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恋する魔王のスローライフ  作者: フローラルカオル
恋するレベル3
42/67

絵を子供ぶって書くのだ4

その後、水彩の絵の具で塗って絵は完成した。それぞれ思い入れある作品となった。セレーディアは

「ずいぶんいい作品ができましたわ」

その作品を提出して、合格通知が来るまでまだまだ期間が開くらしい。それぞれ大満足だった。特にアイディーン。







「心洗われるような1日でした」

城に帰って来てそう言ったアイディーンは久しぶりに子供と触れあって嬉しかったらしい。中身は大人とかはどうでも良かったらしい。


城に戻って8時頃、効果も切れる頃、

「ああ、待って下さい。ああああ……成人の男の……ほっぺたぁ」

それでも、ギリギリまでほっぺたつまんでいた。嘆き悲しむアイディーン。


ファルオスは

「またやるのだ。このほっぺたはアイディーンの物なのだ」

優しく言った。が、


アイディーンは

「このほっぺは……このほっぺは……」


違うほっぺだ。男の成人したほっぺなど、固くて薄い。ふっくらなどしてない。純粋な可愛らしさなどない。

「あああ……」

アイディーンはまだ嘆き悲しんだ。


バドルは

「そんなに嘆かれるのも辛いが……」

ごりごりの男の体の鍛えたバドルが言った。アイディーンは心の中で、本物のバドルを返せ‼と思った。


そして、

「……写経します」

心を落ち着かせるために、執務室に籠ったのだった。






そんな数日後、アイディーンの執務室で三人だべっていたら、合格の通知が届いた。こんな城まで届くなんてと思ったら、セレーディアがどこかの人間の民家から別に経由して送ってくれたらしい。何事も抜かりない女なのだ。


ドキドキしながら結果を見ると、


ファルオス、努力賞

アイディーン優秀賞

バドル優秀賞


だった。


ファルオスが

「なんで俺のが努力賞なのだ。アイディーンへの愛がわかってないのだ」


アイディーンはもう翌日には普段通りの通常営業だ。写経の効果があったのかはわからない。涼しい顔で

「ファルオス様は10才ですからね。年を重ねたら違うかもしれま

せん」


いいや。絶対うまくならない。アイディーンは心の中で断言する。

ファルオスはすっかり機嫌を治して

「俺はまだ幼いお子様なのだー。アイディーン、ほっぺたつまんでほしいのだー」

まだ子供ぶってくる。


アイディーンは20才の甘えには厳しい。

「そんな薄くて固そうなほっぺたには興味ないです」

急に塩対応。あの天使のようなほっぺと同列に扱われると思ったら大間違いだ。


ファルオスは

「う……俺はほっぺだけの男なのかーーーー」

目を潤ませる。


アイディーンは

「今はほっぺすらないです」

思わず本音が。


バドルが

「まぁ、それはともかく、大賞は取れなかったな」


等と話の流れを戻そうとするが、ファルオスは

「もう、アイディーンひどいのだ。あんなに可愛かったのに、今はかわいくないのだ」


アイディーンも

「それはどうでしょう?こっちのセリフではないでしょうか?」


その時、みんなが話していたら、開け放たれた大きな窓から

「カー」


愛らしい瞳を輝かせたカラスが手紙を入れた封筒を渡してくる。

アイディーンはそのカラスから封筒を受け取った。それをみんなで見た。こう書かれていた。


セレーディア、大賞


アイディーンは目を白黒させる。そしたらバドルは

「いつの間に書いてたんだ」

そして、そこにセレーディアの手紙も添えられている。


『皆様、ご機嫌いかがお過ごしでしょうか。先日の件、めでたく大賞を授賞するはこびとなりました事を御報告させていただきます。よろしければ皆様でいかがかと思います。』


などと、温泉の1グループ無料のチケットが入っていた。

ファルオスは

「行くのだ‼」


機嫌は光の早さで治った。アイディーンは

「え……行ってらっしゃい」


まさか行く気がない。ファルオスは

「行ってくれたら、子供になる薬飲むのだ」


そしたら

「いきましょーーーーー‼」


無事解決した。バドルは自分もか?などと思ったが、ちやほやされるので、やってもいいとは思った。


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