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これって…

起きたら異世界?


(ちょっと待てよ…)

その景色に最初は驚いていたが段々冷静になってきた。

まず大前提として、異世界に飛ぶなんてのは常識的にあり得ない事で、それが今目の前にあるってことは…。

あ、これ夢ですわ。

さっき起きたと錯覚していたのはそういう夢を見ているだけ。

若しくは夢中夢を見ているという事で片が付く。

てかそう考えると結構貴重な夢を見ているんじゃないか?

異世界に転移するなんて一生できないわけだし!

ならばやるべき事は一つ!徹底的に楽しむ!!


「さーて、まず何からすっかな~」

とりあえず少し歩くことにする。

見たこともない装飾品や食料品などを売っている露店がずらりと並んでいる。

中には現実にある野菜なんかもあって、さすが自分の想像力と思ったりもした。

(なんか変なの食べてみたいな~!)と品定めしていると、青黒い色をした見るからに毒ですっていう丸い果物があった。

「こんなん食えんのかよ…」

とりあえず手に取ってみるけど、近くで見ると尚ヤバイ…でも匂いは美味しそう…?。

まぁ夢の中だし、死ぬこともないんだからと思い切ってかじってみる。

ん!!こ、これはぁぁぁあああああ!!!!!!

うまい!!酸味の後に来る豊かな甘味!シャリシャリと気持ちのいい食感!そして鼻を抜ける華やかな香り…。

「うんめぇ……」


「ちょっとあんた何やってんの!」

果物のうまさに感動していると、さっきまで他に客の相手をしていた店主がいつのまにやら近くに来ていた。

シャクッ!

「かじるな!!」

いや、そこは俺の夢だし自由にさせてくれや。

てかなんで日本語喋って…て、夢の中だしそりゃそうか。

とか考えながら店主をスルーしてると兵士?のような恰好の男が近づいてきた。

「どうした?何かもめごとか?」

「いや、この変な恰好の彼がうちの商品をいきなり食べ始めて!」

こっちから言わせりゃあんたらの方が変だけどな。

「今の話は本当か?」

そう兵士が訪ねてきた。

なんか面倒になってきたな…人も集まってきたし…。

仕方ない…逃げるか!

「ま、待て!!」


急に走り出したことに驚いたのか初動が遅れている。

しかし地の利は向こうにあるしいずれ追い付かれるだろう…が勝算はあった。

なぜなら、中学生の頃に身に着けた夢のコントロール能力があるからだ!

夢の中ではオレの能力は無限大!言わば異世界物定番のチート主人公なのだ!

ズサァ…と砂煙を上げながら急停止するオレを見て警戒してるのか、兵士は距離を取りこちらの様子をうかがっている。

「貴様なんのつもりかわからんが、おとなしく投降しろ!!」

走っても埒が明かない…飛ぶか!

飛んでいる景色、自分をイメージして、果てしなき空へ!いざ!!

「とうっ!!」


飛べない。

いや~偶にあるんだよね~こういう日。

まぁしょうがないってことで別の手段。

飛べないなら手っ取り早くあの兵士を吹っ飛ばしますか。

「貴様!何をする気なんだ!?」

兵士の慌てた様子に周りにいた人々もざわめいている。

オレは気にせず一人のファイターをイメージし、準備にかかる。

両手を右わきに引き、気を溜め、そして一気に…押し出す!!

236P「波〇拳!!!!」


出ない。

時が止まったように静かだった。

「……え?」

「え??」

俺も兵士もぽかんとしていた。

ま、まぁこんな日もある!仕方ない仕方ない!次頑張ろう!うん!

自分を励ましながら体勢を直す。

「それじゃあすいません、私はこれで!」

と何事もなかったように歩き出す。

なにせ、まだまだこの夢を堪能しきれてないのだから立ち止まるわけには!

そしてまだ見ぬ大地を見に!いざ行かん!!!





はい、普通に捕まりました。


今フリープレイで配信中のメタルギアサバイブにはまってます。

弓にはロマンがいっぱい詰まってる…。



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