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2話 人間の世界(夏森青葉目線)

閲覧ありがとうございます!

今回もよろしくお願いします

ぼくのまわりにはみんな、ちかづかない。

ほいくえんのせんせいもまわりにいるこたちも。

おかあさんも、おとうさんも。だれも……ではなかった。

ねえさん、ねえさんだけはぼくにちかづいてくる。

あたまをなでなでしてくれる。だきしめてくれる。

ごはん、あーんしてくれる。いっしょにねてくれる。

そんなねえさんが、ぼくはだいすき。


母親はいつも姉さんに強く当たる。

酷いことを言う。殴る、蹴る。

理由は父親が姉さんのことが好きだかららしい。

姉さんは父親に気持ち悪いことをされている。

なんで母親、いやこのクソババアは

姉さんの味方になってあげられないのか。

自分の娘がクソ親父に性的に見られているというのに。

こいつ、「母親」になれず、ずっと「女」のままなんだろうな。

いい歳して若作りして、気持ち悪い。

クソババアもクソ親父も。

ぼくが姉さんを守ってあげればいいのに。


父親が夜逃げした。

クソババアが姉さんに包丁を持って襲いかかろうとしていた。

ぼくは警察に通報した。

クソババアは通報されたことを知ると

家を飛び出し、どこか知らない場所で死んだらしい。

やっと、姉さんの邪魔者が1人、消えた。

これで姉さんのこと、少しは守れたのかな。


ぼくは中学生になってからいじめられるようになった。

姉さんもいじめられていたし、

姉弟でいじめられる体質なのかな。

何だか姉さんと同じって、運命で興奮しちゃうなぁ…。

机に落書きされた、カッターで上履きを切られた。

集団で殴られた。

トイレに閉じ込められて、上から水をかけられた。

それ以外にも、たくさん色んなことをされた。

でも、不思議に嫌だとは思わなかった。

なんならコイツらはこうやってぼくをいじめないと、

心を満たせない愚かで惨めなヤツらだと思った。

先生も先生だ。見て見ぬふりしてさ。

みんな、頭が悪いんだろうな。

ぼくは勉強だってできるし姉さんという女神がいるし、

コイツらよりはよっぽど劣ってない。

本当に、可哀想で惨めだ。


ある日、姉さんと一緒にお風呂に入っていると、

体のアザがバレてしまい、

いじめられてるという事実がバレた。

姉さんは学校に問い合わせをしてくれたが、

学校側は知らんぷり。そして、

「学校なんて、もう行かなくていいよ。」

姉さんにそう言われた。それが何故かとても嬉しかった。

どうしてだろう、勉強しなくていいから?

でも、家でも勉強しなきゃ。

ぼくは高校にいって就職して姉さんを支えるのだから。


学校に行かない生活は快適そのものだった。

働く姉さんのために家事全般はぼくがやった。

近所のババアどもに、色々コソコソ言われたが、

いじめてきたアイツらみたいに

人のことを悪く言って自分の心を満たせないとか、

愚かで滑稽だ。

今日は姉さんのために何を作ってあげようかな〜♪


ある日から死にたいと思うようになった。姉さんと一緒に。

生きてるの辛い〜とかいうネットでみるメンヘラとは違う。

なんでか、無性にそう思うようになってしまった。

姉さんと一緒になりたい。死ねばそうなると思っていた。

何か心中できる理由はないかな、と探していた。

そしたら…アイツらがやってくれたんだ。

これだ。姉さんと心中するように誘導できる理由は。

玄関が荒らされていた。姉さんのお気に入りの青い花は、

花壇から引っこ抜かれて、

紙を貼られてその紙には罵詈雑言。

いじめられているのが辛いという理由にして

姉さんに一緒に死んでもらおう。


姉さんが帰ってきてからぼくはしゅん……とした態度を演じ、

ご飯を食べている時に抱きつきながらこう言ってやった。

「ぼくのこと、好きなら一緒に死んで…?」

姉さんは押しに弱い。

辛くもなかったことを、辛かったことにして

演技で涙を流しながらそう言った。

でも、途中から演技じゃなくなった。

もしかしたらぼく、気づいてないだけで、

見下して誤魔化していただけで

本当は全部辛かったのかな。…まぁ、とにかく、

そうしたら姉さんはまんまとぼくの案に乗ってくれた。

そして、次の日、夕暮れ時に

手を繋ぎながら廃墟ビルから飛び降りて2人で自殺した。

やった。これで姉さんとひとつになれる!

…って思っていたのに。

気づけば横には姉さんはおらず、真っ暗な空間にいた。


死雫「…目覚めたかい。」

ブラッディー「おはよー!」

青葉「…姉さんをどこにやった。」

死雫「君の横にいた子かい?それなら大丈夫だよ、

後で君の元にちゃんと戻ってくるよ。

ちょって失礼するね。」

そいつは指を鳴らした。ぼくの衣装が変わった。

死雫「君に魔法をかけたよ。今から君には

エスケープに招待したいと思っている。」

青葉「…ここに行けば、姉さんにまた会える?」

死雫「その子は、後でエスケープに招待するから

きっとまた出会えるよ。」

青葉「…分かった。エスケープにいく。」

死雫「話が早くて助かるね、

それじゃあ、精々頑張って生き延びるんだよ。」

ブラッディー「またね〜!」

裂け目を抜けると草木がぐちゃぐちゃなジャングル。

そこから始まった、ぼくの姉さんを探す旅が。

閲覧ありがとうございました!

次回もよろしくお願いします

青葉くんの前世資料

https://50035.mitemin.net/i1121467/

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