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14 最果てのニート

サブタイトルに丁度いいの探すの大変。

下に使わせて貰った作品のレビュー書きたいと思いつつ出来てないなぁ。書きかた解らないのもまぁ、あるんですけどね。

  金髪ロリ司祭様は幼い顔立ちを悔しそうに顔を歪めている。今にも泣き出しそうだ。


 ……何かイケない性癖に目覚めそうだ。

 落ち着け駄目だ、ロリは二次元に限る。


 一呼吸の僅かな時間で彼女は内心の動揺を抑えて見せた。

 病気の人間より治療にあたる人間が辛そうな顔をするわけにはいかない。


 そういう分別が幼いのにもう付いているのだろう。


 優しさと思いやりと深い思慮を彼女から感じる。


 くそ。


 あんな小さな子に負けてる気がする。

 というか勝てない。自分の無能さ矮小さが嫌になる。


 けど、勝ち負けじゃないよなぁ。


 もし勝ち負けがあるなら、今ここに勝ちが、価値があるならばそれは村の人達をこの得体の知れない病魔から守った事にだよな。


 自分の目的を再確認、再設定して再起動する。


 そうしなけばならないほどの、献身をこの目に見たからだ。


 恐らく彼女はこの村に来てからずっと休みなく魔法、祈りを捧げているのだろう。此方に会釈し退出する背中には疲労と例え「治療相手を殺してでも治療してやる!! 」という鬼気を感じる。


 感じる。


 ……え?


 気のせい。だよね?。


 それが“神樹の枝 アルカ=ナイカ”の担い手

 、クラリッサ フォン ネーベル メルカバ との三度目の邂逅であり、まともな挨拶は次回以降に持ち越された。


 け、ケジメ案件じゃないよな?


 言葉解んないし。


 礼儀解んないのマジ辛い。


 ふと気が付くとおじいが此方を見てる。


 やっぱり武人って感じ。

 俺、関羽に睨まれた雑兵A。


 肉の類いは削げ落ちて半死人だっつのに、視線こえーー!!。


 いや半死人だからこそこえーー!!。


 けどな、負けねーーぞ!?。

 膝をカタカタ笑わせながら、おっかなびっくり近寄る。

 くっそ、ガンバふたみん。病気の前に病人に尻込みしてたらなんも出来ねーぞ!!。


 そして困る。良し言葉が通じないならボディランゲージだ。人文字!!


 違うか。


「えっと、ふたみ と言います」

 ふたみで自分を指指す。


 そして気が付く。

「あ!」

 だめじゃん!! 治した、いや、治ってないんだろうけど祈祷で持ち直したなら、脈やら熱やらも比較的に通常時に戻ってね? その辺りを調べるなら祈祷前にやらなきゃ駄目だ。


「うわ、しくった段取り悪ぃ……」

 ちょっと凹みつつ、訝しげに小首を傾げるリオンに説明する。同時に祈祷の詳細を聞く。


「アーー」彼女は困り顔になり俺に詳細を説明してくれた。


 曰く治療の祈祷は効果があるものの、しかし数時間で悪化するらしい。

 本来は快癒するだけの力のある祈祷であり、効いているのに治らないという不思議な状況らしい。


「なるほど……」わからん。


 リオンが期待に満ちた顔で「ワカッタ?」と聞いてくるが首を横に振った。


 リオンが泣きそうになってる。

 そんなもんで関羽にメッチャ睨まれた。


 アバババ!! これ、殺意!! 絶対殺意黙示録!! アカンコレ殺法!! 視線で殺せるヤツやこれ……。


 むしろ、目からびーむ。


 って落ち着け俺。えっと今この場で出来る事ってなんだ?


 割りと真剣に逃げるという選択肢がチラついたのは秘密だ。


 うん。掃除と看護というか衛生ってヤツじゃないかな。よし勝利の法則は決まった。けどその前に。


「リオン、おじい撮っていいかい?」


「エ、ア、チョットマッテ」


 リオンとおじいが話してる。

 相変わらず何を言ってるかわからん……。

 圧倒的疎外感。


 さ、寂しくないもんね!?

 ボッチには馴れてんだよ!!


 う、ウソですちょっと寂しくなりました。いや、ずっと一人なら気にならないんだけど下手にリオンに関わっちまったから人恋しくなってしまった。

 中学生位の女の子に依存とかイテえなぁ……。


 まだ揉めてる。


 あ、終わった。


「大丈夫?」


「ウン、ダイジョブ」


 あんま、そうは見えないんだけど。

 びーむ。びーむ。びーむ。なう。


 俺、火達磨。


 とりあえず撮影開始して問診? をする。

 当然、俺がリオンに聞いてもらい、リオンがする報告をスマホに連続で撮っていく。美少女のライヴ後にじじいの裸体。

 見た奴は苦行だねぇ。地雷というか。

 正直すまんかった。


  で、何々? 皮膚に激しい痒みがあり、咳が止まらず、血の混じった痰、胸の痛み、発熱などがある、か。


 そんなんどんな病気でもあるだろ。

 わかんねーよ。本当に病気か? 呪いかなんかじゃねーの。


 あーー もうわからん。


 とにかく出来る事しよう。

 掃除をして湯を沸かし身体を拭いた。

 もの凄く嫌がられたが、知るか。


 言葉が解らんのはこういう時強いな。


 ってか、アレかじじいのクセに乙女か、

 アアン!? 弱ってるのを良いことに好き放題した。


 嬉しくねえ。


 ……あれかな、やっぱ看護する側の迷惑になりたくないって奴。


 それに、まぁ、排泄の世話までやられりゃ恥ずかしいよな。


 けどな?


 それじゃ良くなんねーんだよぉ!?


 というわけでじじいの人権を蹂躙した。

 リオンと一緒に。


 レイプ目でぐったりするじじい。


 ざまぁ。


 俺をびーむで焼き尽くした罰だ。


 超ざまぁ。


 換気もするけど、便臭って部屋にこびりつくと中々取れないんだよなぁ。

 部屋に便器があった。当然土器製。というか瓶が置いてるだけだけど。まだ、オシメまではして無かった。なんとかまだ立ち上がれるらしい。

 立ち上がれなくなったら腹を召しそうだなこのじいさん。


 臭い対策も必要か? やること多いね。


 よし。取り敢えず動画第一段を上げて洗濯に向かう。


 つか午前中にすべきだった。

 やっぱり段取り悪いなぁ。


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