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プロローグ4

「へぇ、ルーク王子の婚約者候補になったんだ」


「う、うん……おどろきだよね……私もびっくり……」


「お姉様、結婚、する?」


「ただの候補だよ。こんな性格じゃすぐ候補も取り消されるって」


「うっ……!そうだろうけど……!」


それから数日後。会議かなにかで、叔父と従兄であるマシューが私の家にやってきた。私はいつも通りマシューを部屋へ招き、養子として迎え入れた弟のランディと共に小さなお茶会を開く。


にこにことしながら軽く毒を吐くのは、1つ年が上のマシュー。未来は色男になること間違いなしな、ハニーブラウンのウェーブした髪と色気のあるタレ目に泣きぼくろ。今でこそ私に生意気な口をきくが、出会った当初はビクビクと体を震わして、暗く気弱そうな男の子だった。


対して、たずたずな言葉を話すのは、私の家系の養子で1つ年が下のランディ。母が私以外に子を授かる事ができず、家系を繋げるために連れてこられた子だ。私と同じサラサラの金髪に、少し吊り上がった目。性格も私に似ていて口数は少なく、以前のマシューと同様にビクビクと何かに怯えていた。


彼らとはどちらも1歳違いだが、ビクビクと震えるその姿に母性を覚え、コミュ障なりに安心させるよう世話をした。その結果マシューは私がいれば他の奴等はどうでもいいと言い、私にだけ年相応の生意気なガキに育った。嬉しいのか嬉しくないのかわからない。

ランディは性格は変わらないものの、私とマシューにはとても懐いた。


「僕、お姉様と、結婚したい。だから、やだ」


ランディはムッとしながら、私の袖をクイッと引っ張る。

あ~~~もう可愛い~~~!!


「あ、ありがと……」


今すぐにでも抱き着きたいほどのテンションになるが、表には出てくれず口元を緩めるだけだった。


「ははっ、ランディとミランダは結婚できないよ。あるとしたら僕とミランダじゃない?」


「えっ、と。マシューはいとこだし、それもないと思う……」


「なにもできないミランダが、ルーク王子と結婚するより可能性あると思うけど」


マシューは”なにもできない”を強調しながら、微笑を浮かべ発言する。


まあ、国王の妻になるならかなりの教養や作法を求められるよね。それならルーク王子との結婚の可能性も低そうだし、案外マシューの言うとおりになるのかも。


自分のダメっぷりを遠慮なしに断言され、悲しくなりながら紅茶を口に含ませる。

これからシンデレラストーリーが描かれるだろうとわくわくしていた気持ちは、マシューによってばらばらに散っていった。

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