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森の中

仲間達を引き連れて森に入った俺は住む場所を探した

俺が思う理想的な場所とは

近くに池もしくは湖があり、小高く開けた場所から

その湖が見えるような感じ


動物達に希望を言うとみんなが探してきてくれて

候補地は数十箇所にもなった

どうせ暇だし全部見て回ろうかという事になり数日掛けて見て回る


「ここなんてどうだ?」

「目の前に湖が広がって綺麗な場所じゃないか?」

「主様、ここでは水場に近くて手狭になりそうです」

「ここでは少し広すぎるような気がします」


ああでも無いこうでも無いと色々見て回った結果


裏に山脈はあるけど、森の中に湖があり山脈に向かって小高い丘が広がり

小さな川が木立の中を流れる素敵な場所だった


小高い丘の上に家を作るようにして、出来上がるまでに何年かかるんだと

思っていると、街から付いてきた女神ーズが


「どうか、私達に家はお任せ下さいませ

 きっとご満足頂ける屋敷を作って見せます」


と声を揃えてのたまう


屋敷?家でいいんだが?

どうも認識の違いがあるようなので聞いてみると


「この世界で御住まいされるあなた様にチンケな住まいでは 

 われらの面目が立ちません

 最低でもこの世界の王城以上の物を考えております」


王城以上?、住むのは俺だけだぞ?

一応確認してみるとモジモジしながら


「私達の部屋も必要になりますので、それなりの部屋数は必要かと

 メイド達も多数必要ですので」


お前ら、ここに住むのか?

白く光って消えた後は何処に居たんだ


「あなた様の中に住まわせて頂いておりました」

「覚醒されるまでは出る事が叶いませんでしたので」


あれこれ言っていたが、戻る事は考えて無いと言うか

すっかり住む気になってる

これはハッキリというべきだな


「俺は、1人でここに住む気だ

 だから、屋敷なんてものは要らないしメイドも要らない

 いるのは俺が1人で住める家だ」

「俺が1番偉いんだったら俺の言う事が聞けるだろ

 物分りが良い方が後々有利な気がするがな?」


ニヤッとしながら女神ーズを見ると、それぞれがお互いの顔を見て


「あの、私達は邪魔だということですか?」 

「あー、ここに住むのはあなた様お一人ということですね」

「私達が何処に住むかは、私達が決めて宜しいのでしょうか?」

「あなた様のお世話をする者が必要でございます」

「私達がお世話をさせて頂けると思っておりましたが」


俺は今まででも1人で生きてきたんだよ

掃除洗濯も食事の用意も全部自分で出来る

まあ、食事はコンビニが殆どだけどな

急にお世話してくれる人が出来てもどうやって使えばいいか解らんし

1人の方が気が楽だわ


あれこれと1人で暮らしたいと説明してたら

パツ金が


「それでは、我々は近くに住む所を作りますので

 どうぞあなた様はここで1人で御住み下さい

 我々は、お傍で御世話させて頂ける様に通いで来させて頂きたいです」


それを聞いた他の女神ーズは、それは良い考えですと同時に頭を振っている


「まあ、世話がしたいのならしても良いが

 それよりはこの世界の事について教えてくれるような話し相手に

 なってほしいと思う

 力に付いては、おおよそ予想は付いてるがこの世界の常識に付いては

 まるっきり不明だからな

 其の点に付いては、お前達に力を貸してもらわないといけない

 だからこの通り、頭を下げるよ。どうか助けてくれ」


女神ーズは揃って跪き


「あなた様の仰せのままに

 我々はいつでもあなた様の元におります」


声を揃えて誓いを述べた



 



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