(2話)あ、犬(もどき)だ
前書きという名の前書きという名の...(ry
読者はきっとこう思うだろう・・・
またかよ、となo(`・ω´・+o) ドヤァ…!
むくりと俺は起き上がる。
腹がズキリと傷んだが穴は空いてなかった。
夢?
だとしたらなんてリアルな夢だろうか。
だが夢であったのなら良い。二度寝しよう。次は痛くない、幸せな夢を・・・
・・・布団もないし肌寒いし、寝れんわこれ。てか、こんな中で寝たら口の中とか耳の中すっごい事になりそうでやばいや
あぁ、遠くに人影、そして立ち並ぶ鉄骨とコンクリ。何も変わっていない。いや、でも夢だったのかもしれない。なぜなら俺が死んでない。はい、証明完了。
はぁ...
とりあえず、人に会おう。それからだ、あとのことは。
ここで俺はしっかりと周囲を確認しながら歩くことにした。住宅街だったのか屋根のようなものなどがある。そして時々缶詰などが見える。
・・・少し拝借していくか。
ツナ缶を手に入れた。
てってれてー。今後としてる場合ではない。人影がどっかいってしまったら積みだ。急ごう。
砂で足をとられるせいか、目視よりも全然遠く感じる。辛い。
しかし、食料はここら辺探したらありそうだが、水はどうすればいいんだ?
今は喉がかわいてないが、かわいた時を考えると厳しいものを感じる。
自販機のようなものを探しているのだが、ん?
おっとさすが俺。最高で至高のものを見つけたこれさえあればどんな冒険も大丈夫!
バールのようなもの!
ってあほらしい。警戒されたくないし今はいらねぇな
ぽいだぽい。ぽいぽーい
投げたバールのようなものものは鉄骨にあたって、カーンと良い音を出した。そして...
「ギャガガガガガガガガ!!」
と、ドリルで鉄を穿とうとしたらこんな音が出るかな?という音が響いた。
俺はもちろん唖然として固まっていたよ。
人間、想定外のことが起きると咄嗟には動けないらしい。
しかし今回はそれがプラスに働いた。
目がなく、のっぺりとした面の耳が大きな犬もどきは不思議そうに目の前の鉄骨をコツコツ叩いている。
こちらに気づいてる様子はない。
目がないから近くにいる俺に気づかないのだろう、そして鼻も悪い、聴覚だけに特化した生き物なのだろう。
しかしあの姿、見覚えがある。ありすぎる。夢であって欲しかった。
その犬もどきをまじまじと見たら前足がすごい。犬のつま先部分だろうか?まるでドリルを半分に割ってくっつけたみたいになっている。
やがて犬もどきは興味を無くしてゆっくりと砂に潜っていった。ドリルの内側が窪んでるのか、高効率のここ掘れわんわんでいい感じの穴を開けてからドリルで潜っていった。
まだ俺は唖然としていた。いや、ここまで来たら違うな。放心していた。まさかあんなものが現実世界にいるなんて思わなかったからだ。
俺は、ふらふらとした足取りで鉄骨を見に行った。
穴が空いているわけではないが大きくえぐれている。
なるほど、これじゃあ人間の体なんてひとたまりもない。
今の音で向こう側にいた人が気づいたようだ。
顔の前に人差し指を立てながら手を振ってくる。
静かにこちらにこいということだろう。
俺は小さく手を振って頷いた。
向こうの人はそれを見届けるとまたもぞもぞしてる。きっと食料の缶詰めを掘り出しているのだろう。
お腹が減った、頭は冷静だが体はとても疲れている。
いや、さっきまで放心しておいて何が冷静だ。
こんな事考えてる時点冷静ではなさそうだ。
取り敢えずあの人に合流しよう。
・・・向こうからも来てくれないかなぁ...
文才ないからこの小説で育てば嬉しみ。
作文かけとか言われても全然かけないような人間でした。
でも小説は好き。