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世渡り上手の異世界征服ライフ  作者: 寺田ゆきひろ
第ニ章 出世の道
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第ニ十話 真斗、監禁される

 真斗は、リーディア姫の殺人容疑をかけられ、気絶したままの状態で憲兵隊に連れて行かれてしまった。

 この、真斗を連れて行った憲兵達も、ダルク子爵の息がかかった連中だったのだ。


 憲兵隊達に連れて行かれたことを確認するとダルク子爵は、残った憲兵隊達にも命令した。

「おい、早く、姫を医者に見せて行ってくれ」

「はい、子爵様」と憲兵隊員は、リーディアをタンカみたいなものに乗せて馬車に運んだ。


「メルダス、お抱えの医者に姫を連れて行ってくれ」

「畏まりました。それで?」

「医者には、解毒してもらって、しばらく姫を眠らせておくんだ」

「わかりました。憲兵、さぁ、姫を医者の所まで運ぶんだ」とメルダスは部下に命令したのだった。


 ダルク子爵は、馬に乗りアンデルト侯爵の屋敷に向かったのだった。


 シャルネイラとシャルルは、馬を引っ張り繭と流唯を乗せてエルガー伯爵家の屋敷に向かった。

 繭達が帰るとシャルネイラは、早速、ラティスに報告に行った。


「ラティス様、実は」と言いながら、一部始終事をラティスに話した。

「本当か、シャルネイラ」

「はい、誠に申し訳ありません。私の不手際でした。真斗様はリーディア姫の殺害容疑をかけられ憲兵隊に連れて行かれてしまいました」

「してやられたか、だが、真斗は、いつ姫と知り合ったんだ」

「それは、わかりません」

「そうか、直ぐに容疑を晴らす必要があるな」

「証拠となる矢は」

「憲兵隊が持っていきました」

「ん〜、ダルク子爵か、きっと、憲兵隊も含め子爵の息がかかっているとみていいだろう。どうすればいいんだ」とラティスは考え込んだ。

「とにかく、国王に会って話そう」と国王がいる城に向かったのだった。

 その頃、アルベルトはリーディアが戻って来ないため、心配になり繁華街を探しまわっていたのだった。


 ダルク子爵は、早速、アンデルト侯爵に会って報告していた。

「そうか、ダルク、でかしたぞ」

「はい、陛下には私共に任せるということを了承しておいて下さい」

「わかった。陛下には言っておく、リーディア姫は大丈夫なんだろうな」

「はい、姫は大丈夫です。ただ、数日は目が覚めないでしょう。姫が目を覚さないうちに小僧を処刑してしまおうと思います」

「なるほど」

「陛下には、処刑したあとで事後報告をしておけば良いでしょう」

「ふふふ、なるほど、これで小僧は始末できるな」

「はい。お望み通りです」

「次はラティスだな。子爵」

「はい」

「あとの事は、任せるぞ」

「はっは〜」とダルク子爵は返事をした。


 ダルク子爵の報告を受けて、アンデルト侯爵は、早速、城に向かった。

 国王との謁見を申し込み、国王と会い報告していた。

「本当か、侯爵」

「はい、陛下」

「それで、リーディア姫は無事なのか?」

「はい、今は眠っておりますが、命には別状ありません。数日のうちに目が覚めるでしょう」

「そうか。それは良かった」

「陛下、姫の殺害容疑がかかっている真斗男爵は、拘束しておりますが取り調べは任して頂きたいと思います。どうでしょうか」

「しかし、真斗男爵がリーディアを殺害するとは思えないが?」

「違うかは、調べさせて頂いてからでもいいですか?」

「ん〜、わかった。侯爵に任せる」

「はっは」とアンデルト侯爵は返事をして退出した。


 その後、しばらくしてからラティスが到着し、国王と謁見を申し込んだ。

「陛下、エルガー伯爵が面会を申し出ています」

「通せ」と国王が返事をするとラティスが入ってきた。


「陛下、真斗男爵がリーディア姫の殺害容疑で拘束されたと聞きました」

「あぁ、さっき、侯爵から聞いた」

