1話 突然の転移
この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件・地名・名称とは一切関係ありません。
「う、うわー!」
突如、俺は視界が暗くなった。一体全体、何が起こっているというのだ!
気づけば俺は異世界にいた。いや、正確に言うと俺達は異世界にいた。どうやら俺の勤めている『鎌部ゲーム株式会社』の会社ごと異世界に転移してしまったらしい。
どうしてこんな事になったのか。事の発端は俺がとあるソフトウェアをダウンロードしてしまったからだ。
「ん?何だこれ」
俺の名前は近藤結弦。都内にあるゲーム会社である『鎌部ゲーム株式会社』に勤務している二十九歳の会社員だ。
ここ最近、この会社は特に忙しく連日残業が続いている。
そんなある日の事、俺は始業前に何となくネットサーフィンをしていた。そんな時、興味深いソフトウェアがあった。そのソフトウェアの名前は"リアル異世界転移"と言うゲームだ。
普段の俺だったらあまり気にしないようなソフトウェアだが連日残業が続いている事もあり何故か俺はこのソフトウェアに興味を示した。そのソフトウェアについて調べているとこんな事が分かった。
これは異世界に転移した男の話でリアルに異世界転移したような感覚を味あわせてくれるゲームらしい。
俺はそのソフトウェアをダウンロードした。今思えばこれが原因で会社ごと異世界に転移してしまったんだと思う。
ゲームを始める時、名前と所属する団体と年齢とか色々答える所があった。俺は馬鹿正直にこれを書いてしまったんだ。
そして気づけば会社ごと異世界に転移してしまったんだ。俺はなんて事をしてしまったんだ。これからどうしよう。俺はそんな事を考えるのだった。