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春の陽気とともに、あたたかく花粉の飛ぶのが、ほんわかと身体と一体となる。
蝶が飛びまわり、花々は、明るい光の中に溶け込み、この宿の庭園は、天国のようでありました。
風がさわやかな流れが、私を幸福にしてくれる。
女中さんからいただいた弁当を持って、春の詩の構想を考えていた。
あの女中さんは、若く美しかった。そして、気立てのよかったのを美しく思い。日本古来のヤマトナデシコに感動を覚えました。
花の数々の中から妖精たちが喜び遊んでいた。
昼に近い10時のころ、テラスにお茶をもてなす女中さんが洋服を身にまとっていた。
女中「あら、先生、詩はできましたの」
詩人「いや、いい作品が出来ましたよ。春のこの情景を見て、私の心は、愛の楽園に心を満されています。詩人のインスピレーションは、やはり天国の再現であります。そいうなにかあたたかな雰囲気の中、作品は出来てきましたよ。」
―――――あなたは、どう思いますか。
―――――私にも詩が出来そうですね。
―――――それでは、この10時の茶会にて、詩の言葉を口で表現してみよう。
――――――はい。
春風が流れ、
太陽の光が吹き流れ、
花々が幸せに生きている。
草は、風になびき
光りの世界であるという事で、
それは、天国のようす。
―――――――風が流れ
わたしの思い出に、
あなたがいた。
詩を書き、文章を書き、
春を表現する。
その詩は、絵画の世界が表されていました。




