶店に入ると、すかさず冷えたコーヒーを注文していた。

ホッとしていると、外の厚さに戻る気もなくなるが何れは戻らなくてはならない。

それまでは、この涼しい空間を楽しむことにしよう。

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