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第八章――打撃(ブラボー)

 貯蔵デポはすでに炎に包まれていた。主要な抵抗勢力は灰と捻れた金属に変えられ、残ったのは一握りの生存者だけだった。砕けた木箱と燃える残骸の後ろに必死に身を潜めていた。厚い黒煙が上空を漂い、視界を歪め、息を詰まらせた。


「司令部! 押さえ込まれた! すべて壊滅された――即時撤退が必要だ――」


「諦めろ、」別の兵士が仲間の肩を掴んでひそひそと言った。「司令部は消えた。みんな消えた。誰も残っていない――」


 低い機械音が彼らを黙らせた。煙の中から、一機のドローンが現れて浮かんだ――赤いカメラレンズがゆっくりと回転し、彼らの位置にロックした。


 彼らはそれを見つめた。凍りついて、暗い認識とともに。


「マークされた、」誰かが震える声で囁いた。「見つかった――」


 ――――――――――――――――――


 遠く離れた場所で、波が静かに岸を叩く海面に身を隠しながら、ジューンはBOXの戦術HUDを通して見ていた。


 ドローンのフィードが鮮明に映っていた。標的が細い赤いアウトラインでハイライトされていた。確認が画面に冷たく点滅した:


【目標確認】

【射撃計算:完了】

【射撃準備完了】


 感情の揺れひとつなく、ジューンはトリガーを引いた。


 一瞬で、遠くの木立が爆発した。高速の弾が森を引き裂き、幹が分裂した。弾は真正面に命中し、生存者とその遮蔽物を吹き飛ばした。炎と土煙の中に体が消え、捻れた金属と散った残り火だけが残った。


【命中確認】

【生命反応:ゼロ】


 ジューンはトリガーを離し、静かに息を吐いた。


 レーダーに警告音が鋭く鳴った。視線をわずかに移すと、急速に近づくBOXのシグネチャーに気づいた――先ほど探知を回避していた一機だった。


「あら、」と彼女は静かに呟いた。声は冷たく、急かなかった。「ドローンを避けながら破壊して回っていたのは、あなたでしたか。」


【リロード中】

【レール充電:完了】


 それが全速力で突進してくるのを落ち着いて追跡した。煙の中を、壊れた構造物と燃える残骸の間を縫いながら、不規則に動いていた。必死の戦術だった。


【目標確認】


「では、」と彼女は自分自身に囁いた。「命をわざわざ届けに来てくれて、ありがとうございます。」


【射撃計算:完了】

【射撃準備完了】


 ジューンは辛抱強く待った。浅い海岸線に半身を沈めたまま。レールガンがBOXの肩越しに静かに置かれていた。


 敵機が跳躍した。ブースターの炎が轟いた。アサルトライフルが火を吹いた。弾丸がジューンの装甲を叩いた。HUDに警告が一瞬点滅した。


 ダメージ通知を無視した。取るに足りなかった。


 ジューンは静かにレールガンを上に向けた。撃った。


 至近距離で盲目的な閃光が空を引き裂いた。敵機は跳躍の途中で粉砕された。弾の圧倒的な力に引き裂かれて。破片が焦げた金属の滝のように静寂の中を落ちた。波に叩かれて、砂に転がった。


【命中確認】


 彼女はごく静かに溜め息をついた。わずかに失望したように。画面に最終データがゆっくりと流れた:


【スキャン完了。生命反応なし】

【任務時間:12分43秒】


 ジューンは通信機を押した。


「ストライク・フォー。任務完了。撤退用モジュール発射パッドを要請します。」


『了解、ストライク・フォー。座標受信。第一モジュールポッドを今から派遣します。』


 ジューンはかすかに息を吐いた。それからほとんど声にならない独り言のように、静かに。


「私……一番早く終わりましたか?」


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