表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

1話 人間の世界(夏森涼音目線)

閲覧ありがとうございます!

先にエスケープ本編の方を閲覧くださいませ


エスケープという名の神隠し

https://ncode.syosetu.com/n0899lv/

わたしはなぜおかあさんにきらわれているかわからない。

ものごころついたころから、

いたいこと、ひどいことをされる。

でもわたしはおねえちゃん、あおばのことをまもらなきゃ…。


「あんたのせいで〇〇さんは私を見てくれないのよ!

あんたなんか産まなきゃ良かった!消えろ!死ね!」

お母さんが私に酷いことをする理由が分かった。

お父さんが私のことを好きだから気に食わないらしい。

好きと言っても、その「好き」は何だか気持ち悪かった。

お風呂の時に何の用もないのに入ってくるし、

体をよく触られていた。

私は今小学生だけど、体の成長が早くて、

周りの子よりおっぱいがでかい気がした…。いやでかい。

だからお母さんは私のことが嫌いらしい。

いや、私もお父さんから好きでこんなことされてないよ。

なんでお母さんは私を守ってくれないの?

お母さんは基本、お父さんのこういう行動を

止めるべきじゃないの?

今日もいつも通り、殴られ蹴られて、酷いこと言われて…。

でも絶対に、青葉には手を出させない。

絶対守らなきゃ。私は姉だから。

そんな私にも生きる希望があった。

青葉と、幼なじみのえまの存在だった。

えまはいつも私と遊んでくれる、そばにいてくれる。

青葉もえまも、大好きだ。


中学生になってからいじめられるようになった。

理由はこの体のせい。

周りの女の子より体の成長が早いせいで、

気持ち悪がれる。

校舎裏に呼び出されて罵詈雑言を浴びせられる。

無視される、陰口を言われる。

物を隠される。

でも、えまがずっと私を守ってくれた。

校舎裏に呼び出されてもえまは助けに来てくれたし、

無視されても一緒にいてくれるし、

陰口なんか聞こえないぐらい楽しい話をしてくれるし、

物も見つけ出してくれる。とっても大好きだ。


最近、夢でえまが私に罵詈雑言を浴びせてくる夢を見る。

その夢はいつも通りえまがいじめられている私を

助けてくれるが、いきなり場面が変わり、

何もない虚無な空間でえまに酷いことを言われる。

目が覚めて学校にいくと、

いじめられている現実は変わらないが、

優しいえまも変わらずいた。

なんで、あんな夢を見るんだろう。


ある日とある先輩に呼び出された。

何か怖いことされるのかなって思っていたら、

その先輩は見た目の割にとても優しかった。

その先輩の名前は宮廻(みやさこ)サイネさんと言うらしい。

私はサイネさんと呼ぶことした。

私のことがずっと気になっていて話しかけたかったらしい。

それから時々授業を抜け出し、

サイネさんがどこから持ってきたか分からない

お菓子やジュースを私と一緒に飲み食いしていた。

えまにサイネさんとの関係がバレた時は

すごく怒られた。なんで?

こんなに私に優しくしてくれるいい人なのに…。

それからはえまには極力隠しながらサイネさんと遊んだ。



父親が夜逃げした。私はまたいつも通り、

酷いことをされていた。でも今日は何だか違う。

母親は私を殺そうとしてきた。

包丁をキッチンから取り出してきて私に包丁を向けてくる。

殺されそうになっていた私だったが、

青葉が警察に通報してくれた。

その事実を知った母親は財布だけ

持って家を飛び出して行った。

その後、母親はホームセンターとかで業務用の縄を買い、

適当な場所で首吊り自殺したらしい。

多分、刑務所に入るのがよっぽど嫌だったんだろうな。

それから私と青葉は施設に預けられた。

施設の人達は優しくて温かかった。

お母さんとお父さんもこれぐらい、

優しくして欲しかったなぁ…。


私は高校に進学せず、施設を出て、

オフィスでパソコンを使う仕事に就職できた。

あれからえまとは関わることが少なくなったが、

変わらず仲良くしている。

中学の時の根暗な性格は直して、

愛想のいい人間を演じた。

それからは精一杯働いて、働いた。

青葉のことを養うために。

意外と激務ではなく、残業があっても、

日が暮れるまでには退勤できる。

でも、やはりこの歳で就職ってなると

世間の目は厳しく、会社の人達は

私を生暖かい目でしか見てこず、

助けてはくれず、業務的な会話しかなかった。

でも、1人だけ私に優しくしてくれる先輩がいた。

雨宮先輩だ。仕事終わりに甘いカフェオレを渡してくれる。

それ以外にも、仕事休憩にご飯を一緒に食べに行って

奢ってくれたりした。

多分雨宮先輩、私のこと好きなんだろうな。

いつか、気持ちに答えてあげたいな…。


ある日、家に帰ると、青葉に

「ぼくのこと好きなら、一緒に死んで?」と言われてしまった。

私は青葉のために学校にも行かなくていいと言った。

青葉を助けられていると思っていた。

でも違った。守れなかった。

なら青葉の願いを聞いてあげて幸せにするべきではないか?

私はそう思い、次の日に夕暮れ時に

廃墟ビルから青葉と一緒に飛び降りて一緒に死んだ。

これで救われる。青葉のことも幸せにできた。


気づいたら、私は

真っ暗なこの先終わりのなさそうな空間にいた。

閲覧ありがとうございました!

次回もよろしくお願いします

涼音ちゃんの前世資料

https://50035.mitemin.net/i1121076/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