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短くてすいません
「そんなに不満なわけ?」
「いや、まさか」
「あのね、私のこと良く思ってないのは知ってるつもりだけどさ」
「...........」
「毎回会う度にあからさまに態度に出されるとさすがに思うところがあるんだけど」
奏江 菜穂は真顔だ。
今までそんな素振りは見せなかったが、どうやら気づいていたようだ。
毎回、待ち合わせの時刻を彼女が指定し、遅刻しようが全く悪びれない奏江 菜穂にも思うところがある、というのは僕にも思うところがあるわけだが
「そうだな」
とりあえず適当に相槌をうってみた。
奏江 菜穂が笑った