11話 人外と人間の世界(トロメリア視点)
閲覧ありがとうございます!
今回もよろしくお願いします。
物心ついた頃からこうやって
仲間と行動するのが当たり前だった。
ワタシはたくさんいるエルフの1人。
人間たちに見つからないように、身を隠し生活していた。
いつからだったかしら。
人間というものに憎しみを感じるようになったのは。
確か…目の前で仲間のエルフが
人間に殺された瞬間だったかしら…。
あの瞬間は嫌でも昨日のことのように思い出しちゃう。
それとも食料を人間に奪われた瞬間?
人間に対して嫌な記憶がありすぎて、
どんなきっかけで
人間を軽蔑するようになったのか覚えてないわ。
まぁそんなことどうでもいいの。
ワタシたちエルフは、森にいる野生動物を狩って、
火起こしして焼いた肉を皆で分け合っている。
時々果実を回収して皆で分け合うこともある。
ワタシは昔から食べることが好きだった。
昔はりんごを独り占めして仲間に怒られていたけど、
成長したワタシは積極的に動物を狩って、
仲間に肉を渡すと喜んでくれた。
それが何よりも嬉しかったの。
エルフの中でリーダー的な人がいた。
その人物はクレマチスというらしい。
その人物にワタシは呼び出された。何事かと思ったら、
最近狩りを頑張ってくれてありがとう、と言われた。
ただそれが言いたかったのね。
まぁ、悪い気はしないわ…。
あと、ついでに、
あまり人間を自分から殺しに行かないようにね、
とも言われた。
ワタシは人間が嫌いで軽蔑している。
見つけ次第、殺している。人間は消えるべき存在だから。
仲間にはもし逆に殺されたら危ないから、
襲ってこない限り、殺すのはやめておきなって、
言われたけど、それじゃワタシの気は収まらない。
ワタシは忠告されても人間を殺すことをやめなかった。
ワタシはいつも通り人間を見つけたから襲いかかった。
でもそれがよくなかった。
人間は集団で行動していて、
ワタシじゃこの人数は相手にできないと悟ったの。
このままじゃ人間に殺されてしまう。そんなのは絶対嫌よ。
お前らなんかに殺されてたまるか。
こうなったら…ワタシは持っていたナイフで
自ら心臓に突き刺した。何度も何度も。
痛みと共に意識が遠のいていく……。
目覚めると、ワタシはまっくらで何もない空間で目が覚めた。
なんか違和感を感じると思ったら、
いつの間にか着ている服が変わっていた。
なんだかゴワゴワして嫌だわ…。
そんなワタシに1人の人物が話しかけてきた。
死雫「お目覚めのようだね」
ワタシはあの後自害に成功し、死んだからここにいるらしい。
死雫「君をエスケープに招待するよ。」
エスケープとは別空間のことらしい。
ワタシがそこ(エスケープ)に行ったら
仲間はどうなるの?ワタシが帰って守ってあげなきゃ…。
トロメリア「ワタシには仲間がいるの。
そんな場所に行っている時間なんてないわ。」
死雫「元の世界に帰ることはできないよ。
死んだ人が生き返るなんて、そんなの無理なんだから。」
それから抵抗したけど、
結局エスケープに行くことになってしまった。
仕方なくワタシは、裂け目をくぐる。
死雫「精々頑張って生き延びるんだよ」
余計なお世話よ。裂け目をくぐった先は、
ジャングルだった。まぁ、悪くないじゃない。
ここなら、快適に暮らせるかもね。
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トロメリアさんの前世資料
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