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スライムたちはおどろきとまどっいている

3匹のスライムはアゴがあったら落ちていただろう。

来るはずがない構成の冒険者たちが目の前にいたから、愕然がくぜんとしていた。


おどろきとまどっていた。


茂みから飛び出してきた1人目は棒のようなぼうを右手に構え、左手は真横に突き出して残り3人をかばうようにしながら「いたぞまものめ!ゆうちゃがあいてだー!」と声を張る。

ろれつがまわっていない。だがどうやら勇者らしい、言い切れてない自称を認めるならば。


そこに「こわいよゆうしゃ」と、勇者の袖をつかんでいたから出てきてしまったという足がもつれそうな感じで2人目が飛び出してくる。


「だいじょうぶだおんなせんし、いっしょにたたかうんだ!」と勇者は言う。連れは女戦士か。

しかし装備は薄い。機敏性を兼ねた露出に命を賭ける女戦士ならそれもありうる話かもしれないが、どうもそれともちがうようだ。もっと問題のある部分もあるのだが、それよりとても怯えていて勇者の袖をつかんだままだったから剣を抜くこともできないでいる。


続いて僧侶ヒーラーだ。こちらは魔法使いと手を繋いで現れた。

こちらは両名とも、とてもわかりやすい衣装である。


この2人も女戦士と似たようなもので、構えもとれず慌てた様子。

先の2人と比べて装備も姿も充実していて、それっぽいが。

だが僧侶は男児で、魔法使いも女児だった。


平均年齢は4歳か5歳。あろうことか、

ただの幼児たちが、スライムと遭遇してしまった。


だが、こうなれば仕方ないということ。


自称勇者の御一行パーティ<※ただし幼児たち>の戦いはいま、アマンレインの洞窟入り口で始まろうとしていた。

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