表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水の中の花火  作者: SMILE
1/9

エピローグ

初めてまして、SMILEです。

初めての文章&投稿なので、多分に変な部分はあると思いますが、気長に見てください。


戦い物が大好きですが、徐々に恋愛要素を入れていくつもりです。。。


お暇な時に読んでいただければ幸いです!

「今日こそは、お前の首をいただく!」

「それは、こちらの台詞だ!明日より、無駄口をたたかぬようにしてくれるわ」


強い雨と風が猛威をふるう中、それぞれ黒と栗色の馬に乗った将軍同士が殺気を放ち、剣と槍を打ち合いながら火花を打ち続けていた。


ここは、最の国と羅の国のちょうど間に位置する渓谷で戦場のすぐ横には、崖になっており数十メートル下には、昨日の雨の影響で濁流が流れている。



黒い馬に乗っている青年は、最の国の中で最年少の将軍になった、徐海道という青年であった。

彼は、先祖代々、武を誇った徐家の中でも一際、戦の才能が抜きに出ており、その際だった才能と彼の豊かで赤く長い髪を見て、10才の頃より「鬼の子」と呼ばれ、周りの者からも恐れられていた。しかし、彼の父、徐海龍だけは、「さすが徐家の子供だ」と何かにつけて褒めてくれていた。


海道は、海龍が最の王より戦で滅ぼした国の姫との間に授かった子供で、海道が三歳の頃、母親である姫は亡くなった。

負けた国ではあるがの皇女としてのプライドより海龍の事を父と母を殺した張本人と恨み、海道を身ごもった際にも、何度も堕胎をしようと繰り返したが、その度に侍女や、徐家の家臣に見つかり、とうとう臨月に近づくと手足を布で巻かれ寝台に縛られ過ごしたという。


そのような中で産まれた赤子は、非常に元気なだけでなく、この大陸では、珍しい海龍の祖父譲りの赤毛であったため、母は、一目見ると、「なんと醜い子じゃ!鬼の子じゃ!見とうない!早くどこかにやっておしまい!」と一度もその腕に抱く事もなかった。その後、彼女は無理に堕胎をしようとした事と産後の日達が悪いのが重なり、海道を産んで後三年でこの世を去った。


母親の愛情を一度も受ける事の無かった海道だったが、父親の海龍からは、溢れんばかりの愛情を注がれ、首がすわる頃には、海道を抱き一緒に馬に乗っては、領地の中を散策し、ヨチヨチ歩きになると木刀を握らせ、剣を教え、うまくできると力いっぱい褒め讃えた。


そんな父を海道も慕い、父親から褒めて貰いたいが為によりいっそう剣の練習をし父の為に強くなろうとした。


そんな大好きだった父親と一緒に出た戦で、父は海道を狙った武将に気づき、海道を庇おうとして、首を槍で突かれ亡くなった。海道が18才の時であった。


海道はその後、自分の未熟さを呪い、いっそう剣にのめり込んでいった。父親を殺した憎い相手を殺すために。


読んでいただきありがとうございます。次の章からは、ヒロインのお話になります

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