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主様だぁ!

部隊の全員で市ヶ谷駐屯地へ移動して休息を取っていると


恐ろしいまでに巨大な魔力の塊が近づいて来るのが解かった


このむき出しの魔力は誾千代おば様に違いない


この魔力に気づいた仲間からは一様に恐れを感じているらしい


それはそうだろう、今まで部隊で戦ってきた魔物など里の者でも十分に対応出来る程度の

魔物でしかない


一番大きなダンジョンは富士にあるがあそこはまあ妹が抑えているので何も起きるはずがない


それよりも誾千代おば様の魔力塊の隙間から懐かしい香りがすり抜けてくるのを感じると

慌てて立ち上がり自分の服装を見直す


自衛隊の標準装備ではあるがおかしい所は無いだろうか何度も見直す


そんな様子を仲間は不思議そうにみて


「龍子、なにをそんなに慌ててるんだ。此処には魔物は出ないぞ。」


いあ、魔物より恐ろしいモノが近づいているでしょ!

いや、昔の様に子供の姿で転げまわった方がいいのかしら・・・



ヘリの移動を終えてマイクロバスに乗り換えて移動すると

正面に市ヶ谷駐屯地が見えてきた


守衛の手続きを終えて庁舎正門に向うと制服を着た者が数名整列して待っているようだ


バスが正面に到着してドアを開けてもらうとまず女達が出て其の後を誾千代が出ていく

そして安全を確かめた後に誾千代が迎えに来る


「主様、どうぞお出ましになられて下さい」


あまり派手な出迎えは遠慮したいのだが


出てみると、老女が一番偉そうな男に話しかけている


「此度の出迎え、誠にご苦労であった。

 わらわは立花家老女を申し付かる橘と申します。

 これより暫く宜しくお願い申す。」


「突然の上京の知らせに驚きましたが無事にお迎えできまして

 安心しております。

 私は統合幕僚長の伊達と申します。

 これから宜しくお願いいたします」


「まあ、伊達殿と申されるか

 政宗殿のお身内かのう?」


「はい、一応直系となります」


「おお、そうであったか、それは良き事であった

 我が誾千代様もこの世におられるのじゃ

 主様にお願いして田村御前殿をお呼び致しても良いかもしれんな」


「いや、田村御前様と言われると」


「なんじゃそなたは知らんのか?

 政宗殿の女房殿であろう」


「ご先祖様ですか、いや、それより呼べるのですか?」


「当り前じゃ、主様に出来ぬことは無い」



「橘、それくらいにしておきなさい

 主様がおられるのですよ」


誾千代から声を掛けられて橘がはっとしたように姿勢を正し


「誾千代様、申し訳ございませぬ、伊達殿とは縁がありまして

 少し思い出しておりました」


「わらわも田村殿と五郎八殿は存じておる

 懐かしき名じゃ」


「あの時代は女には辛い時代であったわ」


そんな話をしているとなにやら小さな気配が近づいて来る

この気配は仔龍だな


「主様!」


自衛隊の制服に身を包んだ仔龍が転げるように走りこんで来た


慌てたのは自衛隊幹部である

すぐさま幕僚長の周りに集まり護衛体制に入る


うちの者は誰一人として動かず走り込んで来た仔龍を抱き留めて


「これ、主様の前です。きちんとご挨拶をなさい」


誾千代がそう声を掛けると


「主様、ご尊顔を拝し龍族を代表してご挨拶を申し上げます

 此度のご来駕誠に有難くこの身に神力が溢れる様で御座います」


そう言うと、仔龍は膝を付き頭を下げた


そこまで大げさにしなくてもいいのにと思いながら

仔龍の傍に歩み寄り、頭を撫でてやる


「おお、そなたは金龍の仔だな。

 まだ小さかったが随分大きくなったようだ」


「はい、覚えて頂いて感激です

 主様のお役に立てるように精進してまいりました

 人間達と魔物退治もしています!」


「そうか、実はな今日来たのは其方を迎えに来たのだ

 これよりは自衛隊を離れて傍に居るが良い」




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