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恋する魔王のスローライフ  作者: フローラルカオル
恋するレベル3
40/67

絵を子供ぶって書くのだ2

魔王城に到着したサングラスをかけ、体にピッタリとした服をきた女性、セレーディア。

その出迎えた、ちまちまとしたちびっ子達に

「あらあら。まあ」


昔見た、かわいいままのアイディーン。この頃天使みたいだった。男の子の服を着てても、もはや女の子のようで同年代の子には男女共にモテモテ。年上の方々にもかわいがられていた。

表情はお人形さんのようにあまり顔には出さないものの、作り物のように綺麗な顔。水色の瞳……その大人びた空気を醸し出す美少女のようなアイディーン。


アイディーンは

「今日はすまない。どうしても絵画コンテストで大賞ほしいそうだ。みんな下手だから元気な子供ぶった絵を書いて上位狙おうってなった。だからこの姿は気にしないでくれ」

少し恥ずかしそうに言った。


しかし、本当は大賞ほしい訳じゃない。こんな事で取れるなんて本当は思ってないのだ。

なぜ薬を飲んだか?

自分だけ飲まないでやろうと思ってたけど気が変わった。子供の姿になれば抱きつき放題だろう?もはやコンテストなんて参加だけできたらいい。


セレーディアは

「そう。魔王様もかわいらしい事。こちらの子はバドルかしら?」


バドルだけはガチムチじゃないのでイメージがだいぶ違う。

バドルはしゅっとしたやせ形の美少年。もはや、体を鍛えたのは罪だ。

「ああ。そうだ」


バドルそう言う。不遜な態度も声変わり前の高い声ですると、アイディーンはメロメロになる。子供なのに偉そう……


ファルオスは

「アイディーン。こっちも見るのだ」

そしたら、ほっぺたをむいっと指の親指と人差し指で輪を作り、


「たこ焼き」

むいっと自らのほっぺに押し付けた。


アイディーンは

「ひゃああっーー‼」

まさか、大変な物を見たように、ほほに手をあて、


「つん」

アイディーンはそろーっと人差し指を伸ばしてくる。アイディーンはほっぺたで、面白いぐらいに釣れた。


セレーディアは

「アイディーンはそうね。いつも弟や妹のほっぺたを触ってたわね」

そういったフェチを隠し持っていたとは、盲点だった。アイディーンはひたすらに


「ああ……もうちょっといいですか?ファルオス様」

うっとりしてる。


ファルオスも

「どんどんするのだ」

まさかやめさせない。


セレーディアは

「ほらほら、もういかなくちゃ。絵画コンテストでしょ?そう言う事は馬車でなさい」


自分の乗ってきた馬車に三人のちみっ子に乗るようにうながす。バドルを先頭に、アイディーンはまだファルオスのほっぺたを触りたがっている。

バドルは

「俺はどうだろう……アイディーン」


もはや、自分のほっぺたも触ってほしい。だからアイディーンは馬車に乗ったら真ん中に座り、白いほっぺも、黒いほっぺもいいようにした。


「ああっ、いい……」

悶えながら揉んでいた。


セレーディアは苦笑いしといた。







三人は子供のような姿と言うこともあって、なんだか童心に戻ったようだ。馬車の座椅子は高くて、バドルは足をブラブラさせたりする。

アイディーンはやたらスキンシップが多くなってほっぺたを触るチャンスを常に探している。アイディーンは

「はぁはぁ……もっと両手でもんでもいいですか?」


幼いながらも色気ムンムンで迫ってくる。だから二人ともいいようにされていた。

アイディーンは

「ああ……子供の匂い……好き。好き好き」


基本壊れてるのを隠そうともしなくなった頃、やっと植物園に到着した。

ファルオスは力を使って角を隠す。人と変わらぬ姿になったら、それはそれでかわいくてアイディーンが

「ああぁぁ」


かわいい。悶えていた。

角がなくなると、ほっぺが強調されて、またいいです……

アイディーンは思いがけず天国だ。


三人はスケッチブック等、それぞれ詰めたリュックを持って馬車を降りた。


植物園の中は人がなかなか多い。子供の連れもいる。

セレーディアは子供のお友達同伴で来ましたって風情だ。チケットを勝ったからそれぞれに配って係りの人に渡す。


ファルオスは

「チケット受けとるのだー」

めちゃくちゃ不遜な態度で大変かわいい。


(ひゃああぁー)


アイディーンが心の中叫んだ。で係りの人替わって下さいってぐらいだ。


動悸を押さえつつ園内に入った。

中は広々とした公園のようになっていて、花が所狭しと植えられている。どこかでコンテストの参加のブースに行って、登録をすませた。

セレーディアは

「それで、何を書くか決めたいといけないわね。一通り回りましょう」


ファルオスは

「はーい。なのだー」


アイディーンが

「あぁ……かわいい」


近くで鼻血出しそうだ。

バドルが

「大丈夫か?」


本当にいつか鼻血出すか、ぶっ倒れるかしそうだ。

アイディーンは

「ああ、バドルが大人。かわいいっ」


右も左もかわいいが止まらない。


セレーディアは

「さぁさぁ、温室から行くわよ」


アイディーンの子供にテンションが上がるのはもはや見慣れている。そのお陰で子供の産みごたえあったのだ。セレーディアが子供産んで帰るたびに、アイディーンはキュン死にしていた。