「真斗男爵が姫を殺害するわけありません。真斗と姫は友人として仲がいいと聞いています」

「本当か、それは」

「はい、誠でございます」

「わしも、真斗男爵が姫を殺害するとは思えないと思っている」

「なら、真犯人を探すべきだと思います」

「今、侯爵が対応しているそうだ」

「陛下、なぜ、侯爵に任せるのですか?」

「証拠がある言っていた。それにダルク子爵も現場近くにいて見ていたという話しを聞いた」

「陛下、これは、何かの企みです。もう一度、取り直しを」

「それでは、ラティスよ、直接、侯爵に取り合ってくれるか?」

「わかりました」とラティスは返事をして退出した。


「しまった。一足遅かったか、真斗が危ない。まだ、侯爵は場内にいるはずだ。シャロウいるか?」

「はい」とシャロウは返事をして現れた。

「侯爵を探してくれ」

「はい」とシャロウは返事をして消えた。

 ラティスは、城内の使用人達や、憲兵隊達に侯爵を見ていないか聞いた。


 ラティスが城内を探しているとシャロウが現れた。

「ラティス様、裏門に侯爵が帰ろうとしています」

「ほんとうか?」

「はい。お急ぎを」とシャロウが答えたあとラティスは、急いで裏門に向かった。


 アンデルト侯爵が裏門で馬車に乗るところをラティスは、大声で叫んだ。

「待って下さい、侯爵」

「んっ」とアンデルト侯爵は振り向いた。


「侯爵、真斗男爵は?」

「姫の殺害容疑で、ダルク子爵が拘束しているらしい」

「これは、何かの間違いです」

「なら、私ではなく、ダルク子爵に掛け合いたまえ。詳しい話は、知らないからな」

「ダルク子爵は今、何処に?」

「憲兵隊本部にでもいるのではないか、私は、陛下に姫の安否を報告しに来ただけだ」

「わかりました」とラティスは返事をして憲兵隊本部に向かった。

 侯爵め。とぼけおって、と思いながらラティスは急いだ。


 憲兵隊本部に来るとラティスはダルク子爵を探した。憲兵隊にダルク子爵が何処にいるのか聞いても誰も知らなかった。

 ラティスは仕方がなく、一旦、自分の屋敷に戻ることにした。


 その頃、繭達はラティスの屋敷で待っていた。

 繭は、アルゴスとカルロスにも、真斗が憲兵隊に連れて行かれたことを話した。

 シャルネイラも、どうして良いか困っていた。

 カルロスは、「まずは、真斗を探し出そう」とシャルネイラに言った。

「そうだな」とアルゴスも言った。

「シャルネイラ、私達が動くと目立つ。だから、君達が探してくれないか?」とカルロスが話しているとラティスが屋敷に戻ってきた。


 アルゴス、カルロス、繭、流唯、リアも、ラティスのところに集まった。

「ラティス、真斗は?」とカルロスが聞いた。

「駄目だ。侯爵側の罠にハマってしまった。このままでは、真斗が危ない。何か手を打たないと」

「真斗を殺されせるわけにはいかない。わしが強引にでも助けるぞ」とアルゴスが言った。

「アルゴス、君が出たら王国を潰しかねない。力ずくでは駄目です」

「じゃあ、どうするんだ」とカルロス聞いた。

「少し、時間をください。シャロウ、いますか?」

「はい、ラティス様」とシャロウが現れた。

「早急に真斗の居場所を探って下さい」

「かしこまりました。シャルネイラ」

「はい、父上」

「真斗様を危険な目に合わせてしまったのは、お前達のミスだ」

「申し訳ありません。ラティス様、必ず真斗様を見つけだします」

「頼むよ」とラティスが言うとシャロウとシャルネイラも消えた。

 ラティスは、「真斗、どうかご無事で」と願うしかなかったのだった。


 その頃、真斗は王都から少し離れた離島に連れて行かれて、地下牢に拘束されていた。

 真斗は、地下牢で両腕を鎖で繋がれており、宙にぶら下がった状態で繋がれていた。


「うっうん」と真斗は目を覚ますとメルダスが前に立っていた。

「ふふふ、真斗男爵、気がついたかね」とメルダスが言うと真斗は、鎖に繋がれていることに気がついた。


「あなたは、誰ですか?」

「ふふふ、私は、メルダスと言います」

「ここは、何処ですか?」

