12話 人外と人間の世界(クレマチス視点)
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今までぼくは周りのエルフたちと同じように暮らしていたが、
周りのエルフたちからリーダーになってほしいと言われ、
ぼくはエルフたちのリーダーとなった。
ぼくがリーダーになってからも、
人間たちから身を隠してエルフたちと暮らしていた。
狩りをして、仲間を人間たちから守って…。
たまに食事の取り合いとかで喧嘩になって
ぼくが間に入って仲を取り持つこともあったが、
そんな日常は平和…ではないけど、
仲間たちと暮らせて嬉しかった。
最近噂のエルフがいる。トロメリアという子がいるらしい。
その子は若くして優秀で、狩りも上手く、
少し無愛想だが仲間思い。
でも、人間を見つけると、
すぐに襲いかかる問題児でもあるらしい。
エルフは数が多くて、知らない者もいる。
だから今までトロメリアのことも知らなかった。
ぼくはトロメリアという存在が気になって、
見つけて呼び出してみた。
トロメリアは年齢の割にしっかりしていて、背が高かった。
とはいえ、ぼくの方が身長が高いけど。
トロメリアを褒めると、トロメリアは満更でもなかった。
ぼくはそこで不意に可愛いなぁ…と思ってしまった。
ぼくはリーダーだから、
仲間を守らなきゃ、人間から守らなきゃ…。
食料だって確保しなきゃ…。
寝ている間に仲間が人間に襲われて殺されたりしたら…
と考えていると、ぼくは次第に眠れなくなった。
ぼくはリーダーだ、リーダーだから、みんなを守らないと…。
それからいつも出来ていた狩りが上手くいかなかったり、
食欲が出なくなったりした。
仲間たちには心配されたが、平気なフリをした。
ぼくはリーダーだから、みんなを守らないと……。
トロメリアが人間たちに追い詰められて、
そこで自害したと情報を耳にした。
あの子のことだからきっと、
人間に殺されるぐらいならば、と思ったんだろうな…。
ぼくがもっと強く言っていれば、
こんなことにはならなかったのかな……。
ぼくたちが人間たちから身を隠して過ごしているところに、
人間たちが襲撃してきた。
ぼくは仲間たちをその場から逃がして、
ぼくは一人で戦おうとした。この人数なら、
ぼく一人で殺せる、そう思っていたのに…
寝不足のせいで判断を誤ってしまい、
ぼくは呆気なく人間に殺された。
でも…仲間たちが別の場所で平和に暮らせたらいいな…と、
思いながらぼくは目を閉じた。
……………………
クレマチス「あれ、きみは?」
トロメリア「ワタシはトロメリア、あなた、
クレマチスっていうのよね、
前世でアナタと話したことがあるの。覚えてる?」
クレマチス「前世?ぼくは
エスケープで生まれて育ったんだけど…」
トロメリア「え?」
クレマチス「え?」
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クレマチスさんの前世資料
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