高田と銀の覇王との毎度繰り返されるテンプレ戦闘その1
ある巨大な空中座乗艦、見た目銀一色のその内部に、一人の人間が単身ワープで乗り込んだ。
最も厳重な守りを要する、艦橋指揮席に座る彼は刀を手に取り身構えた、雑魚は全て時間稼ぎにもならないと悟ったからだ。
案の上、すぐ右隣の壁がいきなり爆発した。
砂埃が立ち込めるその中、目の前の宿敵に向けた、高田剣士の刀が垂直に振りおろされる
刀を抱き合わせても信じ難い、先日この男は亡くなったはずだ、ハッキリと原子まで分解されたはずだ、なのになぜ?
「なぜお前が生きている!我ら銀の艦隊によって葬られたはず」
「ワイわな!お前らの様な奴を成敗する為、地獄の底から帰って来たんや!」
高田剣士は真っ直ぐ突っ込み、懐から相手の急所を貫こうと刀を伸ばす、彼は自らの不利を悟る
魔法戦士同士の戦闘で、最も勝敗を決する要因になるのは、近接格闘能力だ、この男相手にそれが勝る人間など、単身では皆無だろう
自分のできる事といえば時間稼ぎ、ただそれだけの何物もない、一瞬でそれだけを理解した。
銀の魔王を名乗る彼は、その身に無尽蔵に宿る魔力を解放した、辺りに散らばる幾万の銀色の羽、
しかし、それら全てに取り合わず、高田剣士は刀を大上段から振りぬいた、二合三合と切り結び、彼は四合目で刀の限界を予知した
特殊概念金属が悲鳴を上げて砕け散る、しかし同時に、周囲に飛び散らせ続けた幾十万の羽に指向性を持たせ、高田に高速で向ける
普通なら必中の攻撃、しかし高田の刀、その無限にエネルギーと情報を貯め込む特性を彼は甘く見ていた、、
高田の方の刀は、高田本人の鎖骨と血液で鍛えられた、紅の日本刀、天下七剣が一”焔蛟”である、甘く見るのが間違いだった
高田に向けられた全ての羽のエネルギーが、一枚残らず吸収される、銀の羽を吸収した事で、銀色に変色発光したその刀が次の瞬間、
超大型戦艦の特別装備砲台レベル以上の、銀の閃光を一直線に放った、それに対して、限界まで収束した防御性魔法で防ぐ彼、
だがここまでだった、その巨大過ぎる魔法攻撃の負荷で、隙のできた彼に向け、次の一瞬間だけで、高田が心臓部に刀を突き刺していたのだから
「ぐっ、貴様のしている事はただの偽善だ、世界は我々が支配するべきなのだ、なぜそれがわからん!」
「わからんな、なんでお前らに跪いて生活せなあかんねん、冗談も大概にせえよ、ワイは限界まで足掻いたるでぇ!」
「貴様が我々に抵抗する事で、、どれだけ多くの人間が無駄に抵抗して死んだ?」
「それでもワイは足掻くと決めたんや!限界まで足掻いたるぅー!どりゃー!!!」
高田の叫び声とともに、高田を通して刀にエネルギードライブされた天使系の魔法力によって、銀の魔王は砕け散った
しかし、直ぐに最生誕するだろう事は知っている、
それこそが、数こそ少ない上位種族が、下位種族の膨大な数を圧倒して強力な理由であるのだから




