アーカイブ・設定集
閑話1つ目です。
最初のうちにやるべきでしたが、伏線などの関係で今日公開することになりました。
まずは用語・人物の紹介です。
―――――(用語集)――――――
ATC
パワードスーツ・Armerd Tactical suit model Cyclopsの略語。1つ目のデザインから、魔神の名前がつけられた。
旧式は背中に燃料タンクを設置するが新種では燃料タンクが電気バッテリーに、そしてパンドラを内蔵した機種は僅かなバッテリーでの稼働が可
現在、医療から工事現場、または戦場など様々な場面で活躍をしている。
保有者
日下部紫音や速見愛花のような、一見すると一般人であるにも関わらず特殊な能力を持った存在。
天然で発生したオリジナルと、施設から作られた者に別れている。なお、紫音や愛花は前者で、先天的に受け継いだナノマシンが体内で変異・覚醒したために能力が使える他、能力での過度な負担がない限り寿命も普通の人間と同じ。
施設の保有者は首にシリアルナンバーをつけられ、虐待に近い日々を送っている。施設からは保有者でも新融種が発生してくるケースもある。なお、新融種ではない施設の保有者は短命で、長く生きるには薬を飲むなどの延命治療を要する。
新融種
施設の保有者の派生種。能力を持たない代わりに寿命も人間と変わらない他、パンドラを操ることも出来る。
作中では真冬やユウヤ、そしてユウヤの仲間達が該当する。
なぜ彼等がパンドラを扱えるのか。それは未だに不明。
パンドラ
特定の因子の持ち主と新融種しか扱えない、莫大なエネルギー量を有するブラックボックス。
あらゆるものを吸収してしまうあるらしく、それを防ぐのが橘3兄妹の持つ因子と言われている。所有者はパンドラを介して特殊な力を使えることがある。
その精製には保有者の身体が必要。
また、ゼロ・ユートピアの引き金らしいが………?
フランケンシュタイン
人工の人体を総称して呼ばれる。通常、フランケンと呼ばれる人工の四肢が始まりだったが軍や特殊機関で身体をわざと改造して活躍する人員が増えてきたために人工の身体が殆どの割合を占めてる者などにこの呼び方が定着するようになった。
テロ国家
以前からあった紛争地帯の実力者や世界のマフィアなどが第二次世界同時多発テロをきっかけに立ち上げた非公式国家。
規模拡大・資金収集・武力強化のために犯罪を繰り返し、近隣国家の軍と小競り合いをつづけている。
OOはテロ国家に援助をしているらしい。
特殊テロ国家ブレーメン
ユウヤをリーダーとするテロ国家。巡洋艦に彼のパンドラの能力・活用光彩ステルスを利用し、世界各地を回る。施設からの保有者救出・保護・テロ国家への攻撃などをおこなっていることから特殊テロ国家と呼ばれている。
複数能力保持
ユウヤのように、1つのパンドラに複数の能力を持つこと。だがなぜそうなったのか。彼は語らない。
ナノマシン
医療など様々な場面に使われる器械細胞。医療の発達などに大きく貢献したが、その実、保有者の発生原因でもある。どんな細胞にも変化するため、万能細胞ともよばれる。
OOにより作り出されたとされる。
シュプリンゲン
ロシア軍で使われたナノマシンによるドーピング薬。使うとATCに匹敵する身体能力を得るが、反動として体内からの損傷による吐血などがみられる。クレムリンはその反動を軽減するための抗体を摂取しているので、シュプリンゲンの使用頻度は高い。
千晶暗殺を目論むクレムリン上層部とルスラン、中国のテロ国家・香龍会によって大量のシュプリンゲンが流出した。
デバイス
ATC専用の武器。また昴のヘカートや将斗の雷光、ルスランのナイフやワイヤーのように、パンドラ搭載型のATCはデバイスとパンドラを接続させることが出来る。
ゼロ・ユートピア
パンドラが起こすと言われる世界の破滅。OOの目的。だがなぜこれを目的としているのか、誰も知らない。
保有者の意識世界
どこまでも地平線に続く、保有者同士が意識下で繋がる世界。
この意識世界での会話中は現実世界の肉体は動けないなどのデメリットがある。
マルフタ文書
