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世渡り上手の異世界征服ライフ  作者: 寺田ゆきひろ
第三章 異世界攻略への道
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第三十二話 二人目の婚約者

 真斗達の活躍により、ナルセリアは帝国の支配下から解放された。

 だが、王都は帝国軍に荒らされ民衆は苦しんでいたのだった。


 真斗は、荒れた王都の回復を行うため、ディッケル将軍を呼んだ。

「将軍、この王都は破壊尽くされ民衆も苦しんでいます。復旧をお願いします」

「承知しました」と将軍は返事をして、部下に指示を出した。

 アルバニア兵は、王都の治安回復、破壊された建物などの復旧に取り掛かっていたのだった。


 そのあと、真斗、アルゴス、ディッケル将軍は、国王の部屋に入った。

「失礼します」

「おぉ、真斗殿」

「陛下、今、我が兵達が王都の復旧に取り掛かっていますので、ご安心を」

「真斗殿、誠に、かたじけない」

「いいえ、それと、私はアルバニアが心配なので、一旦戻ります」

「えっ、そうですか」

「はい」

「本当にありがとう。このお礼はあらためて行いたいと思う」と国王は頭を下げた。

「真斗様、本当にありがとうございます」とセリアも頭を下げた。


「とりあえず、ディッケル将軍を残して行くので、この後のことは将軍に言いつけ下さい」

「ありがとう」と国王は感謝を込めて言った。


「将軍、後のことは、お任せしますよ」

「真斗」、承知しました。ご武運を」

「はい、アルゴス、行きますよ」

「了解だ」とアルゴスが返事をすると真斗とアルゴスは部屋から出て行った。

 二人が外に出るとアルゴスは竜の姿に戻り、真斗を乗せてアルバニアに向かったのだった。


 その頃、ナルセリアとアルバニアの国境にある砦にいるラティス達は帝国軍と戦っていた。

 メルキア、アルバン、配下の竜達は帝国軍の中央軍に攻撃を仕掛け叩いていた。

 中央軍は、空から火を吐かれ竜の攻撃に手も足も出ず混乱してた。

 帝国軍は、総崩れになっていた。


 セルス、ブルーディアも空からの攻撃で、後方の帝国軍を攻撃し、帝国軍が乱れていたのだった。

 敵軍の将であるザウスは、中央軍と後方軍の間にいて、混乱した軍を立て直そうと行動していたのだった。


「将軍、中央軍が総崩れとなりました。どうしましょう」と部下が報告に来た。

「なんだとぉ、中央軍は三万もいたんだぞ。副将のダウリンが、そう簡単にやられるものかぁ」

「いえ、ダウリンも、倒されてしまいました」

「なに〜」とザウスは大声をあげた。

「大量の竜が空から攻撃され、矢も届かず手も足も出せずダウリンも犠牲になってしまったのです」

「アルバニア軍は、竜も味方にしているのか?」

「はい」

「何ということだ」と呟くと別の部下が来た。

「将軍」

「今度は、なんだ」

「後方軍が崩れました」

「なんだと」

「はい、空から竜の攻撃に遭い、総崩れするのも時間の問題です」

「また、竜か」

「はい」

「先方軍に向かった三万の内、一万を中央軍に戻させろ。それと、本軍の一万、予備軍の一万を後方の軍に向かわせろ」とザウス将軍は部下に指示を出した。

 部下は、「はっは」と返事をして出て行った。


 その頃、先方軍では砦を攻撃していた。防壁が強化されていること、アッケンデルマー将軍の活躍により敵軍の侵入を防いでいた。

 壁を登ってくる敵軍に対しては、近くに生息する毒グモを上から落としていった。敵兵は毒グモに刺されショック死して落下していった。

 他には、熱湯、弓を浴びせ撃退していたのだった。


 ソルティアは魔法で突風を発生させ壁を登って来る帝国軍を吹っ飛ばしていた。

 リアも氷結魔法で、敵軍を凍らせていたのだった。

 しばらくすると敵軍の勢いがなくなりつつあった。

 ラティスは、帝国軍の攻撃兵がかなり減っていることに気が付いた。

 ラティスは、アッケンデルマー将軍を呼び出し、指示を出した。


「将軍」

「はっ、ラティス様」

「砦から出て、突撃して下さい」

「突撃ですか?」

「はい、兵は、千人程度で良いでしょう。向かってくる敵兵を蹴散らせながらの敵軍の後方から中央に、あの角度から向かって攻撃して下さい」とラティスは指を指しながら話した。

