表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
春の花  作者: 本多裕樹
7/7

 春の風が吹きながれ、午後の宿の庭園は、太陽の光の下の大地は、花々で輝いていた。


詩人「風は流れゆくが、どこへ向かうのか。風は、大地を世界をめぐり、人々の想いは、あらゆる人に愛を伝えて、幸福は家庭にあるのである。春の季節、この芽は、愛の花と咲き、人々の心を巡りまわる。」


 その日の夕刻、東京へ帰るため、夜行列車に乗り込む。


 駅には、洋服の女中さんが、送りに来てくれた。


女中「先生、春の詩は書けまして、」


詩人「もちろん。」


女中「出版されるのを楽しみに待っていますわ。」


詩人「ありがとう。」


夕刻のおだやかな情景の中、電車の発車のベルが鳴る。


詩人「また、会おう。」


女中「また、来てください」


詩人「ああ、ありがとう。ありがとう。」



 とびらは閉まり、私は、女中との短い間であったが、春の恋の天使に心をあたたかく、あたたかく、ただよう気持ち。



 それが、何を意味しているか。


狂気の恋と幸福な恋の二つの道が用意されてしまった予感を思い出すのであった。




詩人「ありがとうです。みなさん、春の風に乗り、私は帰って行く、そして、この春の地の思い出も、古里の一つとなりました。」


「ありがとうございます。」



     END




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