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“俺が心から好きになった女の子は? 別の世界の女の子になった俺だった!“

作者: 七瀬





“俺が心から好きになった女の子は? 別の世界の女の子になった俺だった!“



俺はいつの間にか? ”別の世界に入り込んでいたらしい。”

いつも通り俺は朝起きて仕事に行くために最寄りの駅に向かっていた。

何故か今日は、目覚まし時計が鳴らなかった為、少し時間に焦っていた。

いつも乗る電車に乗れないと俺は少し小走りに駅に向かっていたら、、、?

目の前で少し霧がかかったように感じて見え、そこを抜けるといつも通り

駅前に着いた!



『“今日は、なんだかおかしいな?”』

『えぇ!? まだ時間に余裕があるじゃないか、おかしいな?

先時計を見たら? ギリギリ電車に乗れる時間だったんだけど、』

『まあいい! 取りあえず、何時もの電車に乗るか!』

【電車発車致しますー!】




俺がいつも乗る3両目の車両、しかも窓際に立って外を眺めるのが好き

なんだ!

俺はいつも見飽きている風景を眺めながら会社に向かった。

”でも? この日は何かおかしい?”

何故なのか? 他の人に俺は見られているような気がするんだ!

俺の方を皆がずっと見ているような、、、?

俺が俺を見ている人と目を合わせると? サッとその人は俺から目を

逸らす。

やっぱり気のせいだよな。

何も気にせず、このまま会社に向かおう。




『おはようございまーす!』

『・・・お、おはよう、』

『えぇ!? ”杉田、男装してるのか?”』

『はぁ!? 何、冗談言ってるんですか!』

『“でも? お前、女だろう!”』

『・・・お、俺が、女!?』

『なんで今日は、男のモノのスーツ着てんだよ! まあ、似合ってるけど、』

『”でも俺はいつもスーツ着て、”』

『何言ってるんですか、杉田さん? 昨日は可愛らしいワンピース着てた

じゃないですか! 新しい香水も付けてきていたし!』

『・・・お、俺が!?』

『”今日の杉田さん、なんかおかしいですよ!”』

『・・・・・・』





一体どういう事なんだ? 俺が女! そんな訳がない!

俺は元々、”男なんだ!”

誰かと勘違いしてるんじゃないのか?

でも、女の俺にも一度会って見たい!

そこに俺の横を通り過ぎようとしていた女の子が居て俺はその子と

目が合って、”一瞬で一目ぼれしてしまう。”




『“す、杉田さん!”』

『杉田? 彼女が女の子になった俺なのか!?』

『彼は? ひょっとして、ちょっと来て、、、!』

『・・・あぁ、ううん、』






 *





どうやらもう一人の女の子になった俺は今の俺の事を知っているらしい!

何故なら俺は彼女からこんな事を言われたからだ!



『“間違ってこの世界に着ちゃったの?”』

『“えぇ!? お、俺の事を知ってるの?”』

『知ってるわ! 私も一度、間違って貴方の世界に入り込んでしまった

事があったから! もう一人の私は、男の貴方だった!』

『・・・・・・』

『急いで、自分の世界に戻って!』

『そんな事を言われても、戻り方が分からないんだ!』

『私も貴方が元の世界に戻れるように協力するわ! 一緒に着て!』

『ううん、』




彼女が言うには? ”一番高いビルから飛び降りたら元の世界に戻れる

と言われた!”

そんな、”俺、高所恐怖症だし、高いところから飛び降りるなんて罰ゲーム

でも絶対にやらないよ!”

彼女は俺をタクシーに乗せて、一番高いビルに向かった。



『“そんなの無理だ! 俺は高所恐怖症だよ、その前に死ぬんじゃないのか?”』

『“大丈夫! 私は死ななかったわ!”』

『キミも同じ事をしたの?』

『そうじゃないと元の世界に戻れないと思ったから!』

『・・・で、でも怖いよ!』

『大丈夫! 私が傍についてるわ!』

『”なんだか不思議だな? 俺が女の子になってる世界があるなんて!”』

『私も最初は、貴方と同じ事を想ったわ! やっぱり貴方は私ね!』

『“どうやら俺はキミに一目ぼれをしたらしい!”』

『“私もよ! 貴方に最初に会った時、私も貴方に一目ぼれしたわ。”』

『じゃあ、俺はこの世界にずっと居るよ。』

『そんなのダメよ! 貴方は貴方の世界に戻って! これは恋愛じゃない!

私は貴方で、貴方は私なの!』

『・・・でも? この気持ちは一体、なんなんだよ!』

『”またいつか会いましょう。”』

『・・・ううん!』








 *






そしてタクシーが一番高いビルの目の前で止まる!



『お客さん、着きましたよ!』

『ありがとう、じゃあこれで! お釣りはもういいわ!』

『ありがとうございます!』

『さあ! 行きましょう!』

『うん!』






そしてエレベーターで屋上まで着くと? 俺と彼女は、屋上の下を

覗き込む!



『無理だって! 高すぎるよ! 怖いって!』

『ダメ! するの!』

『じゃあ、キミが俺の背中を押してくれないか?』

『分かった!』

『じゃあ、いち、にー、さーんで押すわよ!』

『・・・お、おう!』

『じゃあー行くわね!』

『うん!』

『“いち、にー、さーん、ドーン!”』

【ギャー――――――――アアアアアアアアア!】




俺はあまりにも高い所から落ちた為、途中で意識がなくなった。

でも? 次に目が覚めると? 俺の周りに人だかりが出来ていたんだ!



『“大丈夫か! 急に倒れたからビックリした!”』

『大丈夫だー! 意識が戻ったぞー!』

『良かった! 良かった!』

『一応! 救急車呼んだから、病院に行った方がいいよ。』

『マジか? 無事で良かった!』


【ピーポーピーポーピーポー】


『彼です! 救急車で運んでください!』

『頭を強く打ったかもしれません!』

『取り合えず! 病院に行きましょう。』

『・・・あぁ、はい。』





勿論! 俺は頭も強く打っていないし無事だった!

会社の方には、会社に向かう途中で急に意識がなくなって倒れたから、

今日はこのまま休ませてほしいと電話した。




・・・でも? 一体、何だったんだろう?

アノ世界の? もう一人の女の子になった俺?

またアノ世界に行ける時が来るのだろうか。

今の俺には分からないけど? もう一度、彼女に会いたい!

”例え? 女の子になった俺であっても俺はあの子がやっぱり好きなんだ!”


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
これって自分自身を好きじゃなきゃダメな気がするし……ある意味、幸せな人なのかな?
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