鳥のように羽ばたけたら
子どもの頃、空を飛んでみたかった。
夢の中では、何度も何度も飛んでいた。
だから、いつか飛べるような気もした。
でも、今は分かっている。
それは無理なことだって。
今はもう、叶わないことを強く願ったりしなくなった。
ただ現実で、歩いて、時には走って、生きている。
代わり映えしない日々の中、自分の無力を嘆き、見上げた青空。
飛んでいく鳥たちは、自由に見える。
私は、縛られている。
もう、色んなものに。
過去とか社会とか、自分の感情とか。
そういうものは、私を同じ場所に縛りつける。
でも、そのことに私は守られているのかもしれない。
飼われた鳥は、外の世界では生きていけない。
カゴの中で安全に暮らす方が幸せなのかもしれない。
諦め、退屈、悔しさ。
そういうものを抱えて、今日も私は眠りにつく。
夢の中でまた、飛べることを願い。
いつか。
そう、いつか。
苦しみ悲しみを振り払い、鳥のように羽ばたけたら。
鳥が好きです。
空を飛べるのも羨ましいですが、クチバシとか、つぶらな目とか、かわいすぎます。
少し、まとまりのない詩になってしまったかもしれません。
読んでくださってありがとうございます!