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三積目


「ふぅ、さっそくつみきでもするか」


 優太はベリーと別れた後、五日分の宿代10,000Gを払い、つみきをしようとする。


「ブロックよ、来い! ……また4つか」


 前回と同じく2×3のブロックが4つ現れる。


「出したい形を意識しながらやってみるか……。2×4のブロックよ、来い!」


 今度は2×4のブロックが4つ出てくる。


「おっ、ちゃんと出た。でもなんで4つ出るんだ? ……3つ来い!」


 2×3のブロックが3つ出る


「なんだ、数も調整できるのか。なら、2×4のブロックよ、10個こ、い……ってあれ、目が……」



――――



「んん、僕いつの間に寝たんだろう……?」


 気を失っていた優太が目を覚ます。


「確かブロックを出してて……あっ、ブロック10個出そうとしたんだっけ。それで気絶しちゃったのかな? ブロック10個出てないみたいだし、失敗しちゃったのか」


「でもなんで失敗したんだろう? 3つ出した時は大丈夫だったから、10個出したのが原因なのかな。だとすると毎回4つ出てたのは一度に出せる限界なのかな」


「なんにせよ、自分で実験するわけにはいかないし誰かに聞いてみるか。そうと決まれば、まずはごはんだな!」


 食事をしようと部屋を出ようとする優太。

 しかし――


「うおっ!?」


 床のへこみで転んでしまう。


「痛ててなんでこんなところに穴が……ってあれ、手形?」


「この手形、指紋まであるな……ん? これ僕の手か?」


  床のと自分のとを見比べる優太。


「そういえば僕が転んだのもこの辺だよな。でも転んだ時は手に魔力をこめてたくらいのことしかしてないんだけど……」


 意味ないと思いつつも魔力をこめながら床に手をつく。

 

「うおっ!? 手が床に沈んで、いや床がなくなってく!」


「な、なんだこれ。『つみき』の力なのか……?」


 目の前で起こる不可思議な現象を『つみき』の力だと考える。


「でも『つみき』はただつみきができるだけの能力のはずだ。こんな床を消す能力なんて……。あ、床消えちゃったってことは直さないと。」


 ここで床にあいた穴を直さないいけないことに気付く。


「うーん、ブロックでも敷き詰めるか……? 茶色いブロックとかを適当に、ってだめだよなぁ」


「おそらく『つみき』で床消せたんだから、『つみき』で治せないかな? 床よ、来い! なんちゃって」


 投げやりな感じで『つみき』を使う。


「あ、直った。……直った!?」


 ワンテンポ遅れて床が治ったことに驚く。


「おいおい……僕の能力って『創造』とかじゃないよね? 神様じゃあるまいし」

 

「ゆ、床以外にもできるのか……?」


 ものを消したり、出したりできる能力に驚きを隠せずにいる優太。

 試しにと周りの物にも『つみき』を使ってみる。


「……机やベッドにも穴をあけれるし、直せるな」


「これは懸賞の必要があるな。とりあえずご飯食べてからだな」



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