ある夜のできごと
ナイフです。血です。刺されました。死にました。これがダメならどうか避難してください。耐性ある人にはつまらないかと。すいません
私はケイコ。
最近看護士になった。
私はある少年の担当になっている。少年の名前はマサハル君。
マサハル君はある日、心の病で入院を余儀なくされた。両親は一度も見舞いにはきていない。
マサハル君は時折幻覚や幻聴を見たり聞いたりするらしく、突然暴れだすこともあった。
今日のマサハル君は勇者だ。私はマニュアル通り対応した。はずだった。
少し目を離した隙にマサハル君はベッドから抜け出していた。拘束具が緩んでいたのかもしれない。マサハル君はしきりに私に話し掛けてくる。
私はどうすればいいのかわからず、ただ黙っていた。
マサハル君は院内を歩き回っている。夜の院内は不気味な雰囲気を漂わせているが、マサハル君はどんどん進んでいく。
急に立ち止まったマサハル君は笑顔で謝ってきた。夜の院内でマサハル君に笑顔で謝られると、背筋がゾッとした。
なんの脈絡もない謝罪。なにに対しての謝罪なのか、私は深く考えないことにした。
マサハル君は一つの部屋の前で立ち止まった。
ドアを開け、入っていってしまう。
中には先輩の看護士と先生達がいた。先生の中にはマサハル君の担当の方もいる。
マサハル君は私に下がるように言ってから、ズボンのポケットの中からナイフを取り出した。
ナイフなんて、いつのまに手にいれたのだろうか。
そんなことを考えた矢先、マサハル君は言う。
「僕が倒すんだ。」
マサハル君は手に持つナイフを先生達に向けた。私は止めた。担当の先生も優しく言葉をかけながらマサハル君に少しづつ近づいている。
そしてマサハル君が下を向いた瞬間、担当の先生がマサハル君からナイフを取り上げようと体当たりをした。
私の目の前は血の赤で覆われている。
マサハル君の服も白から赤黒く変わっている。
私は近くにあった没収品の袋からナイフがこぼれているのをみつけた。
マサハル君を刺した。
先生達三人を手にかけてなお、先輩の看護士までその手にかけようとしている。私は考えるよりも先に手が出ていた。
もしかしたら怖かったのかもしれない。
目の前で小さなナイフによって、簡単に死んでいく人を目の当たりにして私は恐怖したのかもしれない。
マサハル君は先輩の看護士の首筋を切り裂いた後、私を刺した。
私は一言言い残したが、言いたい事を言えたのかはわからない。
私は死んだ。
書いてる間中、あたまがボーっとしてました。なんていうかよくわかりません自分でもこの話。僕の大冒険のケイコ視点というのを意識しましたが、途中から面倒になっていって、ダメです。いつか書き直すかもしれませんが、とりあえずこのままで