プロローグ
初めての投稿作品です。
かなり出来映えはよろしくないと思いますが、今後話を作る度に成長出来るようにがんばります!
たどたどしい作品ではありますがどうぞお付き合い下さい!
新皇暦710年8月、長い戦乱や醜い内乱を経てようやく広い国土と多岐にわたる民族、国民の平和的な集結と一体感を伴って戦争終結宣言というめでたい宣言と祝賀会をすることができた···
時の皇帝、コウメイ·ヴァン·クロムウェルによって宣誓が成された
「今日このよき日に、この国の王であるこの俺、コウメイ·ヴァン·クロムウェルが長きに渡る戦争の終結を宣言する!!」
「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーー」」」」」
王城の広場や王都の街から国民の歓声が町中、王城中に響き渡った···
思えば、何の取り柄もなく、前世で自業自得の死を迎えてから勝手に輪廻転生の輪から引っ張り出され、自称神と言っていた奴にこの世界に転生させられてからいろいろあったよなぁ~···
この世界に魔法があることを聞かされ、なにやらかなりチートな天恵魔法とやらを付与され、様々なゴタゴタにまさかの自称神の正体が可愛い女神だったり、その女神のから押し付けられたトラブルを半ば強引に解決してみたり···
まさかの異世界王道の貴族の娘や王女様を暗殺者から助けてみたり、そんな事したらあれよあれよと出世して貴族や最終的には皇帝になっちゃったし···
前世でできなかった幸せに過ごすという当初の目的からずれてるような気もしないではないが、一応今が一番幸せに生きているんだから、問題ない気もするしね···
まぁ、何が一番幸せって、こんな綺麗で可愛い奥さんと一緒に暮らして行ける事だよね!
俺、女神とも結婚してるって非常識もあるけど何を今さら、その女神から与えられた魔法が非常識なんだから気にするこたぁねぇって!
まぁ、なんにせよ今俺がこうして幸せに生きていける理由って聞かれたら迷うことなくこう言えるよ····
「神様が憑いてます」
話は20年程前に遡る···
西暦2018年の日本、俺コウメイ·クロムウェルは黒田孔明という本来の名前で死を迎えていた···
俺の家の名字は黒田という。両親が何を思ったのか、子供に過大な期待を持って、かの有名な三國志の諸葛孔明から名を取り、有名な知将をまとめた名前をつけたらしい···
黒田孔明ってどんだけ頭が良くなって欲しいんだよ···
だが、そんな期待を他所に、俺は小中とごくごく平凡な成績を過ごし、高校進学も平均よりちょっと下の成績で行ける高校に進学した。頑張ればもう少し上の学校へ進学出来ると当時の中学の先生に言われたが、なにぶんめんどくさがりやで、入試の試験がめんどくさくて推薦入試で余裕で行ける高校に志望したわけである。
やはりそんな性格が祟ったのか、成績は平均、何の取り柄もなく部活も所属しないで青春を知らない。
アオハル?ナニソレ?オイシイノ?
極め付きに高校卒業前に親のリストラにより進学が難しくなり、就職に進路変更しても時代は大不況の超就職氷河期でどこも雇ってくれない···
成績が良ければ奨学金何てものを申請出来るのだが、努力を怠った結果申請出来る学力が足りず、そもそもリストラの影響で奨学金を返せる見込みもない···
自業自得ってやつで、気付いたら何も決まらず卒業を迎え、そのまま堕落したグズニートになってしまっていた···
そんな生活が祟ってか、ついに運動不足の高血圧等々で現代病である急性心筋梗塞を引き起こし、あっけない最期を迎えるのであった···
そんなこんなで死んでしまった俺、黒田孔明は死後、日本の仏教の信念に則り、輪廻転生の輪で転生までの順番待ちをしていたわけだった···
意外と長い転生待ちの順番を待っていると突然声が聞こえた
「君に決めたっ!!!」
···はて?俺はポ○○ンでもやってたっけ?
いや、これはアニメのサ○シのセリフ···って幻聴じゃない!
そして突然転生待ちの列からとんでもない力でどこかへ引っ張り出されてしまう。
「うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっっっ!!!」
とんでもない力で引っ張り出され、いきなり何もない真っ白な空間に投げ出されたと思ったら、目の前に白い格好をした神々しい光を纏った人?が目の前に現れた。
「おめでとうございま~す!あなたは厳正なる抽選の結果、異世界への転生権を獲得しました~!」
意味が分からない···異世界?転生?一体どゆこと?
「まぁ、混乱するのは無理無いですね。簡単に説明しますと、私はある世界の神をやっていまして、今回この世界の転生待ちの人達から一人私の管轄する世界へ転生させて生活していただく企画をやっていまして、その権利を私の独断と偏見であなたを選ばせていただきました!」
「ちょっと待って!聞いて無いよぉ~~!」
おっと!あまりにも唐突でビックリしすぎてついついダ○ョ○倶楽部のボケを言ってしまった···
「なぜ○チョウ倶楽部さんのボケを言ったか存じ上げませんが、早く転生してしまいましょう。とりあえず貴方の希望をある程度は反映させていただくので遠慮なく言ってください。」
う~ん···突然すぎて簡単には希望なんて思い付かないけど、まぁ、前世でできなかったことを希望としてみますか···
「じゃあ、漠然とだけどとりあえず幸せに過ごしてみたいです。前世じゃいろいろとアレだったんで···」
「分かりました。とりあえず幸せに生きたいということなので、私の世界で私の知識と能力の範疇で幸せに過ごせる環境と力を授けたいと思います。」
神様の知識で力を与えられるのかぁ~~~···
っん?神様の知識と能力を授けられたら俺って異世界で常識の範疇を超えるんじゃ···
「ちょっ、ちょっと待って!ちょっと考えさせ···」
「それじゃあ、行ってみよーーーー!!!」
「ちょっ、ちょっと人の話を聞いてぇぇぇぇーーーっ!!」
もう1話くらい主人公のこれまでの話が続きます。もう少しお付き合い下さい!