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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

その恋は噛み付く様に

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

そして何より『ガールズラブ』です。

苦手な方はご注意下さい。


注意事項3

結構乱暴なキスシーンがあります。

苦手な方はご注意下さい。

誰も居ない夕暮れの美術準備室で、私は彼女に唇を奪われた。ただのキスじゃ無かった。熱烈な愛し合うキスでも無かった。犬歯を唇に当てて、そのまま抉った、恨みでも込めた様なキスだった。案の定、血の臭いが鼻を突く。

「アンタ、男にこんなキスされた事ある?」

「……無いよ」

前に付き合っていた男の人は優しいキスをしてくれた。気遣う様に、腫れ物にでも触れる様にそっと合わせる様にして。こんな乱暴な事をされた事はない。

思わず手で口元を覆うと、傷跡を付けた張本人は皮肉げな笑顔を浮かべて嗤っていた。

「そう。じゃあ私が初めてなんだ」

仲が良いと……思っていたのに。これからもずっと友達だと思っていたのに……。


全てを排して生きて来たのに、無遠慮に入り込んで来たのはそっちだった。初対面で目を付けられた時のことは今でもはっきり覚えてる。何時も近くでヘラヘラ笑って、何でもない事を楽しそうに話していた。私なんかに構わなくても、子犬みたいな顔してりゃ周りが寄ってきそうなのに、何故か何時も傍にいた。

同情のつもりかと思った。寂しい子を相手にして、優越感に浸りたいのかと思った。巫山戯た承認欲求に私を使って欲しく無くて、言い放った事がある。

「ウザいんだけど」

「でも、格好良かったから。一人で窓際で本を読んでる貴方が素敵だったから。貴方は私の憧れだったから、お近づきになりたくて」

彼女はただそれだけを言って、また気にした様子もなく、ヘラヘラ笑っていた。それから暫くそんな日々が続いて、追い払う気も起きなくて、気がついたら楽しんでる自分がいた。

貴方が傍に居てくれれば何でも良かった。隣に立つのが私であれば文句は無かった。でもこの子は……。

私が最初に好きになったのだ。他の誰よりも何よりも。貴方の一番は私じゃ無くて、この子と同じように笑う男になった。不機嫌極まり無かった。

だから、だから、だから……別れたのを見越して、円満なお別れの後に思い切り奪ってやった。ぽてっとした柘榴見たいな色した唇に思い切り歯を立てて。一生物の傷を残して。

「今、アンタ暇なのでしょう。付き合ってよ。頷くまで噛み付くから」

今こうして振り回されている間は、他の奴の事なんか考えられない。だから今のうちに。傷を残しておこう。


一度は気が動転してしまったが、今は大分落互いが互いに横並びに座っていた。大丈夫である事を示す為、置いてある手の上に自分の手を重ねる。

「もしかして私のこと、好きだったの?」

「五月蝿いわね」

どうやら図星だったらしい。俯いて耳まで赤くしてるのを見ると、珍しく感情的になっていたようだ。

友達という枠から外れてはしまったけれど、まぁこれはこれで。返事は相手が落ち着いてから言うとしましょう。

ぽわぽわちゃん

文字通りぽわぽわした癒し系。

下心なく相手に擦り寄ってくるタイプ。

相手の喜びそうな事を無意識言い放つ、天然のタラシ。

黒のストレートだと嬉しい。


主人公ちゃん

誰に対してもドライ。人間に興味が無い。

何時も黙って本を読んでいる。

ぽわぽわちゃんに根負けして、一緒に居るうちに独占欲が芽生えた。

ツンデレでヤンデレ。愛が憎に変わってちょっと乱暴にしてしまった。


朝起きて、女の子が女の子に手荒いキスしてる描写が浮びました。(数日前の話)

こう言う誰にも人に心を開かない子って、誰にも優しくされた事が無いから、無条件に愛してくれる子に依存しそうだなーと。

で、自分が一番じゃ無いことと、離れていく恐怖心とがせめぎ合って、暴力的な事してしまいそうだなーと。


ツンデレな人って皆こう言うんですよね。

どうでも良いなら、手酷く嫌われた方が良いって。

好きも嫌いも一緒。自分で満たされて欲しいという、不器用な感情なのだと思います。


軽はずみで同性愛ネタを扱うと、手に負えないと思ってます。

(それ、異性愛でも行けるでしょ? と言われれば何も言えません)

結構難しいんですよ。それだけバックボーンしっかりしないと行けないですし。

その分、やりがいのあるジャンルではあります( °-°)

雰囲気から入って理由後から考える事も多いです。

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