OOが書いたとされる、世界情勢の予測・新たなテクノロジーを記した文書。世界における成功者の多くはその文書を参考にしたと言われる。
渡されたのは政治家・科学者が多いらしい。
使徒
OOの手足となって動く7人の使い。現在確認されているのはグレンと天田。ゼロ・ユートピアを起こすためあらゆる分野で暗躍している。
また、不老のようである。
OO
第二次世界大戦前~戦中に誕生したとされる科学者。
名前・性別・年齢・国籍不明。
だが使徒を使ってマルフタ文書を世界中の要人に渡したり、新たなテクノロジーを浸透させたり、テロ国家を隠れて支援したりと怪しい動向を見せてきた。
その目的はゼロ・ユートピアとされるが…………
九家
日本屈指の財閥、水森財閥の社長水森総司を筆頭とする家。
水森・獅童・宗形・東雲・屋敷・遊佐・白鷺・黒峰・館山の9つの家から成り、いずれも祖先をOOに殺された経歴を持つ。
OO抹殺のために財閥の力を利用し、あらゆる分野でコネクションを築き上げているらしいが……
MI6
英国諜報機関。昴が所属。過去に彼が師匠でありリーダーでもあるキャスリンを殺害したため、キャスリンの娘のナタリアが変装することでリーダー不在の情報漏洩を防いでいる。
クレムリン
青少年から組まれるロシア軍特殊部隊。ザスローン以上の戦闘技術と秘匿性を持つ。千晶が所属 。数年勤務すると戦闘職種と諜報職種に別れ、それぞれ別の分野で活躍出来る。
水森財閥
日本屈指の財団。所属は将斗と紫音。あらゆる技術や武器を持ち、将斗達をテロ国家と対峙させることで背後のOOを炙り出し、抹殺することを目論んでいる。
戦後の中野学校
水森財閥は戦後、かつての陸軍中野学校を秘密裏に再建し日本の情報収集能力の基盤を築き上げた。
天田はこの学校の出身者らしい。
―――――(人物紹介)―――――
橘将斗
3兄妹の真ん中。不器用だが家族・仲間思い。黒い髪に鋭い目付き。他2人と比べ戦闘は居合い以外のスタイルは器用貧乏。デバイス雷光を持てば近接特化型になる。
パンドラの能力は電流。エネルギーを電気に変えて攻撃する他、雷光を使って奪った電流をエネルギー換算することも可。
橘昴
3兄妹の長男。MI6のエージェント、道化師。家族&紫音loveの残念なイケメン。茶色がかった髪に優しい顔つき、眼鏡を常用しているが目は良い。
3兄妹の中では随一の狙撃力を持つ。
パンドラの能力は演算。エネルギー凝縮などの操作に優れる他、通信機を利用したり接続した拳銃を貫通特化に調整したりと応用が利く。
橘千晶
3兄妹の末っ子。クレムリン所属。表情に変化が少ないのはロシア人の気質が強いため。ナイフとワイヤーを使った近接戦闘では右に出るものはいない。黒髪・猫目のため将斗と似てると称される。体型は細め。
パンドラの能力は本能の覚醒・強化。
危機察知能力、反射神経などが強化される。そのためパンドラ解放中の千晶の数秒は、他の者にとっての1秒となる。
日下部紫音
3兄妹の幼なじみ。ハッキングなどによる後方支援のプロ。その腕は魔術師級。幼い頃ネグレクトを受けてきた。
干渉の能力を持つ保有者で、触れた相手の感情・記憶を読み取れる他、触れた相手にそれらを流し込むことも出来る。
華奢な身体、茶色がかった長い髪は地毛。顔は全体的に整っている。
3兄妹と家族同然に過ごしてきたため橘家にいつもいる。
財閥対談編で、二重人格のような様子を見せていたが………。
天田悠生
将斗と紫音の師であり、老人にも関わらずしっかりとした体格で顔の彫りは深い。
ドイツ産のタバコ・ゲルベゾルテを愛用している。OOの元使徒で不老であり、メイクの下には若い時の顔がそのまま残っている。
将斗達の曾祖父・白鳥三門と親友関係だった。
速見愛花
将斗のクラスメート。明るい茶色の髪の朗らかな少女でピアノ好き。
完全記憶能力の保有者で、使いすぎると鼻血が出てくる。彼女の祖父が手に入れたマルフタ文書を巡っての騒動に巻き込まれる。
幼い頃、将斗と遊んだことがある。
五木・山縣
天田の部下。表の顔は喫茶店モルゲンのクルー。あらゆる事態を予測し、怪しげな言動を取ってきた。
豹変した紫音やブレーメンに保護された小夜のことを知っているらしい。
次の閑話を猛ピッチで仕上げています。