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歯車

作者: ましろん

言葉のおかしいところがあるかもしれませんが

是非ご観覧ください

一度狂い始めた歯車は直ぐには戻らない。

少しの緩みに気付かずに放置していた歯車のズレは、長い年月を得て大きなズレとなり世界を狂わせる。

時間という歯車のパーツを組み合わせ形成されている世界。


これは僕が住む世界。を題材にしたショートストーリーのようなものだ。


今日も何時もと同じような陽が射していた。

この世界は歯車の集まりだ。


ガタガタと耳を劈くような音が響き渡っている

周りには誰も居なく僕は一人だ。


この世界では誰も病むことはなく、食事の必要もない。

そんな退屈な世界で僕は一人で過ごしていた。


永遠にも感じる時間。だが、この世界にも四季や朝昼夜がある。


そんなある朝?いや昼か?それすら分からない程この世界は退屈だ。

そして僕はふと空を仰ぐ。


今まで気にも留めていなかったが、とても綺麗な物だ。


青々とした空間にばら撒かれたように存在する歯車。


ばら撒かれたといったが別にバラバラではなく、キッチリと噛み合っている。


僕は疑問に思う。

この煩い歯車はズレるとどうなるのか。と。


僕は暫く考えたどうにかして頭上の轟音奏でる歯車の群を止めてやろうかと。


とりあえず僕は最初に拾った「モノ」を投げて落とす事にした。が、当てても当ててもズレる気配は無く、未だに轟音を奏でている。


結果歯車はズレることは無く疲労だけが残っていた。


しかし大きな発見だ。

歯車はそう遠くはない位置にある事がわかった。疲労も溜まっていく事も。


腕が震える。筋肉が疲労してるとわかる。

僕は感じた。今を、この世界で生きている。

でも僕は退屈なこの世界が嫌いだ。この世界を変えてやりたいと。


あれから何日経っただろう…

疲労が限界に達している…

あれからというもの僕は大きな展望台のような物を創っていた。

それにしても暑い。今は夏なのだろうか…

それすらも分からない。体も動かない。


僕は疲れた体を引き摺るようにソレに登った。必死に。必死に。


この退屈な世界を終わらせるんだ…… と。


長い時間を掛け頂上までたどり着いた。

辺りは真っ暗だ。夜?なのだろうか。

手を伸ばせば歯車に触れる事ができる。

冷たく、頑丈だ。

歯車をズラしてやろうと考えたが疲労が限界に達していた。


………



轟音に叩き起こされるように目がさめる。

寝てしまっていたのか僕は…

疲労はなく、スッキリとした朝?だ。


ゆっくりと腰をあげ、背筋を伸ばす。

今日でこの轟音ともお別れだ。

退屈な生活ともお別れだ。


ゆっくりと歯車に手を伸ばす。

その瞬間遠くの方で聞き覚えがない轟音と暴風、粉塵が巻き起こる。


歯車が、落ちたのだ。

僕は意味が分からなかった。

何故落ちたのか。僕は何もしていない。


僕は理解した。

この世界は崩壊するのだと。


歯車のちょっとしたズレが、僕の思考にも変化をもたらしたのだろうか…

頭上の青も剥がれ始めている。

陽の光も無くなっている。

真っ暗だ。

辺りには轟音と血の匂い。

それが自分のものだと気づく。

僕もこの世界の一部だったのか…


やがて静かになる。

僕は誰だ…?ここは…?


真っ暗で冷たく感じる。

底が無く永遠にも堕ち続ける闇だ。

僕は考えた。長い時間。



やがて考えるのをやめた。




……………………………………


1時間ほどで完成した意味の分からない本作?を読んでいただきありがとうございます。

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