「わかりました」と将軍は返事をして、すぐ準備に取り掛かった。


「ソルティア、リア」

「はい」「はい」

「二人は、魔法で将軍を援護して下さい」

「わかりました」「うん、わかった」と二人は答えた。


 アッケンデルマー将軍は、砦の門を開けた。騎馬隊を引き連れ門から一気に出ていった。

 前を塞ぐ帝国軍は、ソルティアの魔法で吹き飛ばした。

 リアは、帝国軍が騎馬隊の進路を妨げないように魔法で氷の壁を造ったのだった。

 開けた門から帝国軍が侵入しようとしたが、リアの魔法で敵兵を凍らしていった。

 帝国軍は、侵入もできずに門が閉じられてしまった。


 騎馬隊は、後方に向かった。後方から三十度の角度から一気に中央に向かって走り出した。

 敵軍を蹴散らしながら走り出すと、直ぐに先方軍を指揮している副将がいるところまでたどり着いた。


「さすが、ラティス様、敵の弱点を突くなんて」とアッケンデルマー将軍は叫んだ。

「覚悟しろ」と帝国軍の副将を切り裂いた。

 あっという間に帝国軍の副将が倒されたため、敵軍も驚き、動揺して総崩れとなったのだった。


 カルロスも、砦からジャンプし敵軍の中に降り立った。

 カルロスは、体を回転させて剣を振り突風で敵軍を吹き飛ばした。

 圧倒的な力を魅せられて敵軍はカルロスから離れて逃げていった。

 カルロスがゆっくりと歩くと敵軍は、徐々に下がり出した。

 恐れを察知し、「わ〜」と叫んで敵軍は逃げはじめたのだった。

 二万もいた敵軍は、殆ど逃げるか捕虜として捕まってしまった。

 もう、敵軍は軍として成り立たなくなっていた。

 ラティスは、砦から様子を見て勝利を確信していたのだった。


 その頃、セルス、ブルーディアが後方軍を攻撃していた。

 後方軍を指揮している副将エンデルは、軍の立て直しを行おうとしていたのだった。

「エンデル様〜」と部下が来た。

「なんだ」

「本軍の一万、予備軍の一万が合流すると連絡を受けました」

「そうか、よし」と声をあげた。「これで、軍の立て直しができる」とエンデルは思った。


 しばらくすると、本軍の一万、予備軍の一万が、後方軍の手前まで到着していた。

 その頃、真斗とアルゴスは、この合流軍の上空まで来ていたのだった。


 アルゴスは真斗に言った。

「真斗、合流しようとしている軍がいるな、この軍を攻撃するぞ」

「わかった。アルゴス、頼む」と真斗が言うとアルゴスは、羽を速く羽ばたき竜巻をおこした。

 竜巻に炎を吐き、炎の竜巻になると羽を予備軍に向けて飛ばしたのだった。

 炎の竜巻は、合流軍に向かって飛んでいき敵軍を巻き込んだ。


「ギャー」と叫びながら敵軍は巻き込まれ予備軍の八割以上が消えてしまったのだった。

 セルス、ブルーディアと配下の竜達も、敵軍を攻撃していたため、後方軍が総崩れになってしまった。


 アルゴスは、地上に降り立ち真斗を降ろすと敵軍に向かって行った。

 アルゴスは、尻尾を振り回して敵軍の兵士を吹き飛ばし、真斗も、剣を抜き敵兵を倒していった。

 敵軍の兵士は逃げ出し、予備軍は散り散りになり壊滅状態となってしまった。

 後方軍も、セルス、ブルーディア達の攻撃で壊滅寸前だった。


 本軍の将ザウスに部下の伝令が来た。

「将軍、後方軍、中央軍は壊滅寸前です。先方軍も、ほぼ、壊滅してしていました」

「なんだと、まことか」

「はい、残るは、この本軍だけで御座います」

「まさか、ここまで叩きのめされるなんて」

「将軍、後方軍、中央軍にいた竜達が我が軍に迫っています。もはや、撤退するしかありません」

「くそっ、わかった。全軍、横から脱出してナルセリアに戻るぞ」

「はっは」と部下は返答した。

 帝国軍は、撤退の準備を始めたのだった。


 真斗が目を瞑ると、敵軍が撤退してナルセリアに向かうことが見えた。

「アルゴス」

「どうした、真斗」

「頃合いをみて、四竜達をナルセリアの国境に向かわしてほしい」

「ふふふ、見えたのだな」

「はい」

「わかった」とアルゴスは返事をして、四竜達に念を送った。

 四竜達は、アルゴスの念を受けると敵軍の攻撃をやめて、ナルセリアに向かったのだった。

 真斗とアルゴスも、攻撃をやめてナルセリアに向かうことにした。


 帝国軍は、兵を集め立て直しを行なったが、残った兵は五千程度だった。

 側近で、ただ一人残った部下が来た。

「将軍、残兵を集め、立て直しましたが殆どが怪我人です」

「何ということだ、まずい戦いをしてしまった」

「これでは、軍として成り立ちません。ナルセリアに戻り、本国に援軍を要請してはどうでしょうか?」

「そうだな、そうしてくれ」

「はっ」と部下は返事をして、立ち去った。

 将軍は、「ナルセリアに戻るぞぉ」と号令をかけて、帝国軍は、ナルセリアに向かった。