セレーディアはそんな昔の日を思いだしながら、歩き出す。

子供の姿をした三人は、本当の子供に戻ったようにワイワイしながら歩き出す。

ファルオスが

「わぁー。スッゴい植物でかいのだー」


子供の視線を体感したことない10才が言う。アイディーンは

「もっと下さい」


萌え下さい。

ファルオスは

「プチ冒険なのだ。やー」


要点はついている。何やらはしゃいでみる。

アイディーンは

「はわぁぁぁ。ついていきますー」


釣れる釣れる。あざとい魔王の子供ぶった態度に夢中。

バドルは

「中身アレだぞ。アイディーン」


クールな口振りで言うバドルは辛口。

アイディーンは

「も……もっと下さい」


はぁはぁしてる。

バドルは困った顔で

「そう言われてもなぁ」


いつもの顔でいつものリアクションだが

「ああ……いい。辛口からの困った顔」

アイディーンは御満悦だ。


セレーディアは真面目だと思ってたアイディーンがこんなこじらせた子供だった事を知る。

アイディーンが一時期ぐれた原因は子供達が育った事による、萌え不足か。


子供達はやいやいしながらついてくる。中身は大人なのでどこかいく心配もない。










あらかた見終え、カフェでランチを取る事にする。そろそろどこかで書き始めないといけない頃合いだ。

お子様キッズプレートなるものをみんな頼む。なんと、おもちゃがついてくる。アイディーンはこれを二人に持たせ、はぁはぁしたい。

これにしましょう。それがお子様の礼儀と言うものです。等と言いくるめられた。


かわいいワンプレートのハンバーグランチを食べながら、バドルは

「それにしても、何書くか決めたか?今の季節にあった物がいいだろうが……風景にするか、それとも……」


アイディーンがほっぺたギューーーーッとしてくる。そして

「バドルちゃん。このしっかり者。かわいいでしょ‼」


きゃあきゃあしながら言って来る。

ファルオスも負けじと

「俺はちょうちょ書くのだー」


花でもない。しかし、アイディーンは

「はわわ……書きましょう。百匹くらい」


書きすぎだ。

セレーディアは笑って

「せっかく子供目線なのですから元気で色使いのある物がいいと思いますわ。下手でも勢いがあって、子供らしい感性を感じられる物を私なら選ぶかしら」


アイディーンは

「下手でも勢いが……」


そんな絵を描くショタ最高。アイディーンの萌え点合格。もはや大賞。もはやキュンキュンが止まらない。

セレーディアは

「バドルは何を書くつもりなの?」


一番まともに会話できそうな人からまず話を聞く。

バドルは

「コスモスだな。秋ならこれがいいだろう。広場にあったのは見事だった。他にも目を引く物はあったが、一番心が動いたのはこれだな」


渋い。しゃべりがしっかりしてて、子供の姿だと多少違和感がある。しかも、色んな花があるのに、コスモスをイチオシにしてくるあたり、成熟している。

セレーディアは

「そう。この植物園の力を入れてる所でもあるわね。いい目の付け所だとおもうわ」


ファルオスは

「俺は何を描いたらいいのだ?」

全然わからない。もはや丸投げしようとしてる。


「心惹かれる物はなくて?」

セレーディアは訪ねると


「アイディーンなのだ」

ファルオスは堂々と答える。


セレーディアはにこりと笑い

「なら、お花畑にいるアイディーンを描いたらどうかしら?」


ファルオスは

「書くのだ」


納得したが、バドルは

「いや……ファルオスの描くアイディーンはゴーレムみたいになるんだが……」


先に止めておきたい。するとセレーディアは

「目を書かないで、色や雰囲気だけでごまかせばいいわ。肌色と髪と服。それで人と認識できる物よ。あとは花を丁寧に書きましょう。無理なら茎や葉は書かなくていいわ。そして、タイトルに愛しい人とつければ、何なのかわかってもらえるわ。」


ファルオスが大賞は無理。早めに諦めた。子供ならではのみずみずしい感性を評価してもらう作戦だ。


アイディーンは

「うーんなら俺はどうしようか……」

まだ題材が決まらない。人のほっぺたばっかりを見ていたからだ。もはやショタって題材なら良かった。筆が進む進む。


セレーディアは

「焦らないで心を込めて書けるものを探しなさい。そう言った絵に傾けた情熱を審査員は見るのよ」

やたら審査員の目線で語る。


アイディーンは

「うーん。そうしてみる」

何枚かスケッチしてみようとなった。

とりあえずコスモスの咲く広場の辺りにピクニックシートを広げ、セレーディアはくつろぎ初め、子供三人はコスモスの前で奮闘し始めた。



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