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女装王子  作者: 岸野果絵
宿命
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無気力

木々の葉が色づき、朝晩の冷え込みが厳しくなってきた。

冬が近づいていた。


冬になれば食料を手に入れることが困難になる。

くわえて、この辺りは雪深い地域だ。

冬になる前に、身の振り方を決めなければならない。


どこかの街で冬を越すか、この国を離れて南の温暖な地域に移動するか。


早く決めなくてはいけないとはわかっていた。

しかし、私は決めあぐねていた。

まだ私の中には捨てきれないモノが渦巻いていた。


決めねば、決めねばと考えているうちに、木々の葉は落ち、霜が降りるようになった。


空から、白いものが降ってきた。


タイムリミットだ。

決めなくてはならい。


そうだ、この国を出よう。

この国を出て、南へ行くのだ。

この国との、過去の私との縁を切るのだ。


私は霊獣に乗った。

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