 その頃、真斗達、四竜達は、既にナルセリアの王都に戻っていた。

 真斗とアルゴスは、国王が滞在している城の中に入った。

「おぉ、真斗様」とディッケル将軍が声をかけてきた。

「ディッケル将軍、王都はどうですか?」

「落ち着きつつあります」

「真斗様、侵攻した帝国軍はどうですか?」

「ほぼ、壊滅状態だよ」

「ほう、さすがですな」

「ただ、敗軍の五千たらずの帝国軍が、こちらに向かっています」

「えっ、本当ですか?」

「はい、でも、大丈夫です。四竜達が王都の手前で待ち構えていますから」

「ほう、待ち伏せですか?」

「はい、もう、敵軍は戦えるほど力は残っていませんでしょう。王都にも入って来れないと思います」

「そうですかぁ、真斗様、国王にお会いなさりますか?」

「はい」

「それでは、こちらへ」と将軍は真斗達を案内した。


 真斗とアルゴスは、国王がいる謁見会場に入った。

 国王、王妃、セリア姫が謁見会場で、要人達と復旧の話をしていたのだった。


 真斗達が会場まで着くと将軍がドアを叩いた。

「真斗様、アルゴス様がお戻りになりました」と大声を出すと、ドアが開いた。


 国王は、立ち上がり叫んだ。

「真斗殿、アルゴス殿」と国王は王座から降りて真斗に握手を求めた。

 真斗も握手をして、「国王」と言い頭を下げた。


「真斗殿、アルバニアはどうでしたか?」

「大丈夫です。帝国軍は、ほぼ、壊滅状態です。ただ、残兵の五千がこちらに向かっています」

「本当か、それは、まずいな、まだ、防衛するための立て直しができていない」

「大丈夫です。国王」

「大丈夫とは?」

「王都の手前で、四竜達が待ち構えています」と真斗が答えると「ドカッン」と大きい音が鳴った。


「何事か」と国王が叫んだ。

「始まったのですよ。帝国軍と四竜達の戦いが」と真斗が話した。


 その頃、王都の手前では四竜達が帝国軍を囲んで包囲していた。

 大きな音が鳴ったのは、セルス達が帝国軍の侵攻を阻むため地面を割った音だったのだ。


 セルスが叫んだ。

「帝国軍よ、引くがよい。追わぬから逃げよ」と言った。

 この声を聞いた帝国軍の将軍は叫んだ。

「逃げはせぬ。いいか、皆の者、玉砕してでも戦え」と竜に槍を投げた。

 セルスは、「無駄死にだ」と声を出し皆んなに命令した。

「皆の者、一斉に攻撃せよ」と念を送った。


 取り囲んだ竜達は、一斉に炎を帝国軍に吐いた。帝国軍は、逃げ道すらなく炎に包まれ玉砕したのだった。

 帝国軍は「ギャー」と声を出し、全滅したのだった。


 謁見会場にいる国王達は、「静かになったな」と話し出した。

 真斗は、「終わったのでしょう」と話した。

「えっ、終わったと言うことは」と国王は聞いた。

「帝国軍が撤退しなかったので、四竜達が攻撃し、敵軍は全滅したのでしょう」

「え〜」と皆んなが叫んだ。

「だから、もう、大丈夫です。帝国軍は当面、侵攻して来ないでしょう」

「本当に、真斗殿には驚かされる。まさに、英雄だ」と国王が言うと周りは、「お〜」と歓声の声があがった。

 国王は、「ありがとう」と真斗の手を握った。


 四竜達は、人の姿になり謁見会場に入ってきた。

「真斗様」

「セルス」

「全て、片付きました。それと、他の竜達は、アンテウルス山脈に戻しました」

「ご苦労様」

「私達は、アルバニアに戻ります」

「了解です」と真斗が答えるとセルス達は、謁見会場から出て行った。


「国王、私達も、アルバニアに戻ります」と真斗話すとセリア姫が「待って下さい」と声をかけてきた。


「どうしました。セリア姫」

「あの、あの」

「どうしたのだ。セリア」と国王が聞いた。

「お父様、私、真斗様と結婚したいのです」

「え〜」と真斗が大声を出した。

「セリア、真斗殿が好きなのか?」

「はい、真斗様を愛しています」

「そうかぁ、それはいい。真斗殿、セリアを貰ってくれぬかね?」

「国王、ちょっと、待って下さい。僕には婚約者がいます」

「真斗様、リーディア様ですね」

「そうです」

「真斗様、私、かまいません」とセリアは真斗に飛びかかり、真斗の口にキスをした。真斗は、目を丸くして固まってしまった。

「お〜」と周りから声があがった。


 セリアが真斗から離れるとセリアは言った。

「私、真斗様の第二婦人になります。絶対に離れませんから」とセリアに迫られ真斗は驚き黙ってしまった。

 すると、国王が真斗に言った。

「真斗殿、どうか、セリアを頼む。セリアの願いを汲んでくれ」と国王は、頭を下げた。

 真斗は返す言葉もなく黙っていると、周りから歓声の声が上がったのだった。

「セリアは、真斗殿と婚約することになった」と国王は、叫んだのだった。


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