「ここは、離島の地下牢といったところですよ」

「地下牢?、何で、こんなところに」

「男爵、あなたにリーディア姫の殺害容疑がかかっているからですよ」

「リーディア姫の殺害だって、僕は、そんなことしていない」

「そんな嘘を、さぁ、白状して下さい。リーディア姫を殺害しようとしたと」

「僕は、やっていない」

「そうですか、白状はしないのですか。それでは、やってください」とメルダスは後ろにいた憲兵隊員に命令した。

 そして、メルダスは地下牢から出て行った。


「ふふふ、真斗男爵、さぁ、白状しろ」と憲兵隊員は叫んで、真斗を棍棒で殴った。

「ぐっあ、あっ、あっ・・・」と真斗は、悲鳴をあげた。

「ふふふ、男爵、白状しますか?」

「やっていないものを白状なんて出来ない」

「そうですか、仕方がないですね」と憲兵隊員は言って何回も、棍棒で殴った。

 憲兵隊員は、真斗を何度も殴っていると真斗は気を失ってしまった。


「なんだ、もう、気を失ったのか。早いな。おい、バケツに水を入れて持ってきてくれ」と牢獄の外にいる憲兵隊に声をかけた。

 外にいた憲兵隊は、バケツに水を入れて持ってきた。

 棍棒を持っている憲兵隊員が真斗に水をぶっかけた。

「なんだ、まだ、目を覚さない」と言って、再度、憲兵隊員にバケツの水を要求した。


 憲兵隊員がバケツを持ってくると、また真斗に水をぶっかけた。

「うっ」と真斗が声を上げて目覚めた。

「どうだ、目が覚めたか」と憲兵隊員は言って、また、棍棒で真斗を殴った。

 真斗は悲鳴を上げて、気絶をした。

 その時、真斗は意識のないまま、夢の世界にきた。


 周りは、白く何も見えない。

 僕は、死ぬんだろうか?この世界に来だが、もう終わりなのかと思っているとかすかながら、メサイアの声が聞こえた。


「真斗、諦めないで下さい」

「その声は、メサイア」

「はい、今、梨奈が頑張ってくれています」

「えっ、樫井さんが」と真斗が言うとメサイアの声が聞こえなくなった。


 真斗が目を覚ますと憲兵隊員は、いなかった。

 今、夜中なのかなと思いつつ目を閉じた。腕も体も痛い、僕は殺されるのかなと思っていると明日、殺されてしまうことが見えてしまった。

 地下牢から外に出され、メルダスという男の命令で剣で斬られる前までの未来が見えた。


 真斗は、自分が殺される未来が待っていることがわかると、いても痛まれない気持ちだった。


 だけど、メサイアは諦めるなと言っていた。それに樫井さんが何か頑張っているのだろうか?

 一目でいいから、もう一度、樫井さんに会いたかった。繭と流唯のことは、心配だけど、ラティス達が守ってくれるだろう。

 結局、この世界にきて、いい事がなかったなと思っていた。

 真斗は、殺される朝になるまで考え事をしていたのだった。


 その頃、梨奈がいる時間樹の異空間では、無数ある世界の中から、ひたすら真斗のいる世界を探していた。

 時間樹の実と言われる異世界を握り締め、真斗を感じるか、一つ一つ確認していたのだった。


 また、真斗くんはいないと思いながら、途方もくれていると梨奈は、本当に真斗くんは、いるのだろうかと疑問を感じるほど沢山の世界を確認していた。


 少し疲れてきた梨奈は、少し休憩しようと思ったところ梨奈の中にある時空の瞳からメサイアの声が聞こえた。

「梨奈」

「メサイア様、どうなされたのですか?」

「真斗が危ないのです」

「真斗くんが危ないというのは、どういうことですか?」

「真斗が殺される未来を感じます」

「えっ、真斗くんが・・・」

「えぇ、そうです。梨奈」

「メサイア様、どうしよう。どうしたらいいの」と梨奈は真っ青になり、膝を着いてしゃがんでしまった。

 梨奈は、ショックを隠せなかった。


 梨奈は、早く、真斗くんを探さなければと思い、再び、真斗がいる世界を探すのだった。

 早く、早く、真斗くんを探さなければと言いながら探したのだった。

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