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プロローグ
最初に、話が前後することを断っておく。
夏休みも終わり、一真たちの学校生活が再び始まる。
それは彼らの日常であり、しかし限り無く非日常に近い物。
だからこそ、彼らの日常を記しておこうと思う。
二度とは戻って来ない、高校生活。彼らの為に、それを残そうと思う。
2学期を迎えた一真たち、体育祭や文化祭、退魔に異世界巡りと、慌ただしくも充実した日々……
それらを、出来るだけ詳しく記して行きたいと思う。
未来の彼らが読み返し、楽しかった思い出を語り合う際に、手助けとなるように……
さぁ、そろそろ始めよう。
決して日常とは言い切れない、彼らの日常を綴り始めよう。
始まりの言葉は、すでに決まっている。懐かしくもあり、始まりにはピッタリな言葉を文頭に飾ろう。
『久城一真は、魔法使いである』
彼らの日常に、幸……多からんことを。




