弟よ3
すぐにセレーンは着替えさせた。
きちんとした服に着替えたセレーンはちゃんと足も人の足に戻る。これで水さえかけなければ大丈夫だ。
これで変質者はいなくなった。
さっそく作戦会議だ。アイディーンは
「セレーン、この婚約についてどう思う?」
セレーンは
「そうですね。ファルオス様もとても魅力的で、魅力的なお兄様とは素晴らしいカップルなのではぁはぁします」
途中から変態チックだったな。
アイディーンは取り合わない。
「つまり賛成と言うことでいいのか。これで賛成は5対4か。多数決で決めるか。」
セレーンは
「はい。おいしい条件次第では寝返ります」
ファルオスは
「これを」
ささっと差し出したのは、餅入りモナカだ。確かにおいしい……
セレーンはフッと笑った後、ファルオスの差し出してきた手をにぎり
「そうですか。いただきます」
アイディーンはその手を払い、
「気を付けろ。こいつは男もいけるやつだ‼」
必死だ。珍しく。
ファルオスは
「おわっ、怖いのだ‼」
そうだろう。気を付けろ。
セレーンは
「モナカ、いただきます」
しずしずと口に運ぶ。独特のテンポがやりにくい。おちょくってるのか本気かは長い付き合いであるアイディーンにもわからない。
アイディーンは
「賛成でなくとも、せめて反対派に回らないでくれ」
セレーンは
「そうですね。じゃあ、おっぱい揉ませてください。」
ファルオスが、
「魔王コブラツイスト‼」
とたんに至近距離からの関節技。アイディーンは良くやったと思う
セレーンは
「いたた。じょ……冗談です」
仮にも魔王の関節技は強力だったらしい。あんまり表情の出ないセレーンが少し顔をしかめている。
アイディーンは
「冗談はさておき、セレーンお前は賛成でいいな?」
セレーンは
「は……はい」
だから、この魔王なんとかしてくださいって顔だ。
アイディーンは
「よし。もういいですよ。ファルオス様」
ファルオスは、
「今度アイディーンのおっぱい見たいなんて言ったらこれじゃすまないのだ。アイディーンのおっぱい見ていいのは俺だけなのだー‼」
アイディーンは、ファルオスを殴りたくなったが、顔を赤くしてうつむくにとどまった。
セレーンは
「そうですか。肝に命じておきます。ちょっとしたSMみたいな気持ちでした」
アイディーンは
「もう、いいから何か策はないか?」
まだ顔が赤い。
セレーンは
「もう子作りすればいいじゃないですか。どこかのビッチみたいに」
セレーディアの事か。
ファルオスが本気にするから、やめろ。ほら、ファルオスが、そうかって顔してる。
アイディーンは
「ダメです。あと、つぎそう言うこといったら、またコブラツイストしてもらいます。ねぇ、ファルオス様」
ファルオスを上手に転がす。
ファルオスも頼りにされて嬉しそうに
「うむ。俺は頼られる良き旦那なのだ」
セレーンは
「……」
まだ旦那じゃないのでは?
心の中でつっこむ。
なんの策もでないまま、部下が走ってくる。
「アイディーン様、ブラックドラゴンです。しかも4体です」
ついに来たか……アイディーンは腹をくくった。




